小説を皆で繋げて書くスレ。
前の人の発言(小説)を読んでから、すぐにリロードしてから書き込みましょうね。
2
∧サンロング∧
(B ・ ∀ ・) <3なら嬉しい4なら悲しい
ってか書き込み少なっ!
どうせだから自分から書き始めるべきだったんでしょうね・・・。
小説書き出し
私は違う。
私は駄菓子屋のババァの口一杯にポップコーンを無理やり詰め込んでぶっ殺した啓介くんとは違う。
7 :
アイス好き ◆KjaO/pinoo :03/12/06 21:49
でも、そんな啓介くんが好きだったりする。
もちろんソーセージで釣って捕まえたノラ猫をダルマにして遊んでたあの薄気味悪い乞食とも違う。
近所にトンネルのついた大きな石の滑り台のある公園があった。通りや近隣の家々からの死角になっていたために
トンネルの中や滑り台の影で子供たちにイタズラをする変質者が絶えず、その公園は幼女公園と呼ばれていた。
そう、私は一般人。ごくごく普通の一般人。
11 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/12/06 23:58
風が凍る季節に、吹き荒れる嵐が残していったものは、
壊れた家屋と死んだ両親と赤い花だった。
12 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/12/07 00:00
そこにある少女の遺体の唇を舐めた。
それはまるで、ハチミツを絡めたアイスクリームのように、
冷たく、柔らかな甘味がした。
13 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/12/07 00:27
どこにあるんだっ!
私が探している少女とは違った。
目の前に横たわる少女が、私が探している少女と違う事に
安堵を感じた。
しかしまた、私が探す少女に辿り着くまでの道のりを歩まねばならない。
それはほとんど当てのないものだった。
なにしろ手がかりが少なすぎる。
雲を掴むような話だが、探さなければならないのだ・・・
私は公園を後にした。
ポケットに手を突っ込んでトボトボと歩みを進めると、
師走の風が私にぶつかるように吹いてくる。
オレンジ色の外灯が、すっかり暗くなった街でぼうっと滲んでいる。
寒い。腹も減ってきた。
飯でも食って、胃袋から体を温めようと決め、ふと視界に入ったラーメン屋の
暖簾をくぐった。
こじんまりとした小さなラーメン屋には、客が二人ほど居た。
店の角隅に台が取り付けてあり、そこに赤く画面周りが黒く縁取られた安っぽい
小さなテレビが乗っていて歌番組がやかましく映っている。
カラーコンタクトを入れて、日本人のくせに国籍不明な雰囲気の女性歌手が歌っている。
赤く塗られたカウンターに座ると、幸薄そうな顔の造りをした痩せた女性が水を持ってきた。
私は味噌ラーメンを頼んだ。
でっぷりと太った店主が、調理場でのっそりと動き出す。
席を三つ開けて、私の横に座ってラーメンを啜っていた若い男の客が咳き込んでいる。
すすった勢いで刻んだ葱が気管に入り込んだのだろうか。
店主が大きな中華鍋で野菜を炒め始める匂いと音が聞こえる。
私はその音をぼんやりと聞きながら、私が捜し求める少女の行方を辿っていた。
どうしても見つけた少女・・・
二ヶ月前に、塾の帰りに行方不明となった私の娘。
あの日。
娘がなかなか塾から帰らないのを妻が心配し、まだ会社にいた私の携帯に
連絡をよこした。
塾や娘の友達に電話してみたものの、いつもどおりに帰っていったとしか
情報がなかった。
私が帰宅してからも娘の姿は見えず、塾から自宅までの道を妻と探しに行こうと
した時・・・電話が鳴った。娘からだった。
『どうした、今何処にいるんだ?』
私の問いかけに、娘は答えあぐねているようだった。
『パパ・・・私・・・た・・・た・・』
娘は震えているようだ。
『今何処にいるんだっ?!』
只ならぬ空気に、私は強く聞いてみたが、娘のほうから電話が切れた。
警察にすぐに連絡をしたが、私はいてもたってもいられずに娘を探しに出た。
娘は今、何処にいるのか。私に何を伝えたかったのか・・・。