カー論議(ネタバレあり)

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32書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
大乱歩の時代はともかく、現代のカー論議において「火刑法廷」を除いての論議はあり得ない。
カー全体の評価にも関わる重要な作品であるため早急に読了されたし。
(読了時点の目安を連絡されたし、本作のような著名なジョン作品を未読ということはあってはならないことであり、2ちゃんの糞板にレスしている暇があったら、読書の時間に当てられたい)
怪奇小説に関する貴君の学識はいささか問題ありと言わざるを得ないのだが、
>カーを論議する上で支障があるとは思いません。
とあるが、「火刑法廷」読了後には、これが誤った認識であったと自覚されるかと思う。
(わからなければ当方が解説する)
「火刑法廷」に関する論議終了後に、「孔雀の羽根」論を続けるも良し、
「三つの棺」「ユダの窓」「曲がった蝶番」「緑のカプセルの謎」、この並びで論議をする
も良しである。

「孔雀の羽根」について
>でも、マスターズたちが気付かない理由の説明も十分ですし、投擲可能だった理由も十分す。
>窓のある密室に何かを投げ込むというトリックは別な作家の短編に前例もありますし。
>確かにブッ飛んだ発想ですが、なぜバカミスになるのかの説明がほしいです。
バカミスと感じるか否かは個人差もあるが、本作における拳銃投げのトリックを現実的・
合理的説明がなされていると納得してしまうのは、H・M卿ならぬジョンの
ストーリー・テリングに幻惑されてしまっているという感がある。
(あの「笑う後家」でさえ、一応の合理的な説明はなされているわけである。)
良く考えてみると、相当に非現実的で極端な偶然性(=幸運)に頼ったアホなトリックだということがわかる。手がかりの呈示も犯人がクリケットの名手というだけでは弱く、
理詰めな推理とは言い難い。むしろジョンはこういうバカな事を書きたいがために、
クリケットを持ち出して来たように思えるのだ。
とにかくカーヲタの読者に「ブッ飛んだ発想」と感じさせるだけでも、
そこには十分にバカミスと言い得て良いものがあろうかと思う。

ラウンジへの移転も検討したく思っているが如何?
あの板の方が専住者が面白い。スルーしてもAA攻撃等2ちゃん名物のパフォーマンスを
仕掛けて来る可能性もあり、こういった苦難を掻い潜りながら、有益な論議を続けるのも
一興かと思う。