メル友探索隊!!!!!!!

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http://tmp.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1065321718/101のリンク先のストーリー

物語の舞台は日本海に浮かぶ、とある島。この島の旧家の血筋を引く男子として、ある日主人公は、初めてこの島を訪れる。両親は主人公が幼少の時に、この島を出て東京へ去った。
そして全く故郷とは没交渉のまま、まず父が没し、そして母も数年前前に亡くなったのである。
だが今、主人公(中司 圭一)は一通の手紙(召喚状)を携え、まだ見たこともない故郷の地を踏むことになった。
すべての始まりは、大司 婢之女(おおつかさ・ひのめ)という聞き慣れない宛名で送られてきた一通の手紙…「廿三夜の祭りへの招聘」だった。
圭一には、一人の義妹がいた。
東司保奈実。圭一と同じ因峨島故郷に持つ少女。主人公とは遠い血で繋がった彼女と圭一は、実の兄妹のように幼い頃から暮らしてきた。
だが、なぜ彼女もまた、故郷である因峨島を捨てて圭一の家族と暮らすこととなったのか、その理由はよく分からない。生前に母は、何も語ってくれなかったのだから。
保奈実は、故郷からの手紙を受け取った時、あきらかに何かを予感していた。
だが、それを圭一に語ってはくれなかった。
「何も心配いらないから、こんなおかしな手紙、ムシすればいいのよ!」
そう笑い飛ばしていた保奈実…。彼女は明らかに、何かを隠していた。
日本海に浮かぶ孤島、因峨島。
そして、その島に古くから伝承されたという、奇怪なマツリ「秘女一夜」。
文字通り、十五夜の晩から開始され、廿三夜(にじゅうさんや)の明け方に終わるという、先祖供養のマツリらしい。
そのマツリを取り仕切るのは「司家」と呼ばれる、東西南北の分家を従えた「中司」という神官職の巫女であり、一族には、堅い血族の掟が支配していたらしい。
しかも、この秘密のマツリは、なぜか二十三年に一度だけ催されるという、まさに秘儀中の秘儀であったのだという。
主人公・圭一はその「中司家」に連なる一族の末裔である、ということだけは聞かされていた。だが、それはもう、大昔のこと。
島を離れ、こうして平凡な学生として日常生活を送る圭一にも、さらには保奈実にも、何の関係もない話だ。そう…東司という、分家の血を引いているらしい保奈実も、笑い飛ばしていたではないか。
……
だが、それから程なくして…保奈実は、忽然と消えた。
彼女が消えた先は、因峨島をおいて他にない。
意を決して、圭一は島へと渡ることとなる。
もちろん、保奈実を…義妹を取り戻すために!
だが、意を決して乗り込んでいった「因峨島」は、圭一の想像をことごとく裏切るような、奇妙な島だった。
彼を迎えた「カノエ」と名乗る、正体不明の女性。
勢い込んで保奈実の消息をもとめる圭一を、カノエは巧妙にあしらいつつ、彼女はマツリの総本家「中司家」へと導く。
そこで待っていたのは「中司婢之女」と名乗る、仮面の老婆…彼女こそ、二十三年に一度だけ催される大祭「秘女一夜」を仕切る、この島の長老だった。
「保奈実がここへ来ているはずだ、返して欲しい!」
残されたマツリへの招聘状を証拠に、婢之女へと迫る圭一だったが、全くの「のれんに腕押し」…話は堂々巡りでラチがあかない。
中司家は、圭一が、今回のマツリの主催神官である「タチ祭神様」の役を引き受けて、島へ戻ってきたのだと勝手に誤解し、
圭一は何らかのワナで誘い出され、巫女にされそうになった保奈実を自分の元へ返せ、と迫る。
双方の思惑は完全に食い違い、全く話のラチは明かない。
やむを得ず圭一は、数日の間この島へ滞在し、保奈実を捜す…というところで妥協するしかなくなった。
間違いなく、中司家は保奈実を隠している。どこにいるのかは不明だが、必ず監禁された場所を探り当て、無事に取り戻してやる! 圭一は、堅く決意した。
翌日から、圭一の捜索が開始された。
だが、予想を遙かに超えて、島の住人たちは閉鎖的・非協力的だった。
圭一の捜索は、一向に進まない。マツリがいよいよ始まろうとする今、村の人々は堅く口を閉ざし、外から来たものの質問を拒絶するのだ。
一方、調べれば調べるほど、この「因峨島」の曲輪は謎だらけだった。
島は東西南北、4方向、それぞれに屋敷と社を構えている。
北司家には滝とミソギの霊場、南司家には「ナグサメ」の館。
そして、西の岬には「札楽洞」と呼ばれる、せり出した舞台を持った社、
さらに、東の山には、並んだ鳥居と参道…参道は山奥まで続き、その先には「山上祠」と呼ばれる祠がある、という。
最後に、その中心に位置するのが「中司家」本家である。
いわば、中司家を車輪の要として、この岬一帯は、一種の結界を構成し、その曲輪自体が神域として、島の他のエリアとは完全に分断されているのだ。
西の岬に突出する「札楽洞(ふだらくどう)」、そしてそれに対峙するように東の断崖に立つ「山上祠(さんじょどう)」。
二つの祠は、山から降臨する「山上衆」という精霊を迎え、西の海へといざなうための神殿という。
では、島の人々から奉られるその「山上衆」とは、何者なのか?
マツリを主催する祭神である「タチ祭神」と、それに使えるという東西南北、4人の巫女たち。この5人によって、マツリは進行するという。どのようなマツリを?
誘拐された(と思われる)保奈実捜索は一向に進まず、壁にぶつかってしまった主人公・圭一の前に、思わぬ援軍が出現した。
彼の名前は「中崎悌造」。旅の雑誌に寄稿しているルポライターだという。
彼もまた、「秘女一夜」祭りを噂で聞きつけ、取材に赴いたものの、あまりにも非協力的で秘密主義を貫く村人たちに手を焼いていた。
彼は、保奈実の捜索に協力することを約束し、その代わりに「秘女一夜」マツリの情報提供を要請した。
もはや、ここへ来て、圭一に残された選択肢は一つしかなかった。
つまり、自ら「タチ祭神」として、このマツリに参加すること。
この曲輪の内部に入らなければ、保奈実の消息もまた、分からないのだ…。
かくして、この世のものとも思われぬ、淫虐のマツリが、徐々にその姿を露わにすることとなった。
………
今宵は十五夜
圭一は、今から七晩にわたり行われる「マツリ」の儀式を、巫女たちと共に執り行うこととなる。
そして最後の晩、村の西に突き出した岬の祠(札楽洞=ふだらくどう *1)で、最後に一人、選ばれた清姫(キヨヒメ、キヨメヒメ)と、チギリの儀式を執り行う。
東西南北、それぞれの館と祠に配置された巫女たちもまた、すべて「司家」の血縁の娘たちである。
北司家の梨菜
南司家の奈穂
西司(札楽洞)の美沙里
そして、東司の山上祠を守る「アズメ」という少女。
そう言えば、東司の「アズメ」だけは、仮面で顔を隠し、しかも本名を明らかにしていない。
いずれにせよ圭一は、一週間の沐浴とお勤めの間、この少女たちと儀式を共にして、最後の晩に、一人だけ、相方の清姫を選ばねばならない。