M・Fの憂鬱

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1M・F ◆Il2/JBUVwk
消えよ、頭上の鬱陶しい丸天井よ。
2M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:14
蒼い大気よ、いよいよやさしく親しく覗き込め。
3M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:15
そうら、暗い雲も散り失せた。
4M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:16
星屑がきらきら輝き、大きな星は太陽よりもやさしく光る。
5M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:16
精霊めいて美しい天界の子等は、
揺れながら身を屈めて、
漂い流れすぎて行く。
6M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:17
憧れる心は、そのあとを追って行け。
7M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:18
そして衣のはためく飾り紐は、野を覆い、
恋人同志が深い想いを籠めて
末永く契り合うあずまやを覆え。
8M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:20
あずまやは立ち並び、
蒲萄の蔓は芽吹き、
重たくうれた房は、
立て込む酒造の
樽に流れ入り、
葡萄酒は泡を立て
小川となって流れ注ぎ、
清い宝石の川床に
せせらいで、
丘をいくつもあとにして、
充ち足りた緑の丘を
めぐり拡がって湖となる。
9M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:21
それから鳥たちは
よろこびを啜って、
太陽に向かって飛び、
ゆらゆらと
波間に浮かぶ
美しい島々目ざして
飛んで行く。
10M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:22
その島々では人々が心たのしく
声を合わせて歌をうたい、
野原では数知れぬ人々が
踊り興じ、
みんな戸外に出て
この日をたのしんでいる。
11M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:23
山に登って
行く者もあれば、
湖を泳ぎ
渡る者もある、
空に漂う者もある。
12M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:24
人はみな生命へ、
人はみな愛情の
星のきらめくあなたへ、
やさしい善意のあなたへ向かう。
13M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:25
「書斎の中の小宇宙」
14M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:25
痛ましきかな。
15M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:26
汝、荒々しく拳もて
うるわしき世界を
打ちて砕きぬ。
16M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:26
そは壊たれ崩る。
17M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:27
神に近き人、そを砕きぬ。
18M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:27
われら、そが破片を
無のうちへ運び、
かたみに嘆く、
美しき世界の今はなきを。
19M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:28
下界の子らの中の
力強き汝よ、
前よりも美しく
世界を築き直せ、
汝が胸のうちに再び築け。
20M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:29
明るき心もて
新しき生命の歩みを
始めよ。
21M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 12:30
新しき歌の響くは
その時なり。
22M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 14:28
自然の営みを、行為の嵐を
己は支えて動いてやまぬ。
かしこに働き、ここに働く。
生を司り、死を司る。
永遠の海に漂い、
筬をさばき、
いのちを燃え上がらす。
こうして己は絶えず動くときの機を織り
神の霊妙な衣を作る。
23M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 14:29
我、名をM・Fと申すもの、
憂鬱の霊なり。
24M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 14:48
なま暖かいそよ風が、
緑の野辺に満ち渡れば、
たそがれは甘き香り、
霧のとばりを垂れ下がらせる。
楽しい平和を静かに囁くと、
心は揺られて幼子のように眠る。
そしてこの疲れた人の眼の前で、
昼の門の扉は鎖されるのだ。
25M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 14:50
早くも夜がやってきた。
星々は清らかに寄り添い、
大きな光、小さな火花が、
遠近に輝き、煌く。
ここでは湖に影を落として輝き、
かしこでは清らかな夜空に瞬く。
幸多き深い憩を護りながら、
月は厳かに照り渡る。
26M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 14:52
やがて星影も薄れて行き、
苦しみも幸福も消え失せた。
意を案ぜよ。お前は癒される。
新しき日の光を信ぜよ。
谷は緑し、丘は起伏し、
茂みに覆われて憩いの蔭を作っている。
そして銀色に揺れ撓みながら、
穀物は取り入れの日を待っている。
27M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/20 14:55
かなたの光耀を見よ、
願いは次々と遂げられよう。
お前はただかりそめにとらわれたのだ。
眠りは殻にすぎぬ、投げ棄てよ。
人みなが臆して慌てようとも、
お前は敢為として起つのだ。
物事を理解し躊躇することなく実行する
高貴なる人のなしえぬことはない。
28まま  p7014-ip01aobadori.miyagi.ocn.ne.jp:03/12/20 18:57
1はバカ
29名無し戦隊ナノレンジャー!:03/12/20 19:01
まま氏もオナニー詩集とか書けよ。
30まま  p7014-ip01aobadori.miyagi.ocn.ne.jp:03/12/20 19:03
詞をポンポンかける人ってうらやましい。
31M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:13
己は今、神秘で神聖な戦慄を感じさせ、
またわれわれのよき霊を目覚しめる
夜のとばりに深々と包まれた
田畑をあとに、家へ戻ってきた。
32M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:14
どの狂暴な振舞いも、
荒くれた衝動もどうやら寝入った。
33M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:15
己の心は今、人を懐かしむ想いに、
神への愛に溢れている。
34M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:16
この狭い書斎に
夜のランプがやさしくともると、
われわれの胸の中も、
おのれを知る心の中も明るくなる。
35M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:17
理性が再び物を言い始めるし、
生きていこうという気持ちもまた起こってくる。
36M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:17
賑やかな生活の営みへの、
生命の根源への憧れが頭をもたげる。
37M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:19
太陽は、昔ながらの節で、
兄妹たちの星の群と歌い競い合い、
その定まった旅の軌道を、雷鳴の歩みで
今日もまた動いて行く。
38M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:20
天使らは太陽の神秘を究むべくもないが、
それを見ただけで勢いづけられる。
39M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:20
不可解で崇高な宇宙の営みは、
天地創造の日と同じに壮麗だ。
40M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:21
そして不可思議な速さで
美しい地球は自転している。
41M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:21
天国のような明るさと
深い恐ろしい夜とが交替する。
42M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:23
岩の深い狭間から
広やかな瀬となって海は沸き立ち、
その岩も海も、迅い永遠の星の歩みに
もろともに引き入れられる。
43M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:24
そして嵐は海から陸へ、
陸から海へ、相競って吹きすさび、
荒々しく往き来する周囲に
深刻な爪痕の列を残す。
44M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:25
時に雷電の破壊の火が
道の行く手に燃え上がる。
45M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:26
されど、主よ、主の御使いらは
主の世の静穏な推移を敬いまつる。
46M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:28
己がある殺那に向かって、「とまれ、
お前はあまりにも美しい」といったら、
己はお前に存分に料理されていい。
己は喜んで滅んで行く。
47M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:29
そうしたら葬式の鐘が鳴るがいい、
その時は君の奉公も終わるのだ。
時計がとまり、針も落ちるがいい。
己のすべては終わるのだ。
48松浦淳 ◆JUNs8/hHj6 :03/12/21 01:39
頑張れ
49M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/21 01:58

汝等
       神ノ如ク

                         ナリテ


               善悪ヲ


       知ルニ

                     至ラン

 
50M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/23 01:32
夢と魔法の境界に
道案内をたしかにし、
名誉にかけて程もなく、
広い荒野を過ぎて行く。
51M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/23 01:33
木々はうしろうしろへと
おいらの横を飛びすぎる。
52M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/23 01:34
腰をかがめた尖り岩、
鼻をのばした岩もある。
鼾岩には欠伸岩。
53M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/23 01:34
石の間や草地の上を
大小の川が流れて落ちる。
水のせせらぎ、歌の声。
54M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/23 01:35
天上の日々の声々か、
やさしい恋の嘆かいか。
われらの望み、われらが恋。
55M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/23 01:36
遠い昔の話のように、
木魂ばかりが鳴り響く。
56M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/23 01:36
ふくろう、たげり、かけすなど、
鳴く声々も近くなる。
まだ眠らずにいるようだ。
57M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/23 01:37
叢の下に山椒魚。
腹は太くて脚は長い。
58名無し戦隊ナノレンジャー!:03/12/23 01:37
いいね。
自分にセンスがあると勘違いしてる
おめでたいおバカさんは。

いいよ。応援してやるよ。
頑張れ。
59M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/23 01:38
岩や砂から蛇にように
うねって出ている木の根っこ。
己たちをおどし捉えようと、
不気味な腕を伸ばしている。
60M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/23 01:39
木瘤はしかめ面をして、
章魚の足のような小枝を
道行くものに伸ばしている。
61M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/23 01:40
色とりどりの鼠どもは、
苔やヒースの上を
群れ走る。
62M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/23 01:41
それから蛍も押し合い圧し合い
道を迷わす案内役を買って出る。
63名無し戦隊ナノレンジャー!:03/12/23 01:41
何だ、ただのヒッキーか。

わかるよ。
ヒッキーほど、自分の感性が研ぎ澄まされていくような、
そんな錯覚に陥るもんだ。

でも、現実はもっと厳しいものだ。
誰もお前を評価してくれる奴はいないし、
誰もお前を必要としていない。
せめて糞して寝ろ。
バクテリアの中には、お前の糞を必要としてくれている奴もいるから。
64名無し戦隊ナノレンジャー!:03/12/23 01:42
で?
6564:03/12/23 01:42
ごめんなさい。
>>62に向けてです。
66M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/23 01:43
一体己たちは進んでいるのか、
堂々めぐりをやっているのか。

>>58
見逃すところだった。
連投地獄からの救出サンキュ
67名無し戦隊ナノレンジャー!:03/12/23 01:44
>>66
つーか。
大丈夫か?
ネットの上でだけの付き合いだが、
もしもリアルに何か悩んでるんなら相談に乗るぞ。
まあ、ネタでしか返さないけどな。
68M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/23 01:44
しかめ面する岩や樹や、
膨れ上がって数のふえる
よろめく鬼火に至るまで、
すべてが回っているようだ。

>>63-64
まあ落ち着けよ。君達。
聖夜前夜前夜じゃないか。

一足先にメリークリスマス

んじゃ
69M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/23 01:46
>>67
若きウェルテルの相談役にでもなってくれ。
私には必要ないから。
70名無し戦隊ナノレンジャー!:03/12/23 01:46
俺はあわてんぼうのサンタクロースなわけだが。
今年もクリスマス前にやってきたが、それを貴様らに文句言われる筋合いは無い。
5分前集合。散々小学校で言われてきただろ?
71M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/23 01:47
この名には秘密があるのだ。

解き明かすがいい。
72かぷりこ:03/12/23 02:35
ヒント!ヒント!
73M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/23 20:40
>>70
小学校で習ったのは、小さな時間のずれが
大きな人間関係のずれを生じると言うことです。
小さな時間のずれが信頼という名の糸を断ち、
小さな時間のずれがまだ幼い子供のささやかな
希望の糸さえをも断ち切るのですよ。
小さな時間のずれが子供の夢をぶち壊す。
小さな字間のずれがサンタをサタンに変える。
分かるかい?

>>72
ごめん。嘘だったんだ。
君にだけ打ち明けるけど、実は最初から秘密なんて
ものはなかったんだ。
っていうのがここだけの秘密な?

あと、今日が天皇誕生日だっていうことは、周知の
事実だけど、実は矢田亜希子の誕生日でもあり、
私が矢田亜希子のファンであるってことも
ここだけの秘密。

よ〜く考えような。お金は大事だよ。
74M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:08
花々が春の雨のように
すべてのものの上に漂い落ち、
野の緑の祝福が
地上の子らの上に輝くと、
小さな妖精の広やかな心は、
救うことのできる人の元へ急ぐ。
75M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:09
浄らかな人にせよ、邪な人にせよ、
不幸な人々を妖精は憐れむのだ。
76M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:09
聴け、時の神ホーライの嵐を。
霊の耳にはすでにして
新たに生まれた日の音が聞こえる。
77M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:11
岩戸は軋めき鳴って開き、
アポロンの車駕は高い音を立てて走ってくる。
光は何たる轟音を立てることか。
大喇叭、小喇叭が鳴り渡って、
目はまばたき、耳はおどろく。
まだ聴いたことのない音は聴くことができない。
78M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:12
花の萼の中へ、岩の迫間へ、
また葉の蔭へ深く、ふかく、
もぐり込んでしまえ、静かに生きようと思うならば。
あの音に撃たれては聾者になってしまうだろうから。
79道化 ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:14
お前さんたちはばかなのだ。
腰をかがめて生まれてきたのさ。
おれたちは利口者でな、
重い物など担いだためしなしだ。
80道化 ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:16
おれたちの頭巾、
上衣やぼろは、
軽いことこの上なしさ。
そうしていつものんびりと
何もしないで、
上履きのまんまで、
市場や人中を
歩き回って、
口を開けっ放しにして見物したり、
仲間同士でばかを言い合う。
81道化 ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:16
そんなことをやりながら、
人のごった返す中を、
ぬらりくらりとすり抜けて、
一緒に跳ねてみたりの、
騒いでみたり。
82道化 ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:17
お前さんたちが褒めようが、
はたまたお叱り遊ばそうが、
さようごもっともと言っておくのさ。
83アトロポス ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:18
最年長のわたしが
このたびは糸を紡ぐために招かれました。
命の糸は細くて切れやすいので、
何かと気苦労も多いのです。
84アトロポス ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:20
糸がしなやかで柔らかいようにと思って、
一番上等の麻を選んで持ってきました。
すべすべとしなやかでむらもないように、
なれた指で糸をなめらかにするのです。
85アトロポス ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:21
遊びにも踊りにも、
あまり度をお過しになってはいけません。
この糸の限りのある強さをお考えになり、
用心なさいまし、切れやすいのですから。
86クロト ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:22
皆さん、近頃私の手に
鋏が預けられているのです。
と申すのも姉アトロポスの仕打ちを、
皆があまりよく思っていないからです。
87クロト ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:23
あの人は無益な運命の糸を引っ張って、
光と風に繋いで、
一番素晴しい希望の糸を、
断ち切って墓穴へ引き摺って行くのです。
88クロト ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:24
けれどわたしも若さに駆られて、
もう何度過ちを犯したかしれません。
今日は早まったことはすまいと思い、
鋏は鞘に納めております。
89クロト ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:25
自分をそんな風に戒めて、
わたくしは楽しくこの場を見物致します。
今日は御承知の無礼講、
さあ、いくらでもお騒ぎなさい。
90ラケシス ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:26
分別のあるのはわたしだけなので、
秩序を保つのはわたしの役目とされました。
休みなく動くわたしの糸巻枠は、
決して慌てたりは致しません。
91ラケシス ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:27
流れる糸を枠に巻き、
どの糸をも正しく導いて、
ただの一本も逸らせは致しません。
輪になっておとなしくなさい。
92ラケシス ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:28
ひょっとわたしが気を許すと、
世の中は大変なことになるでしょう。
「時」は教え、「歳」は量り、
織り手の神さまは糸束を手におとりになるのです。
93恐怖 ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:29
いぶる松明、提灯、蝋燭が、
乱雑なお祭騒ぎの中に光っています。
幻のものにうちまじって、
私は鎖でしっかり繋がれているのです。
94恐怖 ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:30
どいて下さい、馬鹿げた笑い手たち、
その面妖な笑い顔が曲者です。
今夜は私の敵という敵が
私に殺到してくるのです。
95恐怖 ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:31
おや、友だちが、敵になってしまったわ。
あの仮面は前から知っています。
あの男は私を殺そうとしたのだ。
正体を見破られてこそこそ逃げて行くわ。
96恐怖 ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:32
ああどこへでもいいから、
この世界から逃げ出したいわ。
でもあの世へ行けば私は身を滅ぼされ、
煙と戦慄の間につかまってしまう。
97希望 ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:33
みなさん、今日は、御機嫌よう、
昨日、今日、みなさんは
仮装して遊んでいらっしゃるけれど、
私はちゃんと知っています。
あしたは正体を現すでしょう。
98希望 ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:35
松明の光の中だと、
どうもあまり愉快ではないけれど、
晴れた日には
全く私たちの思いのままに、
あるいは一緒に、あるいはひとりで、
綺麗な野原をのびのびと彷徨い歩き、
休みたい時に休み、遊びたい時に遊び、
何不自由のない暮らしをして、
満ち足りて、精進を怠らないでしょう。
99希望 ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:36
どこへ行っても歓待されますから、
遠慮なしに人さまの仲間入りをする。
きっとどこかで、
とても素敵なものが見つかるに違いありません。
100賢明 ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:37
私は人類最大の敵のふたり、
つまり恐怖と希望を鎖につないで
社会から遠ざけておくのです。
さあ、道を空けて下さい、皆さんは救われたのだ。
101賢明 ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:38
塔を背中に載せた巨象を、
ね、ごらんなさい、私は牽いてイクノデス。
一心不乱、たゆみなく
雑踏する道を一歩一歩進んで行きます。
102賢明 ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:39
しかし向こうのあの尖塔の上には、
大きな速い翼を持った女神が
勝利をつかもうとして、
四方八方を窺っているでしょう。
103賢明 ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:40
あの女神を包む光耀は、
ぐるりと遠くまで光を投げています。
勝利の女神と名告げられて
あらゆる活動を司っておられるのです。
104M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:41
輝かしい豊かな宝は、
岩の狭間に糸のように筋を引いていて、
ただそのありかを探り当てられるのは、
ただ霊妙な魔法の杖だけなのです。
105M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:43
暗い地下の穴倉で、わたしたちは
穴居民のように籠り住んでいますが、
あなたさまは風さわやかな白日の下で、
数の宝を恵み深くおわかち遊ばします。
106M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:44
今わたしたちはそこのところに、
不思議な泉を探り当てました。
その泉は、たやすくは得られなかったものを、
やすやすと与えることを約束しています。
107M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/24 22:45
それを仕遂げられるのはあなたさまなのです。
どうぞそれをお取り遊ばして御保管下さいまし。
あなたさまのお手にある宝という宝は、
この全世界の役に立つのでございます。
108M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:03
昔トゥーレに王ありき。
こよなく愛し給いつる。
妃はさきにみまかりぬ。
黄金の杯を形見とて。
109M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:04
王は宴の度ごとに
この杯を傾けて、
みまかりし妃を偲びては
美酒に涙を注ぎけり。
110M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:05
その玉の緒の断たれん日、
国も宝ももろともに
み子らにわかち与えしが、
かの杯はとめ置きぬ。
111M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:05
綺羅星のごともののふを
今際の別れに呼びつどえ、
海に臨める高殿に
王は宴を催しつ。
112M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:06
これを限りとかの杯に
盛りたる酒を飲み乾して、
城の下なる海原に
王は投げ入れ給いけり。
113M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:07
かの杯は波を呑み、
波に呑まれつ沈み行く。
王のいのちもその如く、
この世のそとに消え失せぬ。
114M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:07
大ヒント
115かぷりこ:03/12/25 01:10
えー?
116M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:12
>>115
じゃあもうちょっとヒントあげるよ
117M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:13
心の落ち着き今はなく
この胸はただ重苦し、
かつての安らぎ今よりは
ふたたびわが身に戻るまじ。
118M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:14
かの人いまさぬ朝夕は
墓穴に似てうらかなし、
ものみなすべてわが眼には、
冷灰のごとく味気なし。
119M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:16
あわれわがこの頭
物に狂いて尋常ならず、
あわれわがこの心
千々に乱れて埓もなや。
120M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:17
心の落ち着き今はなく
この胸はただ重苦し、
かつての安らぎ今よりは
ふたたびわが身に戻るまじ。
121M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:18
窓辺に起ちて窺うは
ただかの人のおん姿、
門を出でてはひたすらに
かの人をのみ求むなり。
122M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:19
かの人の気高き歩み
美しきそのみ姿、
やさしきほほ笑み
雄々しきその眼。
123M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:21
その言の葉の
悩ましき流れ、
わが手を執り給うそのみ手、
ああ、かの口づけ。
124M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:21
心の落ち着き今はなく
この胸はただ重苦し、
かつての安らぎ今よりは
ふたたびわが身に戻るまじ。
125M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:22
ただわが胸の求むるは
かの人を措きて何かある。
ああ、この腕にてかの人を
抱きとどめん術もがな。
126M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:23
思いのままにかの人に
口づけしまつり得んならば、
口づけ故にわがいのち
断たれんとても悔いはなし。
127M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:24
ヒントおわり
128M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:24
己がある殺那に向かって、「とまれ、
お前はあまりにも美しい」といったら、
己はお前に存分に料理されていい。
己は喜んで滅んで行く。

そうしたら葬式の鐘が鳴るがいい、
その時は君の奉公も終わるのだ。
時計がとまり、針も落ちるがいい。
己のすべては終わるのだ。
129M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:25
わかれ
130かぷりこ:03/12/25 01:25
ながいよ。。
131M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:28
>>130
人生は短し、芸の道は長し。

これもヒントかな?
132M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:30
かの一なるもの永遠にして、多に分かたる、
しかも一にして、永遠に唯一つなり。
一の中に多を見出し、多を一のごとく感ぜよ。
さらば、芸術の初めと終りとを会得せん。
133かぷりこ:03/12/25 01:30
あ。うえのほうみたらなんか名前いろいろかえてるし。
134M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/25 01:31
わ・か・れ

メリークリスマス

おやすみ
ノシ
135?? ◆mw0rQCALo2 :03/12/25 02:30
1の詩なんか読んだことあるきがすんだけど。ゲーテ?
136?? ◆mw0rQCALo2 :03/12/25 02:31
ああ、めふぃすと。フェレすか。
あてどないさすらいは、青春の喜びだ。
青春とともに、その喜びも色あせた。
それ以来、目あてと意志とを自覚すると、
私はその場を去った。
ただ目的だけをせわしく求める目には、
さすらいの甘さはついに味わわれない。
森も流れも、あらゆる途上で待っている
一切の壮観も、閉ざされたままだ。
これからはさらに旅を味得しなければならない、
瞬間のけがれない輝きが、
あこがれの星の前でも
薄れることのないように。
旅の秘術は、世界の輪舞の中に加わって
共に動き、憩うている時にも、
愛する遠い彼方へ向かって、途上にあることだ。
>>135-136
ってことです。
理解した上で、自ら輪舞の輪に加われると
いいですね。
空気を支配するよりも空気と融合しましょう。
とか。
足に霜焼けができて、
歩くのにも躍るのにも難渋致します。
お辞儀さえ満足に出来ないのでございます。
失礼ですが、私の足でちょいと踏んであげましょう。
あら、それは好いた同士ですることじゃありませんの?
いや、私が踏むのは意味深長なのですよ。
どんな病気でも、その病気を直すのにはからだの同じ箇処を使うのです。
足の病気は足で直す、ほかのところも同じこと。
さあ、どれどれ、よろしいか。お礼は要りません。
146天文博士 ◆Il2/JBUVwk :03/12/26 21:50
星回りのいいこの時間を粗末に考えてはなりません。
魔法の言葉で理性の口を封ずるがよろしい。
その代わりにすばらしい大胆な空想を
縦横無尽に働かせるのです。
そうすれば大それた望みも遂げられる。
不可能だからこそ、信ずるに値するというものでは
ありますまいか。
147牡猿 ◆Il2/JBUVwk :03/12/26 21:56
これが世界さ、
上がったり、下がったり、
いつもぐるぐる回ってる。
音は硝子のようで――
すぐにこわれる。
中はがらんどう。
ここはよく光っている、
こっちはもっと光っている。
球は生きている。
仔猿よ、
離れていろよ。
いのちが危ない。
この球は土製で、
こわれるとかけらが危ないぞ。
148魔女 ◆Il2/JBUVwk :03/12/26 21:59
会得すべし、
一を十とせよ。
二は去らしむべし。
ただちに三を作れ。
しからば汝、富むべし。
四は手放せ、
五と六とより、
七と八とを作れ、
これ魔女の勧めなり、
それにて成就疑いなし。
九は一にして、
十は無、
これぞ魔女の九九。
ん?
150呟き ◆Il2/JBUVwk :03/12/26 22:04
曲者め――心得たものだ――
甘言を弄して――化けの皮が剥がれるまではやるつもりだな――
わかっているぞ――腹の中は――
さてお次ぎには何を言い出すか――見せかけだけの妙案か。
151呟き ◆Il2/JBUVwk :03/12/26 22:07
悪者がふたりか――諜し合わせている――
道化と法螺吹き――玉座も真近というのに――
聴き飽いた――嘘八百を並べるのか――
道化がせりふをつけ――賢者がしゃべる。
152呟き ◆Il2/JBUVwk :03/12/26 22:09
何をいっているのだ――ばかばかしい戯言にすぎぬ――
暦占い――錬金術――
久しい話だ――なんで信用できようか――
そんな男が出てきたにせよ――いずれまやかし者にきまっている。
153呟き ◆Il2/JBUVwk :03/12/26 22:11
脚が鉛のように重たいぞ――
腕がぴくぴく動くぞ――はて痛風かな――
足の親指がむずむずするぞ――
背中がどこもかしこも痛むわい――
してみるとこの地面の下には、
飛び切りの上等の宝物が埋まっているかもしれんて。
154風刺家 ◆Il2/JBUVwk :03/12/26 22:13
わたしのような詩人が
心から悦ぶことはなんだと思います。
誰も聴きたがらないことを
歌ったり語ったりしようというのです。
優美をこの世にもたらすのはわたしたちです。
物を与えるのにも優美になさいまし。
物を享けるのにも、どうぞ優美に。
願いが叶うのは嬉しいことですね。
静かな日々が続いているうちは、
感謝も至極優美な言葉でね。
158呟き ◆Il2/JBUVwk :03/12/26 22:20
さあさあ、向こうではもう踊りが始まっていますよ――
いや、私はもう帰りたいのさ――
化け物じみた奴らが私たちを
取り巻いているのがわかりますか――
頭の上をばたばた飛んでいるし――
どうも何か足にさわったようだ――
けれども怪我はしない――
しかしみんな怖がっている――
せっかくの遊びも滅茶滅茶だ――
この畜生どもの仕業なのですね。
よく見ると、およそ哲学というものは、
常識をわかりにくいことばで表したものに過ぎない。

                     by ゲーテ

だとさ。確かに。
ゲーテじゃないのが混じってんだ。
わかるか?
絵は言葉を使わぬ詩、詩は言葉でかく絵である。
すべての人間が、自由を得るや、その欠点を発揮する。
強い者は度を越え、弱い者は怠ける。
善い人間は、暗い衝動に駆られても、正道を忘れるということはないものだ。
悪魔の拳は、陰険に固められても、何一つしでかすことはできないのだ。
一切の生じ来るものは、滅びるだけの値打ちのものなんです。
感覚は欺かない。判断が欺くのだ。
「君は不死を信じているね。その理由をあげることができるかい?」
できるとも。その主たる理由は、
われわれは不死という考えを欠かすことができぬ点に存する。
われわれは結局何を目指すべきか。
世の中を知り、それを軽蔑しないことである。
才能は静けさの中で作られ、性格は世の激流の中で作られる。
人は少ししか知らぬ場合にのみ、知っているなどと言えるのです。
多く知るにつれ、次第に疑いが生じて来るものです。
自由でないのに、自分は自由だと思っているものほど奴隷になっているものはない。
虹だって十五分も続いたら、人はもう見向かない。
人はみな、分かることだけ聞いている。
豊かさは節度の中にある。
生活はすべて次の二つから成り立っている。
したいけどできない。
できるけどしたくない。
記憶は消えてしまってもよい。
現在の瞬間の判断があやまらなければ。
もう足で歩ける世の中じゃないから、われは頭で歩いて行くのさ。
あー、こういうところで誤字はいかんね。
こういうところ以外なら許せるんだけども。

もう足で歩ける世の中じゃないから、われわれは頭で歩いて行くのさ。
虹は人間の営為を映し出す鏡だ。
虹を見れば、人生とは色とりどりの影にすぎぬということが、よくよく納得できるはずだ。
人間というものは望んで得たものをしっかりと握ってはいないので、
愚かにももっといいものが欲しいと憧れ、
一番素晴しい幸福にもすぐ慣れっこになってしまうのです。
せっかくの太陽を見捨てて、冷たい露霜を暖めようとする。
生活をもてあそぶものは、決して正しいものになれない。
自分に命令しないものは、いつになっても、しもべにとどまる。
これをいつまで続けるのだ?
己ガアル殺那ニ向カッテ 「トマレ
オ前ハアマリニモ美シイ」トイッタラ
己ハオ前ニ存分ニ料理サレテイイ
己ハ喜ンデ滅ンデ行ク・・・

ソウシタラ葬式ノ鐘ガ鳴ルガイイ
ソノ時ハ君ノ奉公モ終ワルノダ
時計ガトマリ 針モ落チルガイイ
己ノスベテハ終ワルノダ・・・
184かぷりこ:03/12/27 09:47
リストのメフィストワルツすきーーー。
185モ ◆mw0rQCALo2 :03/12/28 12:49
>>141
なかなかやるな!

融合できない寂しさと、孤独感と安堵感。

>>160
わかんえー!
言われてみれば、たまにノイズが入ってた様な気もするし。
わかんねー。
186モ ◆mw0rQCALo2 :03/12/28 12:59
>>182

読んでるだけでおもしろいからずっと続けてくれ。
187あぼーん:あぼーん
あぼーん
188M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 14:54
>>184
それ聞いてみた。
MFの放埓さ、享楽的、混沌といった特徴が
うまく表現されてるね。

>>185
踊るアホウに見るアホウ、同じアホなら踊らにゃ損々。
語るアホウはもっとアホ。
分かるね?

>>185
「虹だって十五分も続いたら、人はもう見向かない」
現代風に言い得て、
「撤去し忘れの選挙ポスター」

189詩人 ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 14:58
そもそも詩人は何によって鬼神をも感ぜしむるのですか。
詩人は何によって四大に打ち勝つのですか。
それは調和によってでしょう。
胸から流れ出て、全世界を再びその胸の中へ
手繰り込むその調和ではないでしょうか。
190詩人 ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:00
自然が果てしもなく長い糸を冷やかに紡ぎ出して、
無理矢理に糸巻に巻き付けて、
また生きとし生けるものの雑然たる群が
おぞましくも騒々しい音を立てている時――
191詩人 ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:02
このいつも同じに流れていく線を、リズムを持って動くように、
生きいきと区切ってやるのは、一体誰でしょう。
192詩人 ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:04
一つひとつのものを厳かな秩序に組み入れて、
すばらしい和音を奏でさせるのは誰でしょうか。
盲目の嵐を情熱に浄化させるのは誰です。
夕映えを意味深遠な色に燃え立たせるのは。
恋人同志の歩む小道に、春の美しい花という花を・・・・・・
193道化役 ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:05
じゃ、その結構な力を使って、
世間のひとが色事でもやるように、
詩人の道にお励みになるんですな。
194道化役 ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:07
ふとしたはずみに知り合って、胸ときめかせて、足を停め、
それから次第に深くなり、最初はただもう夢中だが、
やがてすねたり怒ったり、か。
楽あれば苦ありは、いずこも同じ。
195道化役 ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:08
ふと気がつくと、もう一編の小説になっているという寸法さ。
そういう芝居がいいじゃありませんか。
196道化役 ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:10
色とりどりの場面を出して、はっきりしたところは少しにし、
間違い沢山にしておいて、ちらりと真理を覗かせる。
そうすれば、世間の人たちが飲んで悦ぶ。
極上の酒が醸し出される。
197詩人 ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:11
ああだこうだ。
198道化役 ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:11
わいわいがやがや。
199詩人 ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:12
ああ言えばこう言う。
200道化役 ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:12
ツーと言えばカー。
201座長 ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:15
もうよい。議論はもう沢山だ。
さあそろそろお手並み拝見と行きましょうか。
どうぞ早速醸造に取り掛かっていただきたい。
今日だめなことは、明日もだめだ。
一日だって無駄にしちゃいけない。
202座長 ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:18
書き割り、からくり、なんでもふんだんにお使い下さい。
太陽も結構、月も結構、
星なんかいくら使ったって一向に構わないし、
水仕掛けに火仕掛け、岩壁は言うに及ばず、
鳥やけものも、どうぞ御存分に。
203座長 ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:20
舞台は狭いが、遠慮は要らぬ。
造化の万物を繰り出して、
緩急よろしく、天国から、この世を通って
地獄へまでも歴回ってもらいましょうか。
204M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:26
いっこアンカーミスってら。直さんけど。
男子の一言金鉄のごとし。
205M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:29
ほうほう。
206M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:30
人間は、宗教的である間だけ、文学と芸術において生産的である。
207M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:32
とか
208M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:33
学問と芸術を持っているものは、
同時に宗教を持っている。
学問と芸術を持たぬものは、
宗教を持て。
209M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:34
とか
210M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:36
芸術は一種の宗教心に、深い、
ゆるがぬ真剣さに基づいている。
それゆえ、芸術は宗教ともよく結びつく。
211M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:36
などと。
212M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:37
>>206 >>208 >>210
ばーい げーて
213M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 15:38
ケラケラケラケラ
214?? ◆mw0rQCALo2 :03/12/28 18:19
>>188
前半
??
なんで>>141と同じこと何回も書いてんだ??

後半
虹と選挙ポスターと同じように人間を見ててはいけねーだろ!
あなた、どうしてそんな醜い
化物に親しくなさるの。
聴いて頂載、あたしたちは
こうして群れて来て綺麗な歌をうたいます。
それがあたしたちの本分なの。
憎んだり、そねんだりするのはよしましょうよ。
青空の下に散らばった
清らかな悦びを集めましょう。
水の上、大地の上で、
至極愉快に振る舞って、
遠来のお客さまをもてなしましょうよ。
ここにいらっしゃればいいのに・・・・・・
オデュッセウスだって私たちのところに
足を停めて、侮って行き過ぎたりしなかったのです。
いろいろな話をきかせてくれました。
緑の海辺の、私たちのいる所へ
いらっしゃる気におなりになれば、
その話を全部おきかせ致しましょう。
ペーネイオスの流れに飛び込もう。
そうして水音を立てて泳いで、
不幸な陸の人たちのために
歌を沢山うたって上げよう。
水のないところに仕合せはない。
大勢で連れ立って賑やかに、
エーゲの海へ急げば、
どんな快楽もえられます。
浪は泡立って寄せ返し、
もう川床を流れ下らない。
大地が鳴動して、水は堰かれ、
河原も岸辺も裂けて土煙を上げている。
逃げましょう、さあ、みんなで。
この禍事で誰が得をするのでしょう。
さあ、尊い陽気なお客さま方、
海のたのしい祭へ参りましょう。
震える波が渚を濡らして
光りながら、かすかに高まる所へ。
月が海と陸に二重に照って、
清らかな露でわたしたちを濡らす所へ。
あすこには自由で活発な営みがあり、
ここは恐ろしい地震です。
分別のある人なら、さあ、急ぎましょう。
こんな恐ろしいところにはいないで。
あの恐ろしい一夜、
テッサリアの魔女たちが、
不埓にもお月さまを下へ引き摺っり下ろしたりしましたが、
今はあなたの御領分の夜空から
震える波のやわらかに耀く
光の海を静かに御覧になって、
その波間から出て参ります者どもを
お照らし下さいませ。
お美しいお月さま、仰せを畏む私たちに
お恵み深くおわしませ。
すがすがしい海の中で、
魚たちはなんの憂いも知らずに、
漂う生を楽しんでいるのです。
けれどもお祭りに賑々しく群れ集まってきたあなた方が、
魚たちよりも腕前の勝っているのを、
今日こそ拝見したいものです。
あっという間に往ってしまったわ。
サモトラーケーの島へ真っ直ぐに。
追い風に乗って消えてしまった。
気高いカベイロイの国で、
何をしようという考えなのでしょう。
カベイロイは不思議な一風変わった神々で、
絶えず自分自身を産み出しつつ、
自分がどういうものかを知らない。
やさしい月よ、恵み深く
いつまでも高い空に懸かっていて下さい。
白日が私たちを逐い払わないように、
夜がいつまでも続きますように。
あの、向こうの方から、
海の上を滑ってくるのはなんだろう。
風を孕んで走る
白帆の船のように、
海の上にあざやかだこと。
神聖な海の乙女たちだわ。
さあこの崖を降りて行きましょう。
もう声が聞こえてくるわ。
お姿は小さいけれど、
お力は大層なもの。
難破する者をお助けになり、
大昔から崇められていらっしゃる。
あなたがたの方が私たちより上です。
船が難破すると、
あなた方は抗いがたい力で、
乗組の人たちをお護りになります。
一人の神さまが
別の神さまを嘲りになるとは。
けれどもすべての恵みを敬い、
どんな災難をもおそれましょう。
それでは、あとのお三方は。
太陽の中、太陰の中、
どこに神々がおわそうと、
私たちはいつも祈ります。
御利益があるのですもの。
古代の英雄たちの誉れは、
どこでどう輝き渡っていようとも、
あなた方の誉れと肩は並べられません。
英雄たちが得たのが金羊皮なら、
あなた方はカベイロイの神々を得られたのですからね。
ヘーリオスに帰依し、
清朗な日の祝福を享けた方々。
月の神ルーナを敬って
深く心を動かす今、よくいらっしゃいました。
232セイレーン ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 19:09
月のまわりに小さな雲が、
厚い輪を描いたわね。
愛に燃えた鳩ですね、
翼が光のように白いこと。
ウェヌスがパポスから送ってよこした
恋に切ない使者の鳩です。
お祭りもこれで頂上に近づいた。
明るい歓びが楽しく充ち溢れています。
軽やかに動き、程よく急いで、
車のまわりに輪に輪を描き、
列と列とを絡ませ合うかと思うと、
蛇のように長くうねって、
近寄っておいで、しっかり者の、
粗野だが気持ちのいいネーレウスの娘たち。
ドーリスの情の深い娘たち、連れておいで、
母君の似姿のガラテイアを。
神々のように厳かで、
不死にして品位があり、
しかもやさしい人間の女のように、
魅力のある優雅さを持ったあの姫君を。
ぶつかり合って、光って砕ける波を、
明るく照らし出す、あの不思議な光はなんでしょう。
光って、ゆらめいて、こちらの方まで明るく照らす。
夜の海上に散らばり燃えています。
何から何までの周囲に火が流れています。
さらば、なべてのものを生み成せるエロースの神よ、
一切を御意のままにお任せ申します。
神聖な火にかこまれた海を、
波を、水を、火を、
比類なき寄蹟を、
われら、称えん。
ラストでまた誤字ったーーーーー!!
直さんけど。
237手相 ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 19:45
人は未来を知りたがり、過去を捨てたがる
238M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 19:46
己がある殺那に向かって、「とまれ、
お前はあまりにも美しい」といったら・・・

もういいか。言わなくてもわかんべ。
239かぷりこ:03/12/28 21:26
ミッドフィルダー☆
もとやまがー!海外にいきたいって。
だれかつれていってあげてえ。
240かぷりこ:03/12/28 21:28
モはよんでんのか。えらいな。
241岬くん ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 22:28
>>239
地味にワロタ。
翼くんに乗って行くといいよ。

>>240
保守だろか。
ともあれ毎回ごくろうさん。
242M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 22:29
【セイレーン】
首から上は女、身体は鳥。
美しい声で歌をうたい、船乗りをおびきよせ船を難破させる。
243M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 22:44
なるほど。
来年のことを言うと鬼に笑われると言うが、
じゃあ、再来年のことを言えば鬼には笑われないだろうが、
鬼以外から笑われるのだろうな。
このやさしい水の中では、
何を照らし出そうとも、
何から何まで実に魅力がある。
生命を賦与する水の中でこそ、
お前の火は見事な音を立てて、
一段と輝きを増すのだ。
246M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 23:02
なるほど。
第二幕第二部は>>244←こいつの「出来上がり」が主旨だったわけか。
しかし分かりづらい。
247M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/28 23:02
第二部第二幕
248モ ◆mw0rQCALo2 :03/12/29 07:17
神曲ってダンテだったっけか?
249モ ◆mw0rQCALo2 :03/12/29 07:29
芸術は宗教と良く結びつく故に、宗教は芸術の仇敵である。

信仰はみんなで一緒に!とか、何者かが教えを説くもんじゃねー。
信仰は自らに向けるべきもんだ。
250名無し戦隊ナノレンジャー!:03/12/29 07:31
飢えたメスブタの掲示板
http://www2.rocketbbs.com/623/chiccha.html
251M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/29 09:39
>>248
おはよう。神曲はダンテだね。
実は偶然にも次に読もうとしてたのが神曲だったんで、
ちょっとびっくり。

集英社と岩波から邦訳版の神曲が出てるのだけど、
集英社版はちょっと訳が稚拙、
岩波はあからさまな文語訳で両者共々中途半端
なのが痛いところ。

せっかくの名作でも「これ!」といった決定版が
ないのが残念だね。

>>249
多分、気づいてると思うのだけど、
君のスレッドがあることを知っててROMしてる。

で、
何となく作風の好みに共通点を感じたので
ここで問題です。

>>237 ←これ。
君の好きな作家の作品に出てきたセリフです。
一体、誰の作品に出てきたセリフでしょう。
マンガです。

ヒント: 名前もヒントに含まれます。
252名無し戦隊ナノレンジャー!:03/12/29 10:13
>>1は著作権侵害。
253M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/29 10:19
>>252
いや、それは実は懸案事項だった。

ってかさ、ファウストもギリシャ神話を
ふんだんに用いているわけで、
そういう意味ではファウストも著作権侵害
を侵しているわけで、
それを侵害しようといわゆるところの
食物連鎖みたいなもんで、つまるところ・・・
ここはなんでもありじゃんか。
>>232
夜道を行く旅人は、
この月の暈を空気の現象と見るかも知れぬが、
われわれ霊たちの意見は全然別個のもので、
またそれが唯一の正しい意見だ。
あれはわしの娘の貝の車の供をする
鳩の群なのだ。
大昔に習い覚えた
不思議な独特の飛び方をして。
255タレース ◆Il2/JBUVwk :03/12/30 17:12
静かで暖かな胸の中に
神聖なものが生き続けているということは、
あなたのお気にも召す考え方らしいが、
私もその考えに全く賛成ですね。
256M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/30 17:16
【静かで暖かな・・・】
豊かな想像力を持って敬虔な神話的なものを
胸の中に育んでおくということは大切なことである。
月の暈を空気の現象だなどと冷静な合理主義的な
解釈で片付けるよりも、ヴェヌスの神殿から飛んで
来た鳩なんだとネーレウスの説に賛成するという意味。
257M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/30 17:21
見すぎた。ただもう己が信じずる道のみぞ歩こう。
キュプロス島の荒き岩屋に、
海の神にも窟(あな)ふたがれず、
地震(ない)の神にも打ち崩されず、
とわの微風(そよかぜ)まわりに吹きて、
そのかみの頃(>>263)さながらに、
こころ静かに楽しみ味わい、
われら、キュプリスの車を蔵(おさ)む。
かくして夜々のさやめく中に、
やさしき波の織りなすときに、
新しき族の眼をばかすめて、
めぐしき姫(>>264)をぞ伴いきたる。
われらひそかにいそしむものは、
鷲をも(>>265)翼ある獅子をもおそれず、
十字架も、また月をもおそれず。
国統ぶるもの、いかに替りて、
いかならん振舞すとも、
互(かたみ)に追いつ殺しつすとも、
畑や町々うち荒すとも、
われらは常久(とわ)にかわることなく、
めぐしき姫を伴いて来ん。
262M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/30 18:10
【プシュレン族やマルゼン族】
前者はアフリカの、後者はイタリアの、
蛇使いの種族。しかしゲーテは両者とも
キュプロスのヴェーヌスの車の守護者と
して描いている。
263M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/30 18:11
【そのかみの頃】
キュプロス島には最初にヴェーヌスが上陸した。
そのため彼女はこの地でキュプリスと呼ばれて
最古の神として崇拝された。
264M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/30 18:12
【めぐしき姫】
ガラテアのこと。
265M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/30 18:15
【鷲をも】
キュプロス島は紀元前58年以来ローマ(鷲)に支配され、
次に一時ヴェネチア(翼ある獅子がその紋章)に支配されたことがあり、
クリスト教徒(十字架)やマホメット教徒(半月)に支配されたこともある。
これらが即ち>>259の「新しき族」である。
266タレース ◆Il2/JBUVwk :03/12/30 18:25
おれは燃えるような喜びを感ずる。
万物は水から生まれ出たものだ。
万物は水によってその存在を保たれるのだ。
わたつみよ、お前は永遠に支配し続けるように。
267タレース ◆Il2/JBUVwk :03/12/30 18:26
お前が雲を生ぜしめず、
豊かな小川をわれわれに恵んでくれず、
川をくねり流されさせず、
大河を作り出してくれなかったとしたら、
山地や平野や世界はどうなっていただろうか。
お前こそ最も活きいきとした生命を保たせてくれる源なのだ。
268タレース ◆Il2/JBUVwk :03/12/30 18:37
「格言は一日、一つだけ覚えよ」

って言う格言があるのだけど、
これの意味するところは薬と同じですね。
適量を守れば薬足り得るのですが、
度を超せば毒ともなる。ということを言っているわけです。

つまり何が言いたいかというと、
これの意図するところに従うならば、
今日のノルマはすでに達成したのだよ。
269M・F ◆Il2/JBUVwk :03/12/30 18:39
名前間違えた。しかし後悔先に立たず。
毒だな。
270モ ◆mw0rQCALo2
>>251
ゲーテを読む気持ちになったあと、ダンテの神曲が気になった。
読んでないけど、気になった。

日本語の本はあくまでも翻訳だし、決定版ってのは出ないだろうな。
例えドイツ語をマスターしたとしても、
国民性を理解してないと言葉の微妙なニュアンスとかわかんねーんだろうなー。
ドイツ人の書き初めみてーなもんだろお。

「人は未来を知りたがり、過去を捨てたがる」
クイズの答は、松本大洋?
でも、過去を捨ててる人ってあんまり見ねーから、この言葉っていまいちピンとこねーわ。

それと、この場合は著作権侵害にあたらんのでダイジョーブだ。