カー論議(ネタバレあり)

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18書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
「孔雀の羽根」について
>これはジョンのバカミスモードも発揮された佳作である。
全体的に見れば理詰めの謎解きミステリだが、313〜314頁に記された
拳銃投げのトリックはカーの特性であるバカミスモードが出た部分であり、
「おい、おい…」という感があった。
この点につき、ミステリ板ジョンスレで、「お前は強肩の外野手か!」という趣旨の
犯人に関するコメント書いたところ、ネタバレに該当するとの削除人の判断があった。
(実際は削除依頼に関する判断ミスによる事実上の言論弾圧)

「孔雀の羽根」の話題も結構だが、先に世評が高くジョンの代表作と言われている
「火刑法廷」について語り合いたく思う。
ジョンスレに何度も繰り返し書いたが、自分はこの評には賛同出来ないものがある。
本作は、実質的には怪奇小説であるため、初めに怪奇小説に関する私の過去の
主たる読書歴を開示しておくこととする。
まずM・シェリーの「フランケンシュタイン」、B・ストーカー「吸血鬼ドラキュラ」の
2大古典を読破のうえ、創元推理文庫にて平井呈一編「怪奇小説傑作集」(全5巻)を
皮切りに、J・S・レ・ファニュ、A・マッケン、A・ブラックウッド、
M・R・ジェイムズ等の傑作集を読破。
早川文庫の仁賀克雄編「幻想と怪奇」(全3巻)も読破している。
角川文庫、旺文社文庫、河出文庫等の傑作集、国書刊行会の傑作集等に収録された未読作品
も目に付く限りチェックしている。
本邦の作品では、岡本綺堂作品は怪談の範疇に入る作は、旺文社文庫、光文社文庫に収録された全作と未収録作品は青蛙房の選集でチェック済み。
田中貢太郎、都筑道夫等も目に付く限り読んでいる。

貴君の怪奇小説に関する読書歴(概略)を開示されたし。