1 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :
私はロウソクを消した。
開いた窓から夜が流れ込んで来て、
柔らかく私を抱き、私を友だちにし、
兄弟にする。
私たちは共に同じ郷愁に病んでいる。
私たちはほのかな思いに満ちた夢を送り出し、
ささやきながら、私たちの父の家で暮した。
昔を語り合う。
2 :
ボケッ ◆vNFYAR5c0g :03/06/04 01:22
ほ〜い
2
4 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:23
私は、もう満ち足りた気持ちには、なれない。
私は、来る日も来る日も、
あなたの姿をあこがれの中に抱くばかりだ。
私はほんとにあなたのものだ。
5 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:25
あなたのまなざしは私の心の中に
予感にあふれる光をともした。
その光は絶え間もなく告げる、
私はあなた自身のものだと。
6 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:26
>>2 ところで、明日の朝食のメニューは何だったかな。
>>3 できれば目玉焼は半熟のほうがいいな。
7 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:27
だが、清らなあなたは
私の情熱に気づかず、
私にかまわず、楽しげに花咲き、
高々と星のようにさすらう。
8 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:27
衣鉢を継ぐ。
9 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/04 01:28
またこの手のキャラか・・・
10 :
ボケッ ◆vNFYAR5c0g :03/06/04 01:28
>6
半熟良いな
12 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:29
だからおまえはすべてのものの
兄弟姉妹になれなければならない、
ものとおまえがすっかり溶け合って、
自分のものと、人のものとを分かたなくなるように。
>>9 できればミルクはホットで頼むよ。
>>10 それから、目玉焼のケチャップは
多少、多めに頼むね。
>>11 それから、目覚しはいつもより30分早く
セットしておいてくれ。
14 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/04 01:31
荒らされると踏んでsageに変えたか。
15 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:31
星ひとつ、木の葉ひとつが落ちても――
おまえが一緒に滅びるようでなければならない。
そうなったら、おまえもすべてのものと一緒に、
あらゆる時によみがえるだろう。
>>14 モーニングコールはいらない。
そんなに寝起は悪くないんだ。
17 :
ボケッ ◆vNFYAR5c0g :03/06/04 01:32
18 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:33
私はあなたの絹の靴を歌う、
あなたの着物のきぬずれを歌う、
私は夜ごとあなたを夢にみる、おお、
私の悪い人、私の心の悩みよ。
19 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:34
>>17 それからワイシャツは半袖の白いやつで頼む。
なにしろ、もう衣更えの季節なもんでね。
20 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:35
私はあなたの名前しか知らない。
私はもう、どんな苦しみのためにも
楽しみのためにも泣くことができない。
あなたのために泣くだけだ、私の心よ。
21 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:36
私はもうどんな幸福も
難儀も知ろうと思わない。
あなたのためにあこがれ燃えるよりほかには――
おお、あなたはなぜ死んだのです?
22 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:38
幸福を追いかけている間は、
おまえは幸福であり得るだけに成熟していない。
たとえ最愛のものがすべておまえのものになったとしても。
>13
つっこめねぇ
てかここは宗教スレなんか?
24 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:39
失ったものを惜しんで嘆き、
色々の目当てを持ち、あくせくとしている間は、
おまえはまだ平和が何であるかを知らない。
25 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:40
>>23 靴はいつものやつでいい。
ちゃんと靴ズミ塗るのを忘れないでおいてくれな?
26 :
ボケッ ◆vNFYAR5c0g :03/06/04 01:41
27 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:41
すべての願いを諦め、
目あても欲望ももはや知らず、
幸福、幸福と言い立てなくなった時、
28 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:42
その時はじめて、できごとの流がもはや
おまえの心に迫らなくなり、おまえの魂は落ちつく。
29 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:42
>25
いやーちゃんと画鋲置いとくけどよ
宗教スレかどうか答えて?
31 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:43
数多くの生きて来た年々が
過ぎ去り、何の意味も持たなかった。
何ひとつ、私の手もとに残っているものはなく、
何ひとつ、私の楽しめるものはない。
あれかーここのコピーじゃない?
カキコが
33 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:44
>>30 明日の天気は何だったかね?
傘は用意したほうがいいのかな?
それだけ答えたら、寝ろ。
34 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:46
限り知れぬ姿を
時の流れは私のところへ運んで来た。
私はどれ一つとどめることができなかった。
どれ一つとして私にやさしくしてくれなかった。
35 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:46
>>32 放置プレイは好きかね?
それがお望みかね?
>33
あまりにもぶっきらぼうな奴だな
知らないが?天気なぞは
答えらんないのかね?ん?
君も暴言吐く暇あるなら寝ろ
>35
煽ってるの?つまらないよーw
38 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:48
よしやそれらの姿は私からすべり去ろうと、
私の心は深く神秘的に
あらゆる時をはるかに越して、
生の情熱を感じる。
39 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:48
40 :
ドラゴン会総長 ◆DoRAGXhYM2 :03/06/04 01:49
41 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:49
この情熱は、意味も目あても持たず、
遠近の一切を知り、
戯れている時の子どものように
瞬間を永遠にする。
42 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 01:50
>39
去れといって人の相手も出来ないような人間の方がやっぽど
人間小さいし
心が狭いのですが?
そうやって煽る事しか出来ない?
一人ぼっちなの?
>42
そこらへんにころがってるようなことばで格好つけるなよ
45 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/04 01:51
ふと思ったけど、これって花束じゃないか?
>45
あぁ前いたやしか
最近スレないと思ってたけど
愚者は幸せを求めつつ
苦しみをもたらすことばかりする。
悪霊に取り付かれた者は
苦しみを逃れるため自殺する。
真っ正直な愚者は
自分をだめにして他人を傷つける。
森のまっすぐな木は根元から伐られ
まっすぐな矢は人を殺す。
愚者は貯める苦しみは味わうが
使う楽しみを知らない。
あちこち歩き回って財産を漁る
薄汚い鼠のようである。
瞳の中の確信犯。
愚者の慈しみと怒りはそれと分かるが
狡猾な者のそれは反対に見える。
犬が歯を出せば噛むしるし
閻魔が笑えば殺すしるし。
52 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 03:55
もし敵を退治したいのなら
殺してもどうして全部をなくせようか。
自分の怒り一つを克服すれば
すべての敵を一挙に殺したのと同じだ。
53 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 03:56
たえず不服を言う者は
少し与えて追い払う。
蛇に噛まれた傷は
切り取らないと命を落とす。
54 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 03:58
犬と豚にいい臭い
目が見えないものに灯火
消化できない人に食べ物
愚者に法、どうして必要か。
55 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 03:59
弱者が怒って何になろう。
強者はどうして怒る必要があろうか。
だから事をなすのに
怒ることは無意味に自分を焼くことだ。
たえずあちらこちらに、
花咲く枝が風の中で動く。
たえずあちらこちらに、
私の心は子どものように動く、
明るい日と暗い日の間を、
願いと諦めの間を。
花が風に散り、
枝が実もたわわになるまで、
心が幼さに飽いて、
落ち着きを持ち、
人生のあわただしい戯れも
楽しさに満ち、むだではなかった、
と告白するまで。
またしても、うたげははかなく果て、
私は胸苦しくもだえつつよろよろと、
凍てついた野を歩き、
家に帰りつけないかとさえ思う。
おお、苦痛の陶酔よ、
歓楽の杯の砕けるとき、
私は、半端な喜びに耐えるより、
おまえを心の中に抱いていたい。
苦痛であるにせよ、うたげであるにせよ、
哀れな魂は、ただもう
最悪のものと最上のものとだけを抱いていたい。
この魂は情熱のゆえにこそ燃えるのだから。
乙女らは
美しい花園の中で遊ぶことができる。
金色の柵がまわりにある。
男の子らは
うらやましそうに柵のふちに立ってぬすみ見し、
あの中に入れたら、と考える。
この美しい花園の中には
清く明るい光にあふれ、
そこにいる人はみな心たのしげだ。
ぼくたち、男の子らは待たなければならない。
大きくなり、若い紳士になるまで、
中にはいることはできない。
砕ける暗い激浪から沸き立つ
生命の多彩などよめき。
そのかなたには、いつも変わらず、
星辰の高い丸天井の家。
私の命は沈みはて、
私は世界のはてに漂い、
深く酔うて、火花吹くそよ風の
甘い火を呼吸する。
それからのがれるやいなや、
生命の不思議の火が
無数の歓喜をもって、私を
新たに大きい潮の中に洗い去る。
66 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:12
常に地球のどこかで、2000近い雷雨があり、
落雷は毎秒100個の割合いで発生する。
67 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:13
雷は、二度目も同じ場所に落ちやすい。
電気抵抗の最も少ないルートを選ぶためだ。
68 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:14
大陽からの熱が2パーセントほど減った状態がつづくと、
すべての海が氷となる。
69 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:15
一つのハリケーンの十分間の活動は、
世界中の核兵器と大差ないエネルギーを持つ。
70 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:18
静かな流れを私たちは夕暮れ、船で進んだ。
アカシアの木は夕日にバラ色に輝き、
雲もバラ色に照り映えていた。
しかし私は
木も雲も見ず、おん身の髪にさした梅の花だけを見た。
71 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:19
ほほえみながらおん身は飾られた小船のへさきにすわり、
びわを物慣れた手に持ち、
目に青春を燃やしながら、
聖なる祖国の歌を歌った。
72 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:21
黙々と私は帆柱にもたれて立ち、
はてもなく、この燃える目の奴隷とならんものを、
幸福なもだえのうちにいつまでもおん身の歌と、
花のように妙えな手の楽しい調べとに聞き入らんものを、と願った。
73 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:22
悲しむな、やがて夜になる。
そしたら、あお白い野山の上に
冷たい月がひそかに笑うのを見、
手を取り合って休もう。
74 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:23
悲しむな、やがて時が来る。
そしたら、休もう。私たちの小さい十字架が
白っぽい道のべに二つ並んで立つだろう。
そして雨が降り、雪が降り、
風が去来するだろう。
75 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:24
私たちは、子どもたちのするように、
怒って、わきまえもなく別れ、
愚かなはにかみにとらえられて
互いに避け合った。
76 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:25
悔いて待つうちに
幾年も過ぎた。
私たちの青春の園に
通ずる道はもうない。
NHK教育で虫シリーズがやっているが、自然モノは好きだ
78 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:27
あてどないさすらいは、青春の喜びだ。
青春とともに、その喜びも色あせた。
それ以来、目あてと意志とを自覚すると、
私はその場を去った。
>>77 今日はやっぱり雨だったね。
傘を持っていって正解だったよ。
80 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:29
ただ目的だけをせわしく求める目には、
さすらいの甘さはついに味わわれない。
森も流れも、あらゆる途上で待っている。
一切の壮観も、閉ざされたままだ。
oops!ヘラクロオオカブト、子供の頃憧れたなぁ
82 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:30
これからはさらに旅を味得しなければならない、
瞬間のけがれない輝きが、
あこがれの星の前でも薄れることのないように。
83 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:31
>>81 明日も雨だな。きっと。
すでに季節は梅雨へと移ったよ。
オッサンはヘルクレスといっていたが、昔はそう読んだ
85 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:32
旅の秘術は、世界の輪舞の中に加わって、
共に動き、憩うている時にも、
愛する遠いかなたへ向かって、途上にあることだ。
チキンカツってソースをかければブタとわからないよな。味というか食感はロース似だな
87 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:33
>>84 今日できることは明日へ回すな。
と誰かが言ったよ。
88 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:33
>>86 問題は、誰が明日を保証するか。
ということだな。
では。
やはり、真似てるのはブータンの方が高いからか。フータン100g150\、鳥はジュース代くらいか
ふう。飯食い終わた。
にしても、便所に約4分も行っていたのか。近頃残尿感がしまくる
でわ、Gameのお時間だ
94 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:43
意識の最後の堺に、精神が
疲れながら意地悪く目ざめて見張っている。
瞬間のうちに無数の生を
幻のように生き、熱に疲れながら
いつまでも休もうとしない。
夢見る血管の働きの中から、暗く
生への――死へのあこがれが燃え上がる。
精神はにがい微笑をもって、老人のように、
そのあこがれを嘲る。
95 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:45
無数の神経が
無言の責苦をうけながら
敏感な、耳ざとい命を呼吸し、
物音の一つ一つに答え、夜の刺激の
一つ一つを、痛ましい緊張をもって聞き取る。
96 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:47
さあ、音楽だ。
ふるえる遠方から
音が、気高い神聖な音が漂って来、
輪舞をからませ、恐ろしく長い夜をもてあそびながら
生き生きした拍子に移し、
ほほえみながら時間を無限から解放する。
97 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:48
見よ、色はなやかに、
疲れた魂の奥から、なつかしく
昼間のさまざまな形が上がってくる。
記憶は、光と実在の形に満ちて
幸福げに耽溺する。
98 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:50
花咲く木。
輪舞する子供ら。
花が、色が、輝く人の目が
驚き、まぎれず、
形のない闇の中にあいさつする。
99 :
わむて&rlo;てむわ&lro; ◆PhzWr4PWEw :03/06/04 22:50
,‐ '´ ヽ-, / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ i レノノ))) \ |
人il.゚ ヮ゚ノ人 < わむてがこのスレにときめきました
/((つ(()) .|
⊂ヽノ! \_____
し'
100 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/04 22:50
100湖畔
101 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:51
焼けるような夏の夜、
露がしおれる庭をぬらすように、
記憶がそっと魔法の手で
私の心の無言の弦に触れる。心は
夢見ながら現実の鏡の中を歩く。
102 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 22:55
おお記憶よ、唯一の女神よ。
慰めるものよ、ようこそ!
静かに、耳すましつつ、魅せられたもののように、
私はかつて生きた時の長い列が
砕かれもせず永遠の日の中を通るのを見る。
その一つ一つが完全に、時間を超越して。
その間に夜はひそかに窓ににおい、
甘い眠りは、ひそかに待ちながら、
近づく陸地から、私にもう
救いの網を投げる。
なにげに気に入った。
くぐもった空気
遠く木霊するとおりゃんせの歌声
湖畔には宵待ち草の露と
輝きを競う蛍の群れ
ここは憧憬の湖
手を伸ばすと儚く消える
夜の邂逅
過ぎ去りし日の思い出
思い出の霞が湖畔から晴れて
夜露が月光浴びて湖に落ち
ゆらめくゆらめく星星よ
暑かったあの日への
扉がそこに
救いの投網をさあ、
溶けた星の水面へと投げ入れよう
105 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 23:05
朝はさわやかな目を開き、
世界は露に酔って輝いている。
金色に世界を包んでいる
若々しい光に向かって。
106 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 23:06
森の中を私は行きつつ、
足ばやな朝と、まめに
歩調を合わせる。
朝は兄弟として私を迎えてくれる。
107 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 23:07
真昼は、暑く重く
黄色い麦畑で、
私がせっせと通りすぎ、
奥のほうにやって行くのを見る。
朝は新たな想い
朝露はやがて消えていく優しい想い
心の奥深くにあった少年の日
穢れを知らぬ虹色の光を伴った
あの想い
僕はただ湖面を見ている
朝露が消えるまで
109 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 23:09
鈴かな晩になったら、
私は目ざすところに着き、
昼のように、燃えつきよう、
おまえの胸で。いとしいものよ。
110 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 23:10
>>109 誤字〜 誤字〜 誤字〜
誤字は各々で探せ。
そして私は訂正しない。
昼は喧騒
人が入り乱れ
何も無い湖畔にまで届く
人の激昂がもたらすさざなみが
湖面に映った麦畑を掻き乱す
112 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 23:10
特撰キンバエの詩はいいね。
ピースv
113 :
みなみ ◆373wchXXVk :03/06/04 23:11
話し方が花束っぽいw
夜は結実の時
過ぎ去りし一日を思い
月を目指して
湖面から跳ねる魚のように
愛しいお前を湖水の様に包もう
>>115は失敗
あんまり考えずにやっとるからなー
気にするな
119 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 23:15
いくつもの谷をぬけてさすらって来た。
私の望みは目的地をめざしてはいない。
見わたすと、遥か地平のきわに、
イタリアが、私の青春のあこがれの国が見える。
120 :
みなみ ◆373wchXXVk :03/06/04 23:15
ウゲゲ
プププププ さいならーー♪
121 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 23:16
だが、北の方から、私が家を建てた
涼しい国が、私の方を見渡している。
122 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 23:17
私は言いようもない苦痛を抱いて、静かに
南の方、私の青春の園を見やる。
123 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 23:18
そして帽子を振り、あいさつを送る。
いまは私のさすらいの憩い場となる北の方に。
124 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/04 23:19
すると、私の心に焼くような思いがわく、
ああ、私のふるさとは、かしこにもここにもないのだ、と。
>>118 よいよい。
そんなにかしこまることもないぞよ。
東は黎明の海原
波間に映る灼熱の予感が、僕を照らしている
さあ漕ぎ出でよう
薄明に消え行く北斗星にさよならを言いながら
西は終焉
北へ北へと進む旅人を見送りながら
終焉の不安をかき消すように
僕は東へと進む
やがて太陽が昇る場所を見極めるために
西へと消え行く波の頂上に悠久を感じるために
129 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/04 23:31
毎晩毎晩 悪夢と夢精
四六時中もアホとバカ
少年少女の青春白書
チンコとマンコの等価性
歩行者天国 蟻地獄
夏の灯火 冬の終わり
悪夢はそして僕を目覚めさせる
淫犯の夢は湖沼に靡く葦とともに
湖畔を駆け抜ける一迅の風とともに
少年少女の恥じらいを吹き込ます
歩行者天国で笑い
笑い笑って泣いている道化師
水一滴ないこのアスファルトの蟻地獄で
道化師は少女を見る
アスファルトに映った逃げ水に
記憶にだけ残った少女の残影を見る
空には銀の星
灯火と競って輝きだす
冬の風は恥じらいと共に熱を帯び
いつしか星と灯火に滲みを作る
ゆらゆらと・・・ゆらゆらと
あかんな・・・だんだんと電波板住人の本領発揮になっちまう。
ねよねよ
134 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:00
ものみな金色にかがやく午下がり
ぼくらの舟ときたらのんびりもいいところ
オール二本はまだへたくそな
おさない腕にゆだねられて
水先案内だって小さな手では
なかなか思うにまかせやしない
135 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:01
ああつれない三人! こんなとき
こんな夢見ごこちのたまゆらに
むりやりお話をせがむなんて
とはいえ所詮ひとりの声が
三人がかりのおねだりにかなうものか
136 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:03
えらいお姉さまは有無をいわせず
「さあはじめて」と命令口調
二ばんめの方がまだお手やわらかに
「おかしいのにしてね」とのご所望
下の子ときたら一分おきに
話の腰をおってばかり
137 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:04
それもたちまち静かになった
一同はなしにひきずりこまれ
夢の子のあとをおってさまよう
見たこともない不可思議千万の国
鳥けものともむつまじく言葉を交わし――
なかばは本気で信じこみながら
138 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:06
やがて話は種切れになり
空想の泉も渇れ果てて
つかれた話し手はひといき入れたく
「あとはこの次」とたのむのだけれど
「いまがこの次!」と
ほがらかな声が口々にさけぶ
139 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:08
こうして「不思議の国」の物語はできた
こんなにゆっくり小鎚でひとつひとつ
おかしな事件を打ちだすようにして
さあお話はこれにておしまい
ぼくらたのしいクルーは家路をめざす
おちかかる夕日の下を
140 :
加藤様。関西。も学会会長。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 00:08
おまえらこんなはき捨ての駄文かいてねえで散文かいてみな。
まあ少しはこの天才にちかづける。
141 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:10
○○○! このたわいない話をうけとり
その手でそってしまっておいておくれ
思い出の神秘な絆のなかに
子供の日の夢が綯いまぜになったあたりに
巡礼たちが遠い国で摘んできた
とうに萎れてしまった花冠のように
○○○
>>140 趣味は釣りでね。
今週末こそは晴れるといいな。
雨じゃ気分もそりゃ乗らん。
144 :
加藤様。関西。も学会会長。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 00:13
まあようするに、普通の文章ってことだ。散文とは。
いいかおいそれじゃあ詩にも詞にも文章にもならんのだ。
ましてや文芸にはならねえ。
たしかに文章ははっきりいって、伝統格式にとらわれず書いたほうがいい。
無駄をはぶいて書くのは説明文だけでいい。
文の芸とはすなわちアートであるのだ。
無駄が無駄でなくなり、全て一つにまとまったそのとき、
それは芸術となるんだな。
やってみ。意味はなくてもいい。雰囲気だけでもいい。
ちょっとかいてみな。
145 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:14
庭が悲しんでいる、
冷たく花の中に雨が沈む。
夏がそっと身ぶるいする、
その終わりに向かって。
146 :
加藤様。関西。も学会会長。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 00:14
>143
だまれ俺は今日いってきた釣り。
河口湖で35センチかましたったわ。
雨だから。
だからつれた。
俺の足音もルアーの着水音もかきけすからな。雨は。
147 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:15
金色のしずくとなって、木の葉が一枚、
高いアカシアの木から落ちる。
夏は驚き疲れて
死に行く庭の夢の中にほほえむ。
>>144 晴れでも暑いのは嫌いです。
嫌いです。嫌い。
149 :
加藤様。関西。も学会会長。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 00:16
詩なんだったら句読点は必要なし。
といいたいところだが、せっかくこの掲示板でやるんだから、
空白を使いこなせ。スぺエスを。
150 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:17
まだ長い間バラのもとに
夏はとどまり、休らいを募い、
おもむろに、大きな
疲れた目を閉じる。
151 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:18
>>149 なぜ今日は30分前に目覚ましをセットしておかなかった?
あれほどまでに言ったのに。
152 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:19
かわいいぼうやはどなりつけ
くしゃみをしたらひっぱたけ
大人をこまらせるためにこそ
くしゃみしているだけだもの
153 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:20
わたしゃぼうやにきびしくて
くしゃみをすればひっぱたく
この子コショウが大好きで
どうせよろこんでるだけさ
154 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:21
チカチカひかるコウモリさん
いったいどこにいるのやら
155 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:21
はるかなお空とんでゆく
銀のおぼんにそっくりだ
156 :
加藤様。関西。も学会会長。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 00:22
やめろ。昨日知ったようなカタカナ単語をつかうのは。
それは雰囲気をえる事は出来るが(無知なものだけが)、
ちょっとでもアカシアを知る者がいたらそれは通用せんのだぞ。
157 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:23
すてきなスープ たっぷり緑
あついおなべでまってるよ
だれがのまずにいられるかい
夕げのスープ すてきなスープ
夕げのスープ すてきなスープ
158 :
加藤様。関西。も学会会長。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 00:23
>魂
それは一レスにまとめろ。
そのほうが、読ませることができる。
159 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:24
す・す・すてきな ス・ス・スープ
す・す・すてきな ス・ス・スープ
ゆ・ゆ・うげの ス・ス・スープ
すてきなすてきなスープだよ
160 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:25
すてきなスープ おかずはいらない
肉も魚もいるものか
これ一ぱいでことたりる
すてきなスープが二円ぼっち
すてきなスープが一円ぼっち
161 :
加藤様。関西。も学会会長。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 00:26
あんましらんモノを雰囲気のみで使いたい場合、
その使いたい単語に意味をもたてしまうようなことは禁物だ。
良い使い方としては、アカシアの雨などと、隠喩的にする手法がいいな。
162 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:26
す・す・すてきな ス・ス・スープ
す・す・すてきな ス・ス・スープ
ゆ・ゆ・うげの ス・ス・スープ
すてきなすてき・な・スープ!
163 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:26
ゆ・ゆ・うげの ス・ス・スープ
すてきなすてき・な・スープ!
164 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:27
ククク・・・
165 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:28
ごらんかわいいワニさんが
きらきらしっぽとぎすまし
ナイルの水をたっぷりと
金のうろこにあびてます
166 :
加藤様。関西。も学会会長。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 00:28
だいじょうぶかおまえ。
現実はみるものだぞ。とりあえずみるものだ。
ライブハウスが火災。
死者実に106名。おまえは間違いなくそのなかにはいってしまうぞ。
167 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:29
ごらんにんまり歯をむいて
爪もきれいにつっぱって
ようこそちびの魚よと
あごいっぱいにわらってる
168 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:30
暖炉まえ町
じゅうたん上ル
○○○の右足さま
(○○○より愛をこめて)
169 :
加藤様。関西。も学会会長。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 00:31
っくこんのやろう。
そうやって自己満足の洞窟からでれんものに感性の発展はねえ!!
俺はそんなんを何人もみてきた!!
感性の発露が好きで、もしもおまえが向上したいのであればあ!
まあいいや。
たのしめよ。一人のロンドを。
170 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:32
いいのいやなのどっちなの 行っていっしょに踊ろうよ
いいのいやなのどっちなの 行っていっしょに踊ろうよ
171 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:32
いいのいやなのどっちなの 行っていっしょに踊らない?
いいのいやなのどっちなの 行っていっしょに踊ろうよ
172 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:33
いやかそれともためなのか 行って踊る気ありません
いやかそれともだめなのか 踊りたくても踊れません
173 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:34
いいのいやなのどっちなの 行っていっしょに踊ろうよ
いいのいやなのどっちなの 行っていっしょに踊ろうよ
174 :
加藤様。関西。も学会会長。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 00:34
きけ。いいかおい。
形式にとらわれるな。リズムをきにすな。
前一行と後の一行とかをリンクさせるひつようもねえ。
まずはそっからはじめい。
獄絵飽くパラダイス考証四捨五入吐き捨て掃き捨て。
176 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:35
クククク・・・
177 :
加藤様。関西。も学会会長。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 00:36
ちげえだろばかもんが。
無駄を生かす一文があって、全ては集結するんじゃい。
その力半端ないわ。>175
去れ去れと。コラバカ。アイコラカラスばか。さって〜あさって〜
塵箱からアイスの棒明後日当たり祭り。
コラ加藤!サイコぅだ。アレはどこ枯らすか終結?知るかボケ
180 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:37
ベルトやボタンはめるやら つまさきぴんとのばすやら
アヒルがまぶたでやることを エビはお鼻でやってのける
砂がさっぱり乾いてりゃ ヒバリみたいに上きげん
なんならフカのわるくちも いっちょやるかのいきおいだ
けれども潮がみちてきて フカがそこらにやってくりゃ
声もたえだえぶるぶると しどろもどろのありさまよ
181 :
加藤様。関西。も学会会長。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 00:38
なーにがくくくくく。だ。
俺は感性の発露をするやつは大好きだが、
自分もそうであるがゆえの、なんつうかあ、んっつーかあ、
よってるけどぉ!!
まあんっつーのお、俺を越せ。そして俺の糧となれ。
みてえな?そういうかんじ?
世界の車窓から終結へ。相克それ嫌ボケ
チェアマン。
嗚呼刈って毛毛邪魔だボケ散文ぬくぬくブラックホールのように引いてけボケ。
184 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 00:41
庭先通ってゆきながら 片目でちょいと見たならば
フクロウさんと豹さんが パイを分けっこしてるとこ
豹くんとったパイの皮 それからおつゆお肉まで
フクロウくんの取り分は からのお皿でありました
パイがすっかりなくなると フクロウくんはおみやげに
かたじけなくもスプーンを ポッケにひとつつっこんだ
豹くんひと声うなりあげ ナイフとフォークうけとって
さてごちそうのおしまいは――
185 :
モ ◆mw0rQCALo2 :03/06/05 00:41
右拳骨が二ミリ八センチ
右拳骨が二ミリ八センチ
右拳骨が二ミリ八センチ
186 :
みなみ ◆373wchXXVk :03/06/05 00:42
あらら。
過去に私に粘着していた二人が・・・。プッ
ちうか加藤。遊び歩いてんか。プーめが。働け、この。
187 :
モ ◆mw0rQCALo2 :03/06/05 00:43
ありゃ?サンダーのスレかとおもったいってくる
ありゃ?サンダーのスレかとおもったいってくる
ありゃ?サンダーのスレかとおもったいってくる
サイホン惰弱のテンプレ示せよ加藤。天麩羅でもまあヨシだ下等。
ああこら。下克上はデカルト一点張りかよボケ。
愛すべき子羊どもよ
さらば。
(´-`).。oO(何スレだろうか?・・・)
193 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 00:56
ふ。
まあつまり、俺の先を行くものはいねえと。
194 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 00:57
つらいんだぼかあ。
なにがって、人たるモノがこの程度で頂点だとおもっていることがだ。
195 :
モ ◆mw0rQCALo2 :03/06/05 00:58
頂点てなんが?
196 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 00:58
意味の無いものに意味をつけるのは簡単だ。
文学的に悪用すればいいんだからな。
ところが、意味のあるものをないように読ませるほうがむつかしいんだ。
くつがえせよ。
197 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/05 00:59
カトちゃんペ
198 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/05 00:59
加藤の話は分からん。俺がアホなのか。
199 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:00
くくくってよ。
わらってんだろこいつが。
それがひどくかなしい。
孫悟空となるまえの斉天大聖をみているようさ。
200 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/05 01:00
200湖畔
201 :
モ ◆mw0rQCALo2 :03/06/05 01:00
言葉自体が意味持ってんだから無理だな。
202 :
みなみ ◆373wchXXVk :03/06/05 01:01
頂点って思ってるかどうかわかんないじゃん。
そう言ってた? 誰に批評を求めてるわけでもないっしょ。
好きに書かせてやんなよ。自己陶酔の世界なんだから。
誰かみたく。プクク
203 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/05 01:02
/\___/ヽ ヽ
/◎◎◎◎◎::::::\ つ
. |◎ ,,-‐‐●◎ ‐‐-、| わ
|◎ 、_(o)_,:◎◎_(o)_,:|ぁぁ
. |●◎◎::< ●●◎ :|あぁ ←蓮加藤
\◎ /( [三] )ヽ ::/ああ
/`ー‐--‐‐―´\あ
204 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:02
いいか。
机上の空論っつー言葉がある。これは、机の上で算出したことと、
現場での相違は半端でないということをあらわす、インテリへの皮肉の言葉だ。
しかしそれをさかてにとれ。
机上の空論だからこそ、できることがあるんじゃないんかこら。
机の上でもできて現実でもできることなんぞおら。所詮な、いっくらひねったとて、
比喩でしかねえのだ。比喩。
205 :
モ ◆mw0rQCALo2 :03/06/05 01:03
あああ!なるほどね。
206 :
みなみ ◆373wchXXVk :03/06/05 01:04
みんなは憶えてるかどうかわかんないけど
この人は私のスレによく来てオヤジ臭かった深織だよ。
クククなんて笑うのは序の口さ。
207 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/05 01:04
それは妄想だろ
208 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:04
そう。言葉が意味を既にもっているから、それを覆すのは不可能である。
まったくもって。
しかあああああああああああし!
工夫により!まるでディベートで論点を破壊して勝手気侭自分の主張、しかも
わけわからんことを、まるで論点からそれてないかのように、述べられるように
することは可能だ。
俺が既に証明してる、みなみを擁護してたときに。
209 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/05 01:05
つまらん!お前の話はつまらん!
210 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:06
妄想といっしょにすな。
妄想は所詮一人という極々狭い細胞内でおこるものだ。
生物単位でもできるんだ。それは。
211 :
動画直リン:03/06/05 01:06
212 :
モ ◆mw0rQCALo2 :03/06/05 01:06
加藤。はあれだな、周りがバカに見えて仕方ないのだろう。
自分で周りのやつらをジャンル分けしてまとめてみてねぇか?
コイツはこういう系、あいつはアレ系とかで。
213 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:07
そういうこたあないけどな。>も
ジャンル分けはせんけど、詳しく分析したりはする。
214 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:09
同じジャンルで括れる人間なんていねえ。
なぜなら俺は超超超分析すっかtらな。
どっかで妥協点が必要だが、それこそ一般にあわせなくぃといけないし、
しかし俺はそんな一般性をしらねえ。
215 :
ドラゴン岡 ◆DoRAGXhYM2 :03/06/05 01:09
今日も加藤さんのおかげで
阪神は勝つ事ができました、ありがとう
216 :
みなみ ◆373wchXXVk :03/06/05 01:09
頼みもしない擁護で加藤。が音符とメッセで暴走した時か。
かなりみっともなかったよね。そんな事言えなかったけど。クッ
217 :
モ ◆mw0rQCALo2 :03/06/05 01:10
そっか。ちよつと失礼かましちゃったな。
しかしだ!実を言うとも学加藤。が何を書き込んでいるのかよくわからん。
いったい何をもがいているのだ?
218 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:11
内臓と皮膚がさかさまになっちゃうくらいやってみろよってんだ。
そうすりゃあ自分が何者ですとって多少はわかるんだ。
それによると、俺は天才だった。
ああこまった。天才だったんだやれこまったなっはっはっはhhhっはhっはっは。
219 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:12
>217
ありゃあ悪質太郎が溺れている海の話だろう。
あいつは海だとおもうらしいが、おれには浅瀬にしかみえんもんで、そういうはなしだ。
こら。おまいら。
人のスレを主人公抜きで何盛り上がってやがる。
つか、
>>206。
勝手に正体ばらすな。
221 :
みなみ ◆373wchXXVk :03/06/05 01:12
ここ荒らすんじゃないよ?
続きは自スレでどーぞ。
222 :
結城 ◆yuUKiinRIA :03/06/05 01:12
こまったなっはっはっはhhhっはhっはっは。
天災だよ。
223 :
モ ◆mw0rQCALo2 :03/06/05 01:13
天才じゃねぇて、天才気質ではあるとおもうけど。
なぜなら新鮮味が足りねぇ。
224 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:13
>220
うるせえ脇役。
くやしかったら、せめて悪太郎くらいにはなれ。
225 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 01:13
大体、干渉が過ぎるんだよ。馴れ合い系の板は。
もっと互いに非干渉に過ごすことはできないのか?
226 :
モ ◆mw0rQCALo2 :03/06/05 01:14
>219そのレス見て少し安心したわ。
227 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:14
新鮮味ね。
俺は既存の天才のどれかにはいるけど、あくまでも既存であるよな。それはたしかだ。
>>224 わかったわかった。
落ち着け。クールダウン。
君の文章能力は分かってるよ。
かねがね素晴しいと私も見ておるよ。
ちなみに私は誰にも批評なんて求めてないんで
夜露死苦。
非干渉です。非干渉。
229 :
モ ◆mw0rQCALo2 :03/06/05 01:15
>225
おまえは個人で掲示板かりてひっそりとやってなさい。
230 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:16
225
だったら非公開HPつくれはげ。
そこで延々ひきこもれ。
そのていどで。っく。そこでつまづくな。っく。
もったいねえ。
つか、私が好き勝手に独り言したいだけなので、
皆の衆は、雑談したければ他のスレでやってくれると
私としても嬉しい限りです。
はい。
232 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/05 01:17
多くの人間に見られたいけど干渉はされたく無いって勝手やね。
233 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 01:17
まあ、いいや。
これで1000いったらいったでそれはそれは。
ククク・・・
234 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 01:18
趣味は釣りです。
ククク・・・
235 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 01:18
嘘。
釣りなんてしたことありません。
夜露死苦。
236 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:18
こんなとこでなーーーーーー!!
自己満足でナあああああああああああああ!!
伸びそうな感性を民宿の婆の趣味でやってるあじの干物のように
無駄に自己満足で天日で乾燥させてんのみてるとよお!!!!!!!
むかあああああああああついてくるんだわ!!
237 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 01:18
まあ、騒げやおまいら。
238 :
みなみ ◆373wchXXVk :03/06/05 01:19
これじゃ天才とやらも昨今の厨と何ら変わりがないね。
239 :
モ ◆mw0rQCALo2 :03/06/05 01:20
>231
いや、ほんというとね。
貴方の文っていうの中々いいんじゃないかと思ってるんですが、
どうも・・・こう・・・宇宙的じゃないんですよね。
全ての普通の人に伝わる浅い文章なんですよ。
もっとこう意味わかんないけど何かわかるっ!って
文章書けそうな気がするんです。あ、僕には無理ですよ。
結構いい才質をお持ちであるから、こうやって荒らしてみてるのです。
240 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:20
まあ、正直俺なんか天才でもなんでもねえ。盆栽どこんのはなしじゃねえ。
俺は無理無理やってんだよ。アサガオを次の夏まで成長させつづけるくらい無謀なことを、
自分に対しておこなってんだ。
241 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/05 01:20
242 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 01:21
おいおい、もっとよくスレタイ見てくれよ?
この素晴しいセンスに満ちたスレタイが
おまいらの目には入らないか?
もっと優雅に行こうぜ?(・з・)ヒュー !
243 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:21
>239
よくいってやった。
そのとおりであるのだよ。
だからさきいいったろ。
形にとらわれんな。ぼけ。
244 :
モ ◆mw0rQCALo2 :03/06/05 01:21
あら、加藤。と思考が被ってるわ。
>>239 あのね。
まあ、本当のことを言うと・・・
まあ、言ってもいいんですがやめておきます(プ
246 :
みなみ ◆373wchXXVk :03/06/05 01:22
>>241 おまいらの暴言と一緒にしないでね。ばーーか。
247 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 01:23
つか、マジで荒れちまった。
このクソ共がぁ−−−−−!!!
248 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/05 01:24
まま氏、そろそろ明かせよまま氏。
249 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:24
だいたい、アカシアとかさっぱり絶対見たこともねえくせに
そんな勝手な妄想でアカシアを詩にだすのはやめろおおおおおおおおお!!
やるなら隠喩だ。
絶対。
感性っつーのはな。
形にはなんねえの。ではどうやって世間一般に公開するかっつーと、
俺のようにシルバーアクセにしたりしたり、絵画かいたりするわけな。
でも、そこにはやはり、それ相当の学問っつーんが存在しちゃうんだわ。
感性を形にするには、知識が必要なんだら。
わかれ。
250 :
モ ◆mw0rQCALo2 :03/06/05 01:24
>>242 湖畔のアトリエから発散されるものは「爽やかさ、非日常、高級さ」
であって、そんなもんは「赤は熱い」と似たようなもんです。
誰でも思いつきます。
せっかく一人優雅にこのスレを楽しもうと思ってたのにな。
ほとほと飽きれるぜおまいらには。
ふぅ・・・
愛すべき子羊たちよ、私は就寝するのでさようなり。
bye
252 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:25
っはん。これを荒れとみるのか。
ふはは。感性の海をわたる海賊としては失格だ。
253 :
モ ◆mw0rQCALo2 :03/06/05 01:25
>>245 言わなくて良いですよ、わかってますから。
254 :
みなみ ◆373wchXXVk :03/06/05 01:26
マジ自分の考えを押し付けるとこが誰かに似てるわ。みっともないねー。
255 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/05 01:27
スレタイが「ネット社会の犠牲者」とかなら笑ってたわ。
256 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:27
愛すべき子羊は俺の持ちネタじゃぼけが!!!!!
まざーふぁっかーーーーー!1
海賊は海賊たれよ。
商船なら商船たれ。
257 :
モ ◆mw0rQCALo2 :03/06/05 01:28
>255
ぐっどせんす!
258 :
みなみ ◆373wchXXVk :03/06/05 01:29
誰か加藤。に人としての心得のテンプレ作ってやんな。
259 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:29
おもしれえななしがいる。久々にいる。
260 :
加藤。関西。レスリスト 。。 ◆Pgw66.NORA :03/06/05 01:29
俺はひとじゃねえ。
固定だ。
261 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/05 01:30
犠牲者「達」だろ。
262 :
モ ◆mw0rQCALo2 :03/06/05 01:32
「達」だとちょっと釣りっぽさが目立って俺はあんま好きじゃないな。
263 :
みなみ ◆373wchXXVk :03/06/05 01:32
アチャー・・・
264 :
ドラゴン会総長 ◆DoRAGXhYM2 :03/06/05 01:46
俺に触れたら殺す
266 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/05 01:47
267 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 22:12
瞳はまるで碧い菫。
頬はまるで紅い薔薇。
手はまるで白百合の花。
どの花も競うて咲いた。
しかし――こころは腐っていた。
268 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 22:13
269 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 22:14
灰白い海の汀に
独り、憂いのおもいにふけり、私は坐っていた。
目は益々低く傾き、
燃えるくれないの縞を水に投げた。
270 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 22:16
そして白い広い波頭は
潮に押されて
次第に近づき、泡立ち、どよめいた。
ふしぎな響き、囁きと笛のおと、
笑いとつぶやき、ためいきとざわめき。
271 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 22:18
それに交じって、子守唄のように懐かしい歌声。
その住時、まだ少年の頃
隣の児らが話してくれた
古い古い可愛い物がたり、
行く方も知れぬ語りぐさを
再び聴くかと思われた。
272 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 22:20
あれは夏の夕べのことで
子供の私らは戸口のきざはしの上にしゃがんで
小さな心臓をどきどきさせ
面白さに眼を光らせて、
ひっそりと、話に心を奪われていた。
273 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 22:22
そしてあのとき大きい少女らは
馨しい花鉢の脇に、
窓のそばにすわっていた。
並んだ顔は薔薇の花に似て、
微笑みながら、月の光に照らされていた。
湖畔のアトリエからだと筆が進むもんなのか?
>>274 今日は月明かりが綺麗だね。
螢光灯は消していい。
読書には、月明かりさえあればいい。
ジムノベディが心地よい。
277 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 22:28
日の光りあまりにもきらびやかにて
蓮の花心おびえつ
その首うなだれて
夢見つつ夜を待つ。
278 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 22:29
月こそは蓮の恋人。
さし照りて蓮を覚ませば
親しげに、ほのぼのと
花は挙ぐ、月影に、その顔を。
279 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 22:31
花ひらき、炎めき、かがやかに
うち黙し、高処に見入り
香りつつ、しのび泣き、うちふるう、
恋ごころ愁いとなりて。
280 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 22:35
森の上、みどりの牧場の上に
夏の夕影の仄昏く、
蒼空に金色の月、
香しく、もの皆心和らげ照りわたる。
281 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 22:36
蟋蟀はせせらぎのほとりにすだく。
そのとき水に何ものぞ身うごきし、
旅人は河水のさざめきを聴く、
また聞ゆ、しじまのなかの息づかい。
282 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/05 22:38
小川の水にただ独り
浴みせるうるわしき水の精。
白くめでたき、その腕、そのうなじ
ほのぼのと月の光にうかびたり。
アディオス
(^ー^)ノ
有限なのですよ。
有限なものを消費すれば、当然、減少するわけです。
なぜ増幅しようとしないのか。
なぜ増幅することに気づかないのか。
おまえはどこにいる いとしい明日よ
老いも若きも 強きも弱きも
富めるも貧しきも よろこびにつけ悲しみにつけ
お前のやさしい微笑を求めているが――
おまえの代りに――ああ 悲しいことに
来るのは 捨てた今日ばかり
忘れるために学ぶのだと悟れ。
削るために肉盛りするのだと気づけ。
意識の最高の形態においてこそ統一体は回復されるが、
意識の低次の形態においては統一体はますます細分化される。
それは土の中から果実をめがけて
高く 高く登っていった
そして静かな幹の中で沈黙し
明るい花の中で炎となり
それからあらためてまた沈黙した
それは久しい夏の間
夜となく 昼となく 働いていた木の中で実を結び
関心にみちた空間に向かって
殺到する未来としての自覚をもっていた
けれども いま 円熟する楕円の果実のなかで
その豊かになった平静を誇るとき
それは自らを放棄して また たち帰ってゆくのだ
果皮の内側で 自分の中心へ向かって
292 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:11
燃えて紅い太陽が沈む、
広々と波頭の揺れ立つ
銀灰色の大海の中へ。
ほんのり薔薇の色を帯びた雲たちが
落ちる日の方へ波立ち、それに対する空の方には
秋寂びてほの曇る雲のヴェールをつらぬいて光る
死者のように悲しげに蒼ざめた一つの顔、
月の面輪。
そして、その後ろには
遠い露にけぶって光る星々の小さな火花。
293 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:13
その昔、月神と日神とは
仲のいい夫婦として
ともどもに空に照っていた。
そして二人を取り巻いて無邪気な星の児らが
むらがり光っていた。
294 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:14
しかし悪しき者らの奸言が
気高い光明の夫婦の仲を
引き裂いてしまったのだ。
295 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:18
それゆえ今では昼だけ、孤独の壮麗さの中に、
日神は空を逍遥して
その立派さのために崇拝せられ、また、
幸福に鍛えられた誇らかな人々から頌歌を捧げられる。
しかし、夜となれば、空を
月神がさまよい行く。
それは父を失った星の児らを連れている
気の毒な母親。
そして彼女はしとやかな愁いに照る。
それで憧れ心の娘たちや心やさしい詩人らが
涙と歌とを恭々しく月神に捧げる。
296 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:23
なごやかな月の女神よ。 その心ばえの女らしく
見事な夫を今も慕いやめない。
夕されば、うち震えつつ蒼ざめて
軽やかなむら雲の中から覗き出で
悲しげに、別れ行く日輪の後を見送り、
不安げに呼び掛けたそう。
「還りたまえ。 我が背の君よ。 児らは皆、君を慕う」と。
しかし、心つよき日の神は、
妻の姿を眺めると
その緋の色が二重に燃える、
怒りのために、悲しみのために。
そしてにべもなく馳せ降りる、
波寒き独り寝の臥床へと。
297 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:27
こんな悲しみと不しあわせとを
不死の神々の仲にさえ持ち込んだのは
悪意ある奸者どもの舌の根だ。
そのため、空の高処を、あの二人の気の毒な神々は
慰めもなく果てのない軌道をば、
悩みに充ちて歩き続ける。
神々は死ぬ子とを得ぬさだめだから
輝かしい不運をば
永久に引きずるのだ。
低い地上に生まれて
死ぬ幸福をめぐまれている人間のわたくしは
もはやこの上嘆くまい。
298 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:28
299 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:30
麗しく、金色に照る星よ、
いと遠きかのひとに言い告げよ、
われ今も、心病み面は蒼ざめ
かわらざる思いに生くと。
sage
301 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:50
302 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:51
ミラーが映し出す幻を気にしながら
いつの間にか速度上げてるのさ
303 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:53
どこへ行ってもいいと言われると
半端な願望には標識も全部灰色だ
304 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:53
炎の揺らめき 今宵も夢を描く
あなたの筆先 渇いていませんか
305 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:55
青い空が見えぬなら青い傘広げて
いいじゃないか キャンバスは君のもの
白い旗は諦めた時にだけかざすの
今は真っ赤に 誘う闘牛士のように
306 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:55
♪
307 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:55
カラーも色褪せる螢光灯の下
白黒のチェスボードの上で君に出会った
308 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:56
僕らは一時 迷いながら寄り添って
あれから一月 憶えていますか
309 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:58
オレンジ色の夕日を隣で見てるだけで
よかったのにな 口は災いの元
黒い服は死者に祈る時にだけ着るの
わざと真っ赤に残したルージュの痕
310 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 17:59
もう自分には夢の無い絵しか描けないと言うなら
塗り潰してよ キャンバスを何度でも
白い旗はあきらめた時ににだけかざすの
今の私はあなたの知らない色
311 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 18:01
♪
312 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 18:01
これはわかるよね?
313 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/07 18:03
今更音符でしたぁ♪とか言ってくれるなよ?
>>313 わけわからん。
誰かの歌詞だよ。歌詞。
誰の歌でしょうか?
316 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 18:17
317 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 18:19
神よ、わが愛する唯一のものよ、わが魂の陥った
この暗い深淵の底に在って、み情けを乞い奉る。
ここは見渡す限り鉛に閉ざされた寒々とした世界、
夜もすがら漂うは畏怖と冒涜。
318 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 18:21
熱のない太陽は続けて六月も頭上にかかり、
残る六月は夜が地を被い続ける。
ここは極地にも増して荒涼の土地、
――動物もいなければ、小川もなく、青草も森もない。
319 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 18:22
それさえあるに、凍てついた太陽の冷酷な残忍さ
劫初の「混沌」に似た底知れぬ夜の醸す
怖ろしさに優るものは何処にもあるまい。
320 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/07 18:23
冬眠の麻痺に落ち込む能のある
下等動物が羨ましくなるほどに
時の流れはのろくさい。
その「双の眼」は歩み行く、われの行手を、光明に溢れて、
多能の天使、磁力なんぞ仕掛けたらしく。
その「双の眼」は歩み行く、聖なる兄弟、わが兄弟、
双のわが眼に炎を点じつつ、
あらゆる罠と罪業から、われを救って、
その「双の眼」は、「美」の道へわれを導く。
その「双の眼」はわが下僕、またわれはその奴隷、
生きたこの炬火に身をあげてわれの従う。
愛すべき双の眼よ、君ら、白昼御堂に燃えさかる
大蝋燭の神秘な光りに輝くよ。太陽の前に
赤らむが、燃えさかる炎は消えない。
御堂の燭は「死」を祀る、君らは「覚醒」を歌い出す。
君らは行くよ、わが霊の甦りをば歌いつつ、
どんな不敵な太陽も光を奪わぬ双の星。
深きこと墓穴に似る長椅子と、
ほのかなる香たきこめししとねをば、われらの持たん、
奇しき花、卓上に、かおるべし、
われらが為に、美しき異国の空の咲かせし。
今生の最後に残る情熱を思うがままにたぎらせて、
われら二人の心臓の、大いなる二つの炬火と燃えさからん、
二重の炎てり映えん、
この両面の真澄鏡、われらが心に。
薔薇色と神秘めく青の織りなす、その夕、
われら交わさん、絶対無二の快感を、
そは長きすすりなき、惜しき別れと似たらんか。
時過ぎてのち、天使来て、扉をひらき、
楽しげに、またまめやかに、
曇り果て、消え果てし、鏡と炬火、生きかえらせん。
うら枯れて人気なき廃園のうち
かげ二つ現れてまた消え去りぬ。
かげの人眼死に、唇ゆがみ、
ささやくもとぎれとぎれや。
うら枯れて人気なき廃園のうち
妖つ影ふたりして昔をしのぶ。
――過ぎし日の恋心地君はなお思いたもうや?
――よし思い出づるとも今はせんなきことにあらずや?
――わが名きくのみにて、君が心は今もなおときめくや?
今もなお夢にわが魂見るや?
――否よ。
――果てしなき幸にいて、われらかたみに口吸いし、
かつての日美しかりき。
――さもありつるか。
――その日頃、空いかに蒼かりし、行く末の望みゆゆしく。
かつての日美しかりき。
――望みとや?
今はむなしく暗き空へと消えてなし。
かくて影、燕麦しげるが中を分けて消え
その言葉ききたるはただに夜のみ。
白き月かげ
森に照り
枝に
声あり
葉ずれして・・・・・・
おお、愛人よ聞きたまえ。
そこひなき鏡となりて
池水は映すかな
枝に来て風の泣く
黒き柳の
姿をば・・・・・・
夢みんいざや二人して。
やさしくも深き心の
なごやかさ
月の光に
照り映ゆる
空より降ると
見ゆるかな・・・・・・
ああ、この良夜を如何せん。
後光の中の聖女さま、
天主の窓の奥方さま、
人の言葉の伝えうる
優婉可憐のことごとく、
森の遠くに鳴り渡る
金の音いろの狩の笛、
そのかみの世の上臈の
優にやさしきおうようさ、
白鳥の純粋無垢に
乙女妻はほほのほてりに
ほこりかに浮かぶ笑いの
あらわなるそのけざやかさ、
真珠母や白や桃いろ、
貴にしてやさしい楽や、
古代めく汝が名を思い出づるたび
わが目は映し、耳は聴く、これらのすべて。
冬は終わりになりました。光はのどかに一ぱいに、
明るい天地にみなぎって。
どんなにさびしい心でも、
空気の中にちらばったこのよろこびには負かされる。
↑
↓
月あかりひときわ不気味に痩せて見せる
髑髏の目のような目つきして
僕の過去のすべてが――否、僕の悔恨のすべてがと言おう、
――窓外で僕を冷笑する。
芝居でだけ見るような、
ひどく衰えた老人の声で
僕の悔恨のすべてが――否、僕の過去のすべてがと言おう、
――ふざけた端唄を口ずさぶ。
青ぐろくなった縊死者のそれのような指で
この妙な男がギターをかなで
そして見通しの利く未来の前に立って
珍しく弾みのある歌に合わせて踊り出す。
← → →
→ → ← → ←
棺をめぐって大蝋燭は燃えた、
祈りの無我境にある人の目が
再会した天国に
向かって輝くように、
聖櫃の十字架と引導のそれとが
「言葉」と「血」とを封じる。
久遠ののぞみとなって輝いた。
蝋燭の灯に照らされて
神の平和と神の約束の
平調楽の音にゆれる棺は白く
無性に果敢なく無性に哀れな揺籃に見えた。
365 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:25
おぼろなる光もて静かに
おん身は再び茂みと谷間をみたし、
ようやくわが心を
なべての煩いより解き放つ。
366 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:26
わが緑の園におん身は
なごやかに光をひろぐ。
親しき友のまなざしのやさしく
わが運命の上に注がるるごとく。
367 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:27
楽しくまた悲しかりし時の
名残りの音わが胸にひびけば、
喜びと苦しみのこもごも至る中を
ただひとりわれはさまよう。
368 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:28
流れよ、流れよ、懐かしき川よ。
わが心たのむことあらじ、
戯れも口づけも
真心もはかなく消え去りぬ。
369 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:29
われもまた一たびは
絶えて貴きものを持ちたり。
そを忘るるよしなければこそ
心の悩み切なれ。
370 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:30
水音もさやに、川よ、谷ぞいに、
休まず憩わず流れよかし。
水音もさやに、わが歌に
よき調べささやけよかし。
371 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:32
冬の夜になんじたけりて
水のあふれみなぎる時、
さてはまた春の若芽の装いを
めぐりて尽きず水の流るる時。
372 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:32
憎しみの心をもたず
世に遠ざかり、
ひとりの友を胸に抱き
ただこの友とともに
373 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:35
人々に知られず
真意をはからるることなく
かかる月夜に心の迷路を
通り行く思いを楽しむ者は幸いなるかな。
連投ウゼェ
374 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:38
いとも古き
聖なる父、
おおどかなる手もて、
雷鳴とどろく雲の中より
恵みのいなずまを
大地にまきたまえば、
その御ころものすその一端に
われは口づけす、
幼な児のごときおそれを
常に胸に抱きて。
375 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:39
いかなる人間も
神々と
力をきそうべからず。
もし人、高く伸び上がりて
頭もて星に触れなば、
おぼつかなき足は
踏みしむるところなく、
雲と風に
もてあそばる。
376 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:41
危なげなく
たくましき骨もて、
ゆるぎなき
不変の大地に立てば、
かしの木か
ブドウ樹に
比ぶるも
高さ及ばず。
377 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:42
神々と人間とを
分かつものは何ぞ?
神々の前にては
波さまざまに姿かえて流るれど、
流るるは永劫の大河。
我ら人間は
波にもたげられては
またのみ込まれ、
沈みはて行く。
378 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:44
一つの小さき輪
我らの命を限る。
世々かけて人の族、
絶ゆることなく
その存在はてなき
鎖につながる。
379 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:45
人の心は
水にも似たるかな。
天より来たりて
天に登り、
また下りては
地にかえり、
永劫つきぬめぐりかな。
380 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:48
一筋青く光る流れ、
高くけわしき
絶望より流れ落ち、
膚なめらかなる岩の面に
とび散りてはうるわしく
雲の波と漂い、
軽く抱きとられては、
水煙に包まれつ
さらさらと波立ちつ
谷間に下る。
381 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:50
きりぎしのそびえ、
水の落つるをはばめば、
憤り泡立ち
岩かどより岩かどへ躍り
淵へ落つ。
平なる河床の中せせらぎて、
牧場の間なる谷を忍び行く。
やがて鏡なす湖に入れば、
なべての星、
顔を映し若やぐ。
382 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 04:51
風こそは
波の愛人。
風こそは水底より
泡立つ波をまぜかえす。
人の心よ、
げになれは水に似たるかな。
人の運命よ、
げになれは風に似たるかな。
384 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/08 04:52
憤り泡風こそ風こそは水底より
泡立つ風こそは水底より
泡立つ波をまぜかえす。
波風こそは水底より
泡立つ波をまぜかえす。
をまぜかえす。
は水底より
泡立つ波をまぜかえす。
風こそは水底より
泡立つ波風こそは水底より
泡立つ風こそは水底より
泡立つ波をまぜかえす。
波をまぜかえす。
風こそは水底より
泡立つ波をまぜかえす。
をまぜかえす。
立ち風こそは水底より
泡立つ波をまぜかえす。
岩かどより岩かどへ躍り
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4分割しないと貼れなかったよ。
キツいね。
ん?
失敗してるじゃんか。
最下段が貼れてないYO!
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4分割でもダメだったってことか。
結局、5分割。
おまけにとぎれとぎれ。
|:. :.. . . .:.. . ____:. .: .`ii |、ニニニニニニニニニ,! !,ノ::. . . _____ .: . . ..::.. .:..:|
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|: : :.: .:::. .:. ::| .|'`-‐- -|: ::. .:::| |:| r:ニニ;'; |:| |::::.::..:. :| ,i;;;;;;;::~`r‐--、:::::} '゙ ::'v、:::::`-、
,-‐‐‐、 ,'´~~``;、.|`''‐‐-,,,|::.: :: .:| |:|,x,;::,+:--,,/::/.= ;zll.ー|:| |:::.. ::.::::| ; ,,,,...Y`ヽ、:::::l :::`=-;:.. `~,,//`'~`''''Y、
,,-‐-,i‐r,':. ,,,,i:r'~`',z-;::`i, ,;. .: . .|:: .::: ::| |:|'''ー---,./::::l{ ,,-'/:'、 |:| |::::::l{::;::| 'x;;;,,,;;:t゙i ''' l:::::l :::::.,,/,,`ミ´ ムニ二;;; i
‐‐‐ェ=''{:::::::/ ゙t `;;;:..::' `.、'_`_,!;;::::},_ .. .::..|: ::. ::::| |:| /:::::ノ ~{;;::::゙i._|:|,,!、:::l `'>! ゙'''''''';;::',iミ;'l::::::| :r' ..,ミi-{~`i‐r-、_zミ:,!
ン‐`' ‘;;ョ`;;,;;'::;''''' _,,,;r,,,i____'''‐!゙i‐,. : .|:: :..:: :| |:| /ミ=l;,___/i;:iヽ:::ヲ :i、_l ノ::|_,,-‐',--ム,_,,:>、,{/`ー'i::,,--iニ`-t,┴--‐'''''''~
;;/'''~`ン´''゙゙゙゙i;`'‐、''/`-,、t'''i'´_,/l ;l: ',__|:::. :.. :| |:| ,-'`、 ,,、;;:. ;":.`:ノ:;i;;:\`ーi' `~ ̄.:' .i´ : `; ` `t, .::i``-=---'=i,,,,,____,,;;;,,=
;;'''{ ,/(,,,;' __,,,,,);:i゙i\:::i `´i:`´ ::::! ;l.:'‐; .. : .:.:| |:|,t'`ー=;::rヽ , ./;;ll、;;;;;:`‐;::`‐、,;_ .::i' .: i : ; '=',__;;;''人 i: i:: i 、,,ヾ、{
一V ';;\''' .::)y- '-;. i:::::::/ .;:},/ `-, :::::.;r'` 、,`ソ;;;,,..` /:::;;;ソ;;;;r=''_,,゙゙-、 ::: ``|: '; ,'; .i. : i:. ;=i ii} l:: l l、 ヽ、{
;;`',} Zy;;, `x,ニi,:::{; ,- ,, `-;;i:;/ ...:;;;{:{,-、,_''} <=,,;;`'ュ;;;;;-‐'゙ ::;;;;;ノ,;;;;;':/゙ i' /,ニ`y ::: {:: ,;,` ゛ ゙i:. .: iI、,r'´ソiン`ョ }:: l l`; ヽ、}
()。{;゙゙'''´´゙゙`i_;{-‐ヽ'''ヘ,;-、ん、、`'''^きi::::i'-z'^‐'`ァ-`‐'─,,-一<二二>─丹‐Yニっ-`T二二>-i=i─ヾ二二>‐;^`ヾ=ソ<ニニ>
,-`‐----"''''rュ`ー〒 '、;‐r"、`ー-'-''`i'''ーi`゙''`'´ ,r‐、 <iニ二ニ`i>__ i-, ゙i,i_i,i _,,_`ー-‐'ヽニi´<> <,;;,> ~i-i`´ =〜<二
~ `ー'´ `‐' ~ `‐' '''"''一' '-‐' `ー---‐'~ (,ノ ゙" (,,,,,X二> <二ュ.~ O
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叫 叫 叫 叫 叫 叫 叫
叫叫 叫 叫 叫 叫 叫 叫 叫
叫 叫 叫 叫 叫 叫 叫
叫 叫 叫 叫 叫
叫 叫 叫 叫 叫 叫
叫 叫 ∩(。) (・ )∩叫 叫
叫 叫 叫| | .. | | 叫 叫 叫
叫叫 叫 \\ ∩ / / 叫 叫
叫 叫 叫 | | U| | 叫 叫
叫 叫 叫 叫 | | | | 叫 叫 叫
叫 叫 び び び 叫 叫
叫 叫 びび び びび 叫 叫
叫叫叫 びび びび びび 叫
叫 叫びび びび びび叫 叫
叫 びび びびび びび 叫 叫
叫びび びびび びび 叫
びび びびび び叫 叫
びびびび 叫 叫
びびびび 叫
びびびび 叫 叫
びびびび 叫 叫
びびびびび 叫 叫
びびびびび 叫
》》 n n
巛 /〈 〉\ △ △
《≡》》》 \/⌒(_| ̄ /□| ̄ ̄\
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/ /\ し--っ /// /
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| | | =o ♀ | / \ \
| \ / ゞ )く | | |
| |\ / /⌒6)〜〜 | | | |
| ) \ / / ||川|川| | | | |
| (_(_\ / |___|川 |川__| | | |
| / 〉 / \ |川川 | | | |
| / |/\ \ 川 | | / |
| | / \。/ 〆/ | | / |
| | /___▽∩っ\。/ \ | | ̄ ̄
| |/⌒⌒\__// つ≡≡≡ \ | |
| / 〜 (6 / /∪J‖‖》__ 人つっ| |
| ( ∈∪∋ |// /\ ̄ ̄ ̄ /ι| |U | |
|__\____/ / |\ \ \/つ ∪ | |
/ \ ̄ | /| |‖\ \/し \ |_|\
\/\__| /‖ |_|‖‖\ \___\ / /(___ \
/‖‖‖ ‖ ̄ ‖‖‖‖‖‖‖/_/  ̄ ̄
花ひらき諸鳥はうたう
緑なす森に行かまし。
われやがて墓に憩わば
耳も眼も土をかぶりて、
花ひらく姿も見得じ、
鳥の声聴きも得ざれば。
406 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 15:29
風は ひろびろとした大気から
入り日の光をくもらせる霧を
ことごとく吹きはらい
蒼ざめた夕暮れは けだるい昼の目のまわりに
きらめく髪を ほの暗いおさげに編んでいる
人からは愛されぬ静寂と薄明とが
はるか遠くにかすむ谷間から 手をとりあって忍び寄る
407 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 15:31
かれらは歩み去る一日に 呪文をささやき
大地や 大気や 星たちや 海をつつみこむ
神秘にみちたその魔力にこたえて
光と音と動きが あたり一面にあふれる
風はしずまり 鐘楼の乾いた草は
風のすぎる かすかな動きも知らない
408 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 15:34
屹立する尖塔よ おまえの小塔たちは
炎のピラミッドのように 一つの聖堂から燃え立ち
静寂のうちに やさしいそれらの荘厳な呪文にしたがい
はるか高くかすむ おまえの大尖塔を大空の色につつみ
やがて薄れゆく尖頂のあたり
星たちのあいだに 夜の雲をあつめる
409 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 15:37
死者たちは墓の中に眠りつづける
そして 眠りのうちに朽ちていくおそろしい音が
半ば知覚 半ば想像のうちに 暗闇を通してかすかに聞こえ
蛆のわく臥床から まわりのあらゆるいきものにささやくかのように
静かな夜と無言の空にこたえる
おそるべき静寂が 音もなく感じられる
410 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 15:40
こうして厳粛に和らげられて 死は
のどかなこの夜のごとく おだやかで恐れることはない
わたしは 墓石の上をとびまわる好奇にみちた子供のように
死が人びとの目から やさしい秘密をかくし
息のない眠りをよそに ひときわ甘美な夢から
永遠にめざめることのないよう願わずにいられなかった
414 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 15:52
わたしは海と流れから 渇いた花に
さわやかな雨をもたらし、
真昼の夢にまどろむ木の葉に
やわらかい影をあたえる。
415 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 15:53
太陽のまわりを踊る母なる大地の
胸にあやされてねむる
やさしい蕾をことごとく目ざめさせる露を
わたしの翼からふりまく。
416 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 15:54
わたしはきびしいあられのからざおを打ちふり
下のみどりの野を白くし
やがてまた雨でとかし
雷鳴のうちに哄笑しながら去る。
417 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 15:55
わたしは下の山々に雪をふるうと
大きな松の林ははげしくうなる。
わたしは夜じゅう山の雪を白い枕として
疾風に抱かれてねむる。
418 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 15:57
天空にそびえるわたしのやぐらに
わたしの案内人である稲妻がいかめしくすわり、
下の暗い洞窟には雷鳴がつながれ
突然あがき 咆哮する。
419 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 15:58
大地と大洋のうえを この案内人は
紺碧の海の底にうごく
霊どもの愛に誘われて
やさしく わたしをみちびき、
420 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 16:00
小川や 断崖や 丘を越え
湖と平野をこえ
その夢見るいたるところ 山また川のしたに
愛する電気を残していく。
421 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 16:01
そして稲妻が雨にとけるあいだも
わたしは天の青い微笑をあびている。
あけの明星がかすかにまたたくのとき
真紅の朝日が くるめく目をかがやかせ
422 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 16:03
燃える翼をひろげて
はしるわたしの雲の背に跳びのる、
地震にゆれ動く
山の断崖の一角に
423 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 16:04
金色の翼のひかりにつつまれた
鷲が一瞬おり立ったかのように。
夕映えの下の海から 落日が
休息と愛の情熱を吐き
424 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 16:05
天の高みから 夕暮れの
真っ赤な帳が落ちるとき、
巣につく鳩のようにひっそりと
わたしは翼をたたんで 大空の巣にやすむ。
425 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 16:07
世の人に「月」と呼ばれる
きよらかな光にかがやく天の乙女は
深夜の微風にまき散らされた 羊毛のような
わたしの床のうえを きらめきながら滑べっていく。
426 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 16:08
そして天使だけしか聞こえない
目に見えぬ乙女の足踏みが
わたしの天幕の薄絹の屋根をやぶると
星たちがそのうしろから顔をのぞかせる。
427 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 16:10
そこで風がつくった天幕の裂け目をわたしがひろげると
黄金の蜂の群れのように 星たちが
たちまち逃げまどうのをわたしはわらいながら見ている
やがて静かな川や 湖や 海は
428 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 16:11
わたしのあいだから抜け落ちた大空の破片のように
月と星たちで敷きつめられる。
429 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 16:13
わたしは「太陽」の王座を 燃える帯で巻き
「月」の王座を真珠の紐で結ぶ。
疾風がわたしの旗をひるがえすと
火山はかすみ 星たちはよろめきはしる。
430 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 16:14
さか立つ海のうえを 岬から岬へ
橋のような形に
山を柱として わたしは
陽をも通さぬ屋根のようにかかる。
431 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 16:15
天空の神々が私の椅子につながれると
暴風や 電光や 雪を引き連れて
わたしが行進する凱旋門は
色とりどりの虹。
432 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 16:16
雨の「大地」は下で笑い
太陽は上で虹の柔らかい色を織っていた。
433 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 16:18
わたしは「大地」と「水」の娘
「大空」のいとし子、
大洋と砂浜の細孔を通り抜け
変化はするが 滅びることはない。
434 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 16:19
雨のあと しみひとつなく
天蓋があらわれ
風と陽光がその凸面のきらめきで
大いなる蒼穹をきずくとき
435 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 16:20
わたしは静かにわたしの墓標をわらい
そして母体から嬰児が 墓から亡霊があらわれるように
雨の洞窟から ふたたびわたしは
立ち上がり 天の蒼穹を打ち砕く。
F I N
437 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/08 16:50
終 劇
438 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/08 16:53
読むのメンドイっす。
>>437 今日は暑かったね−
もう夏も目と鼻の先だね。
これで梅雨がこなかったら言うことないんだけどね。
>>438 無理に読まなくてもいいから(ゲラ
440 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 17:15
たよりないうす明かり
沈む日の
メランコリヤを
野にそそぐ。
メランコリヤの
歌ゆるく
沈む日に
われを忘れる
わがこころ
うちゆする。
441 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 17:17
砂浜に
沈む日もさながらの
不可思議の夢
紅の幽霊となり絶えまなくうちつづく
うちつづく
大いなる沈む日に似て
砂浜に。
442 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 17:17
443 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 17:20
入り日の最後の光芒は鋭くて矢のようだった
風が来て暮れなずむ睡蓮の花を揺すった。
花の大きい睡蓮は芦間にわびしく光ってた
暮れ行く静かな水の上。
湖岸の柳の下かげを、ひとりで僕は歩いてた
胸に痛みを秘めたまま。
444 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 17:23
湖こめる狭霧から獏とした巨大な影が現れて
わざとらしいはばたきの小鴨の声にことよせて
悲観を告げて泣きだした
胸に痛みを秘めたままひとりで柳の下を行く僕に向かって。
おりもおり、ぶ厚い闇のかけぎぬが
暮れなずむ入り日の最後の光芒を、
芦間に残る睡蓮を、
包んで消した、暮れ行く静かな水の上。
445 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/08 17:26
ビジュアル系っぽいスレだな
>>445 ビジュ アル系っぽいスレです
ツノココロエ
447 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 17:36
リクエストでも受付けようか。
448 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/08 17:37
夏っぽい詩を書いてよ
449 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 17:41
黄色い樹の葉がふるえる。
樹の葉が降っている。
やさしいもの、なつかしいものが残らず
枯れて、沈む、墓の中へ。
450 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 17:43
森の梢の周りに、いたましげに
日没の光がふるえている。
これは、別れを告げてゆく夏の光の
最後のくちづけかもしれない。
451 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 17:43
心の底の底から
泣かずにはいられない気持ちがする。
今この有り様がわたくしに
恋の別れを待たしても思い出させる。
452 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/08 17:44
お前と別れるさだめだった。
まもなくお前の死ぬことが判っていた。
私は、去ってゆく夏であり、
お前は枯れてゆく森だった。
>>448 いかが?
恋人との別離をゆく夏に喩えて歌ってみました。
いいねえ
>>454 ピースv
これからはひとつにつき¥10,000申し受けますので夜露。
456 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 00:10
街頭が闇の中で
ぬれた舗道に映っている――
こんな遅い時刻にまだ眠らずにいるのは、
困窮と悪徳だけだ。
457 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 00:12
まだ眠らずにいる君たちに私は挨拶する。
困窮と苦悩のうちに横たわっている君たちに、
騒ぎ笑っている君たちに、
みんな私の兄弟である君たちに。
458 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 00:14
おまえがつまらぬものの間を踊って行こうと、
おまえの心が憂いに苦しみ傷つこうと、
おまえは日ごとに新しく味わうだろう、
生の炎がおまえの中に燃えているという奇跡を。
459 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 00:15
我を忘れる喜びの瞬間に酔って
その炎を燃え上がらせ、消えつきさせる者も少なくない。
慎重にゆうゆうと自分の運命を
子供や孫に伝えるものもある。
460 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 00:16
だが、陰気な薄明を通ずる道を行くもの、
日々の煩いにたんのうし
生の炎をついぞ感じないものだけは、
その日々を虚しく失うのだ。
461 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/10 00:16
描写が不親切だな。
462 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 00:19
なぜに君たちの目はそんなにつれないのか。
なんでもみな石にしてしまおうとする。
いささかな夢もその中にはない。
すべてが冷たい現在だ。
君たちの心の中には一体
太陽はかがやいていないのか。
君たちはついぞ子供でなかったことを
悲しんで泣かなくてもよいのか。
463 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 00:20
心よ、おまえ、おびえた鳥よ、
くりかえしおまえはたずねなければならない、
こんなに激しい日々ののち
いつ平和が来るのか、安らいが来るのかと。
465 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 00:22
おお、私は知っている。私たちが
土の下で静かな日を迎えるやいなや、
また新しいあこがれのため、
来る日、来る日が煩いになることを。
466 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 00:23
おまえは、安らかに暮らせるようになるやいなや、
新しい悩みのため骨を折り、
一番幼い星として焦燥のうちに
空間を赤く熱するだろう。
467 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 00:26
内面への道を見出したものには、
熱烈な自己沈潜のうちに、
知恵の核心を、つまりは、
自分の心は、神と世界を、形象として比喩として
選ぶに過ぎぬ、ということをほのかに感じるものには、
すべての行為と思考とは、
世界と神とを含む
自己の魂との対話となる。
468 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 00:28
無意識的なものから意識的なものへ、
そこから戻って、多くの小道を通り、
私たちが無意識的にしっていたものへ、
そこから無慈悲に突き放されて、
疑いへ、哲学へと促され、
私たちは到達する、
皮肉の第一段階へ。
469 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 00:30
それから熱心な観察によって、
多様な鋭い鏡によって、
世界軽蔑の冷たい深淵が
凍える精神錯乱の
むごい鉄の暴力の中に抱き取る。
しかしそれは賢明に私たちを連れ戻す。
認識の狭いすきまを通って
自己軽蔑の
甘にがい老年の幸福へ。
470 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 00:34
471 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 00:36
一日のいとなみに疲れて、
私の切なる願いは
疲れた子供のように、
星月夜をしみじみと抱きしめる。
472 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 00:36
手よ、すべての仕事をやめよ、
ひたいよ、すべての考えを忘れよ、
私の五官はみな
まどろみの中に沈もうとする。
魂はのんびりと
自由な翼で浮かび、
夜の魔法の世界に
深く千変万化に生きようとする。
オヤシミ
永遠にオヤスミ。
永遠にオヤスミ。
永遠にオヤスミ。
永遠にオヤスミ。
永遠にオヤスミ。
479 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 01:40
480 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 01:40
ふぅ・・・
481 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 01:42
沼越えて、谷越えて、
山や森、雲や海、乗り越えて、
太陽の彼岸、虚空の際涯、
星々のきらめく天のはて越えて、
482 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 01:44
心よ、汝、身軽にも、翔けめぐるよな、
陶然と沖に楽しむ水泳の名手のごとく、
えも言いがたき男々しさの快楽に浸りつつ、
汝、嬉々として、宇宙の深さ経めぐるよ。
483 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 01:46
翔べ、塵族の穢土遠く、
翔び行きて、上層の気に身を洗え、
さては飲め、至醇なる天の酒とも、
澄明界に充満てる明き炎を。
484 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 01:47
鬱陶しき人生にのしかかる
倦怠も苦悩もよそに、
羽ばたき猛く、光明と静謐のかの天空へ、
翔び立ち得るものは幸なり。
485 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 01:49
その詩想、雲雀のごとく、
あかつきのみ空かけ、自在にも翔びかけり、
――塵族の世を低く見て、花の声、
声なきものの言の葉を解する者は幸なり。
486 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/10 01:50
どうしよっか。
反応がないとつまらないんだよね。
こういうのって。
続きが聞きたい人の挙手を求める。
なくば寝ることにする。夜露死苦。
この暗い時期にも、
いとしい友よ、私のことばを容れよ。
人生を明るいと思うときも、暗いと思うときも、
私は決して人生をののしるまい。
日の輝きと暴風雨とは
同じ空の違った表情に過ぎない。
運命は、甘いものにせよ、苦いものにせよ、
好ましい糧として役立てよう。
魂は、まがりくねった小道をゆく。
魂のことばを読むことを学びたまえ。
今日、魂にとって苦悩であったものを、
明日は、もう魂は恵みとしてたたえる。
未熟なものだけが死ぬ。
他のものには神性が教えようとする。
低いものからも、高いものからも、
魂のこもった心を養うために。
あの最後の段階に達して始めて、
私たちは自己に安らいを与えることができる。
その魂に至って、父に呼ばれつつ
早くも天を見ることができる。
なまぬるい雨が、夏の雨が
茂みから、小立ちから、さらさらと落ちる。
また重ねて堪能するまで夢を見るのは
おお、なんと快く、恵まれたことだろう。
私は非常に長い間、外の明るい世界にいた。
どよめくような世の営みに私はなじまない。
よそのどちらにも引き寄せられないで、
私は自分の心の中に住んでいたい。
私は何もほしくない、何も望まない。
低く子供の調べで口ずさんで、
われから不思議な気持ちを抱きながら、
夢のあたたかい美しい世界に帰る。
心よ、おまえはなんと傷ついていることだろう。
しかも、なんと幸福なことだろう、目をつぶったまま
模索し、思うことも知ることもせず、
ただ感じるのは、ただ感じるのは――
からっぽなビンとコップの中で
ロウソクのかすかな光がゆらぐ。
部屋の中は冷たい。
外では雨が柔らかく草の中に落ちる。
おまえはまたひと休みと、
凍えながら悲しく横になる。
朝は来、晩はまた来る。
絶えずやって来る。
だが、おまえは決してやって来ない。
バラの季節過ぎたる今にして、
始めて知る、バラのつぼみの何たるかを。
遅れ咲きの茎に輝けるただ一輪
千紫万紅をつぐないて余れり。
か。
読み易くなった。
誰がとった この薔薇色を? それが集まって
この花の中にあると 誰がまた知っていた?
はげかかった金メッキの器のように
まるで手擦れでもしたように 紫陽花はそっと薔薇色を解く
こんな薔薇色の代わりに 何もそれが望まぬようにと
薔薇色は花のためにとどまって そして空から微笑んでいるのか?
香りのように 悠揚と 消えうせてゆく薔薇色を
天使たちがやさしく 空で その両手に受けるのか?
それともさかりの過ぎてゆくのを知らすまいと
花はたぶん それを放すのか?
でも その薔薇色の下で 緑はそっと窺っていた
そしてすべての秘密を知ったまま いまその緑が褪せてゆく
>>501 ぷっすまも手をかえ品をかえ、
よくがんばっているとは思いますけど、
やや食傷気味な感は否めませんよね。
そういえば食中毒の季節ですね。
月の光に海は凪ぎて
波のささやく声も低し。
心に重き愁い湧きて
古きしらべをわれは想う。
古きしらべはわれに語る、
海に沈みし古き町より
鐘と祈りのひびき鳴りて
海の底より聴こえ来たると。
鐘と祈りの音ひびくとも
沈みし町をいかで救わん、
ひとたび海に沈みしものの
再び帰るときはあらじな。
音調をまず第一に、
そのゆえに「奇数脚」を好め
おぼろげに空気に溶けて
何ものもとどこおるなき。
心して言葉をえらべ、
「さだかなる」、「さだかならぬ」と
うち交わる灰色の歌
何ものかこれにまさらん。
かくてそは面紗の陰の明眸なり、
かくてそは正午わななく光なり、
かくてそはぬくもり消えぬ秋空に
ちらばる青き星かげなり。
われら詩に「色彩」を求めず、
「配色」を、ただにかの「配色」をのみ。
げに「配色」ぞ、夢を夢、
笛の音を角の音にこそめあわすれ。
刺すごとき「鋭き言葉」、
酷き「諧謔」、不純なる笑いは避けよ、
これら品くだる料理の韭か
「天」の目をさえ泣かしむる。
雄弁をとらえ、くびり殺せ。
君またことのついでに
「脚韻」をたしなめて身の程を知らしめよ。
さなくんばこの者ついにつけあがり増長せんを。
ああ、誰か「脚韻」の害毒を言うものぞ?
いかなる聾者、はた狂人、
磨くほどいよよ空しき
この宝石をつくりしぞ?
音調を、なおも、いつも?
君が詩句に翼あらしめ
魂の奥所より出で、別の空、別の愛へと
天翔ける歌たらしめよ。
さわやかな朝風の香をゆする
薄荷とも百里香とも身にしみてかなしきものと、
御身が歌をなしたまえ、
その他はすべて記録のみ。
522 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 19:55
523 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 19:57
どうすっかなあ・・・
もう、うたばんはじまる時間だしなぁ。
524 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:02
525 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:03
526 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:03
527 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:04
528 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:05
529 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:06
530 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/12 20:08
このスレの最初のほうの鏡のアフォさにワラタ!
531 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/12 20:08
鏡って失礼だね。
532 :
みなみ ◆373wchXXVk :03/06/12 20:09
何を今更。
533 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/12 20:09
鏡は常識がないのかな?アフォですね
534 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/12 20:09
535 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:10
536 :
みなみ ◆373wchXXVk :03/06/12 20:10
何処行ってもそうだよ、あいつは。
538 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:11
そろそろ始めよっか。
準備はよろしくて?
539 :
みなみ ◆373wchXXVk :03/06/12 20:11
おっさん。
テツトモ見ながら無駄な送信すんのやめなよ。
540 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:13
皆の衆、ご静聴願うよ。
541 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:13
542 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:15
夜という妖怪が、真っ黒い玉座によって
悠々とあたりを覆い、
只悪心の天使ばかりうろつく、
ぼんやりとした淋しい道を通り、
遠く仄暗いチウレから――
空間と時間を超えて
荘厳にひろがる荒涼と怪しい郷から
ようやく私はこの国に着いた。
543 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:19
底の知れない谿の果てしない汎濫、
裂け目や洞穴や巨人族の森、
一面に露が滴り
その姿を誰もさだかに見ることもできない。
山並は岸のない海へ
永遠に落ちかかり
絶え間なくわきたつ海は
炎の空へとうねりゆく、
湖水は果てしなくその淋しい波
――淋しくどんよりとした波を広げる、
その静かな――静かな冷たい波を、
百合の泡雪垂れかかり。
544 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:24
かくてそのさびしい波、淋しくどんよりとした波を――
そのうち悲し、うら悲しく冷たい波を
広げる湖水のほとり、
百合の泡雪垂れかかり、――
山並のほとり――低くざわめく、
たえずざわめく川の近く――
灰色の森のほとり、――蟇蛙
イモリのたむろする湿地のほとり、――
鬼の棲む
凄まじい山湖や池を通り、――
この上もなく不浄の場面――
この上もなく憂愁の僻地に、――
そこに旅人は過去の屍衣をつけた
記憶に逢ってうつける計り――
彼等、漂泊者を通りすぎるとき
驚いて吐息する屍衣を纏った姿――
地と――天に悶えつつ
とわにさまよう友の白衣の姿。
545 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:28
悲哀の限りない心に
これは泰平の和やかな地帯――
暗がりを歩む精霊には
これは――あわれ、黄金郷。
しかしそこを通る旅人は、
明らかにそれを眺めまい――眺めようとはしない。
開かれてはいるが弱い人間の目には
秘密の曝されることはない。
総のある目蓋を挙げることを
禁じている王の意故に、
それ故にここを通るうら悲しい魂は
暗い眼鏡ごしに風景を眺めるばかり。
546 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:30
夜という妖怪が、真っ黒い王座によって
悠々とあたりを覆い、
只悪心の天使ばかりうろつく
ぼんやりと淋しい道を通り、
遠く仄暗いチウレから
ようやく私は古里へとさまよいでた。
547 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:32
ご静聴ありがd
みなさんのおかげが終わったら
また来るYO!
それまでバイッキュ
とりあえずうたばん見るYO!
ところで君達。
今、うたばんに出てるt.A.T.uみたいな娘等は
本物のt.A.T.uですか?
549 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:49
u.T.A.tだとよ。
まあ、そりゃそうか。
本物かと疑った自分がアフォだったYO!
550 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:53
551 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:55
日は高く空にあり、
白き雲、太陽のめぐりに浮かび、
海は静か。
夢見つつ、もの思いつつ
乗る船の舵のかたえに横たわりて
半ば醒め、はた半ば夢見ごこちに、われは見ぬ、
われは見ぬ、キリストをきゅうせいしゅなる人の子を。
552 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:56
波立つ白き衣着て、
彼、巨人のごとく歩みたり、
陸を、また海の上を。
>>551 きゅうせいしゅ だって(プ
救世主って書かないとぶちこわしだな。
554 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 20:58
その首高く聳え、
手は伸ばされぬ
陸と海とに祝福を与えつつ。
555 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 21:00
彼の胸に持てる心臓は
太陽、
紅に燃ゆる太陽。
紅に、燃ゆる太陽の心臓は、
恵みの光線
愛に充ちたる優しき光をそそぎ、
照らしまたあたたむ、
陸と海とを。
556 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 21:03
鐘の音はおごそかに鳴り渡り、
そのひびき、あたかも白鳥らの、薔薇の鎖にて船曳くごとくに
揺れすべる船を曳き、緑の岸に至らしむ、
その岸辺なる都に
塔そびえ立つ都に、人々住めり。
>>539 おいおい。
みなさんのおかげにまでテツ&トモ出てるよ。
しばしばこういうことってありますよね。
タイミングの妙というか。
558 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 21:06
おお、平和の業の不思議さよ。この町の静穏よ。
蒸し暑く饒舌なるなりわいの
陰気なる騒音は止みて、
朗らかにものの音澄める、清らけき大路をば、
白衣着て人ら往き
手にせるはしゅろの技。
559 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 21:10
逢う人は互に眺め、
おのずから心つたわり、悦びて捨離のこころに。
くちづけを額に交わして
仰ぎみる
世を救うものの太陽の心臓よ、
そは照れり、赤き血の光そそぎて
悦びに人らを結び、そは照れり。
かくて福祉は三重に重なりて人ら称う
世を救う人の子に栄えあれ、と。
560 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/12 21:11
最近誤字多いなあ・・・。
静脈で、動脈で、
夢に根をおろしてる
地べたに眠る人間は
子供たちは舌を出す、裸で脚のない人たちの
この変わった地理の河川を
色で描く、
そして神経の間に青い血が
滑べる写真を内証で買う。
セヴェンヌ山脈の凸面図にもたれて
手首を出して眠った悪い生徒たちは、
静脈の河の流れのまにまに流されて、
友だちに自分たちの夢のコピーは取らせない。
思わせぶりな結ぼれやら、穏やかな支流やら、
動脈の三角州やらからなるこの河川系が、
地面の線から僅かに高い
有毒な風景に灌漑する。
眠気が殺した人間はこんな工合に
死んで行く、楡の木陰で。
睡眠者の血は軽いインクだ。
首の根を出て口から洩れる。
怒鳴りつづけろ、罠にかかった天使よ、だが言い訳はよせ。
破れた硝子にはみんな、水溜まりにはみんな、
大きな君の足跡が残っている。
雪の少年よ、君は溶けてしまえ、
切羽詰まったら片足は残しておくさ。
警官と罠にかかった片足と、
こいつは結構笑えるぜ、苦笑いかもしれないが。
鎧戸よ、海上ではりつけになった男の
君らはその肋骨だ、
窓よ、開かれた君らの硝子の腕の間に
肋骨が透いて見える。
太陽と波が作るしまうまよ、
暴れて蹴飛ばせ、押しこくれ
海草と角度が作る幽霊を
深い天井の水の中。
僕の眠気が流れ込む
部屋の一面に刺青する
波と琥珀と太陽と影とからなる
気違いの贋ものの大理石。
おめーよおめー
.,‐ '´ ヽ-
/ i レノノ))) \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
人il.- _ -ノ人 <ぷっぷー、あと一時間くらいで
__/∪ ̄\ ̄\__ │落ちたほーがいいんでない?
|__警視総監_目2ch目 \__________
ε≡ し'ノ
異郷を旅ゆく夜の道に
心わびしく身は疲れた、
このとき無言の恵みに似て
月よみの月の光が流れてくる。
和やかな月よ、御身はその輝きで
まがつみの黒い闇を退かせる。
さればこの心の憂さも散って
眼に溜るなみだの露。
さまよい疲れし者の
いやはての憩いの床はいずこならん?
南の国の椰子の木陰か?
はたラインの岸の菩提樹のもとか?
砂漠の砂に、見知らざる人の手の
われを埋むることもあらんか?
はたまた、とある海岸の片ほとりに
ついの眠りを砂にゆだねることもありや?
とまれ、いずこなりとも神のみそらは
わが憩いをば取り巻かん、
またみそらのら奥津城のランプとなりて
夜ごとわが上に懸かりて照らん。
小川のあらゆるささやきを
岩窟のあらゆる水滴を
ふるえながら かよわい腕で
私は神へ返すのだ
そして私たちは讃える 輪舞をば
風が向きを変える度毎に
それは招きであった 驚きだった
すべての深い発見が
再び私を幼な児にした――
そして私は感じたのだ 私は知っていると
私は知っている 私は理解している
もろもろの名の本質と変化とを
成熟の内部には休らっているのだ
原初の種子が
ただ限りなく 倍加して
神なるものを捉えようと
呪文の言葉がたちあがる
そして言葉は消えやらず
聞き届けられたその喜びに燃えている
中心 あらゆるものから
自分を引き寄せ 飛んでいるものからさえも
自分を取り戻すものよ 中心 最も強力なものよ
立っているものよ 飲物が渇きのなかを落ちてゆくように
重力が彼のなかを逆さまに落ちてゆく
けれども 眠っている者からは降るのだ
棚引いている雲からのように
重力の豊かな雨が
町の広場で 体を揺すりながら 蛇使いが
瓢箪笛を吹きならし
ひとの心をかきたてては眠り込ませるとき
それに誘われてひとりのひとが
屋台店の雑踏を抜けだし
すっかり笛の魔法の圏内へ
足を踏み入れることがあるかも知れない
蛇使いはひょうひょうと笛を吹き鳴らし 吹きならし
蛇をその籠の中でこわばらせては
またうっとりとやわらげる
かわるがわる驚かしては 鎌首をもたげさせたり だらりとほぐしたり
次第にそれはくらくらと眼もくらむばかりになってくる――
そしてあとはもうただ一瞥で足りるのだ インド人は
お前の中に一人の見知らぬ女の姿を吹き込んでしまう
そしてお前はその女の中で死ぬ ぎらぎらと燃えた大空が
お前のうえに倒れかかってくるようで お前の視野を貫いて
一筋の亀裂が走る 香油が
お前の北国の追憶のうえに広がり
追憶はもうなんの役にもたたない お前を安全に守るどんな力もなく
太陽は沸き立ち 熱病がまともに襲いかかってくるのだ
そして邪悪な喜びに竿のようにこわばった
蛇の中で毒液が光っている
595 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:18
フルーティーつけ麺はアリだと思いました。
596 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:18
そう言えば13日の金曜日でしたな。
597 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:19
んじゃ。
598 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:21
重き空、低く垂れ、蓋かとも、
倦怠に、久しくも、苦しみあえぐ、心を制し、
地の末かけて、見る限り、
夜よりも、さびしき暗き光、そそぐ時、
599 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:22
大地、かび臭き土牢と化し、
希望は髑髏に似て、
内気なる翼に、壁さぐり、
朽ち果てし天井に突き当たり、ふためきて、のがれ去る時、
600 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:24
大雨小止みなく下りては、突く篠の、
牢格子、太しきかな、
忌まわしき蜘蛛の一群、黙々と、
わが脳裏、深きあたりに、巣とかくる時、
連投ウゼェ
601 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:26
かかる時、唐突に、鐘は怒りて、
空かけて、恐るべき叫びを上げて、
帰るべき故郷もなき、さまよえる亡霊の、
執念くも呻けると、さながらなれや。
602 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:29
――かくて今、長き葬列、楽声も読経もなくて、
しずしずと、わが魂の奥を過ぎ、望みいま、
うち砕かれて、忍び泣く、圧制者苛薄の「苦悩」うなだれしわが頭上に
黒き旗、深々と打ち込みたるよ。
603 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:30
愛の神、腰かけたるよ、
「人類」の髑髏の上に、
冒涜の、こ奴は笑う、
恥もなく、これな玉座に、
604 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:31
楽しげに、吹くシャボン玉、
舞い上がり、
空の奥、
別世界まで、届かんず、
605 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:32
照り栄ゆる脆きその玉、
気負い立ち、舞い上り、
破れて、砕けて、哀れなる魂吐くよ、
金の夢かと。
誰も読まないんだからsageでやればいいのに。
607 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:33
吹く玉の、一つ一つに、
髑髏の声の、嘆願す、
この、むごき、この、愚かしき、
遊技はも、何時の日はつる?
609 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:34
殺人の悪鬼よ、
無惨なるおん身が口の
中ぞらに、吹き散ずるは、
わが脳漿よ、血よ、肉よ。
610 :
魂を借るる者 ◇/jexuKnPKY ::03/06/13 20:38
このスレは終了する…
さらばだ。
611 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:40
>>610 ちょっとタイム。
>>601 このあたりで首のかざぶたが取れて
血まみれ状態です。
お前、ティッシュくれ。
612 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:50
やばい。
予想外の出血。
わむて&&rrlo;てむわ&&rlro;#わむて
614 :
魂を借るる者 ◇/jexuKnPKY ::03/06/13 20:52
615 :
魂を借るる者 ◇/jexuKnPKY ::03/06/13 20:52
616 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:56
617 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:57
おかげで血の気が引いた。
さらっと行こうか。さらっと。
ほら、スレあんま汚すなよ。
_,,..i'"':,
|\`、: i'、
.\\`_',..-i
.\|_,..-┘
619 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:58
>>618 サンキュ。
でも、そのAAにあんまりいいイメージ
ないんだよね。
620 :
魂を借るる者 ◇/jexuKnPKY ::03/06/13 20:59
HAHAHA!!!
621 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 20:59
小川のそばで、
赤いつぼみの柳にならって
このごろ
黄色い花がたくさん
金色の目を開いた。
622 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 21:00
とくに純真さを失った私の
胸の奥で、一生のかぐわしいうら若い日の
思い出がよみがえって
花の目の中から私を明るく見つめる。
623 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 21:01
624 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/13 21:01
625 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 21:02
私は花をつみに行こうと思ったが、
今はすべての花を咲くにまかせて、
家に帰って行く、老いた人として。
627 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 21:03
食卓からブドウ酒がしたたり、
ロウソクはみなひときわ悲しげにゆらぐ。
私はまた一人ぼっちだ。
また、うたげは終わった。
静かになったへやべやの
あかりを、私は悲しく一つ一つ消して行く。
庭の中の風だけが憂わしげに
黒い木立ちと語っている。
ああ、疲れた目を閉じるという
この慰めがなかったら――
いつかまた目ざめようという
願いを、私はもう感じない。
630 :
魂を借るる者 ◇/jexuKnPKY ::03/06/13 21:08
あははー!!!
私の青春は花園の国であった。
銀の泉が草の野にわき出し、
老木のおとぎ話めいた青い影が、
私の大胆な夢の火を冷ました。
633 :
魂を借るる者 ◇/jexuKnPKY ::03/06/13 21:09
ageちゃった!
>>632 いやですぅーーーーーーーーーーーーー!!!
635 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 21:10
渇えながら私は熱い道を歩く。
私の青春の国は閉ざされている。
バラがへいのふちを越して嘲るように、
私のさすらいに向かってうなずく。
636 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 21:12
私の冷たい庭の木ずえのざわめきは
次第に遠く歌っているが、
あの時よりも美しくひびくのを
私は一層しみじみと深く聞き入らずにはいられない。
637 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 21:13
638 :
魂を借るる者 ◇/jexuKnPKY ::03/06/13 21:15
>>637 いやですぅーーーーーーーーーーーーー!!!
いやですぅーーーーーーーーーーーーー!!!
いやですぅーーーーーーーーーーーーー!!!
639 :
魂を借るる者 ◇/jexuKnPKY ::03/06/13 21:15
飽きた
640 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/13 21:17
湖畔のアトリエ
ヘッセ著
高橋健二訳
新潮社
文庫判/206p
1959/04発行
本体価格 100円 (版元品切)
641 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/13 21:21
642 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/13 21:31
彼は、黒い木立ちの重なる影が
彼の夢を冷やす闇の中を好んで歩いた。
だが、彼の胸の中には、光へ、光へと
こがれる願いが捕えられて悩んでいた。
彼の頭上に、清い銀の星のこぼれる
晴れた空のあることを、彼は忘れていた。
また、連投か・・・
風雨にさらされトビ色になり、ひしめき合う家々の正面、
人目につかぬ壁のくぼみの中のマリア像、
鏡のような水面と物うげなゴンドラ、
日焼けした漁夫をのせた幅びろの小舟。
だが、土のくずれ落ちる壁にも、
どの小路にも、階段にも、運河にも、
至る所に、絶望的な悲しみがまどろんでおり、
過ぎ去った時のことを語ろうとする。
私はそっと、驚きをひそめて敷石の上を歩く。
その悲しみをさましたら。私はもう助からない。
急いで私は通り過ぎ、港をもとめ、
海をもとめ、旅立つ船にたどり着こうとする。
私の後ろでは小路が、悲しげにためらい、眠っている。
いつも私は目標を持たずに歩いた。
決して休息に達しようと思わなかった。
私の道は果てしないように思われた。
ついに私は、ただぐるぐる
めぐり歩いているに過ぎないのを知り、旅に飽きた。
その日が私の生活の転機だった。
連投、連投、また連投。
ためらいながら私はいま目標に向かって歩く。
私のあらゆる道の上に死が立ち、
手を差し出しているのを、私は知っているから。
若い雲が静かに青空を走って行く。
子どもたちは歌い、花は草の中で笑う。
どちらを見ても、私の疲れた目は、
本で読んだことを忘れたいと願う。
ほんとに、本で読んだ難しいことは
みんな溶け去って、冬の悪夢に過ぎなかった。
私の目はさわやかに癒されて、
新しい湧き出る造化を見つめる。
わかってる。連投だろ?
皆まで言うな。
だが、凡そ美しいもののはかなさについて
私自身の心の中に書き記されているものは
春から春へながらえて
どんな風にも吹き消されはしない。
夜、海が私をゆすり、
色あせた星の輝きが、
広い波の上にうつる時、
私は自分をすっかり、
一切の行いと愛とから引き離し、
じっとたたずんで、ただひとり
ひとりぼっち海にゆられて僅かに呼吸する。
海は静かに冷たく無数の光を浮かべて横たわっている。
すると、私は友だちをしのび、
まなざしを友のまなざしの中に沈めずにはいられない。
そしてひとりひとりにそっとたずねる。
「君はまだぼくのものか。
ぼくの悩みは君にとっても悩みか、ぼくの死は君にとっても死か。
君はぼくの愛と苦しみについて、
一つの息吹き、一つのこだまでも感じるか」
すると海はゆうゆうと見ながら、語らず、
否、と微笑む。
どこからもあいさつも答えもやってこない。
おごそかに、陰気な木立ちの中で、
雨は歌をかなでている。
森におおわれた山々ではもう
身ぶるいさせる茶色がきざしている。
友よ、秋は近い。秋は、もう
森のふちで待ち伏せながら、流し目を送っている。
野もうつろに見つめている、
訪れるものは鳥だけだ。
だが、南の斜面に青く、
支柱にブドウの房が熟している。
ブドウの房の祝福されたふところは
熱と秘めた慰めを蔵している。
今日はまだ水々しく
緑の葉を風に鳴らしているものが、
間もなくみな、青ざめ凍え、しぼんで、
霧と雪の中で死ぬだろう。
あたためるブドウ酒だけが
そして食卓の笑うリンゴだけが、
夏と、太陽の照った日々の
輝きとに燃えるだろう。
同じように私たちの心も老いて、
ためらう冬に味わうのだ、
感謝の気持ちで、あつい熱情のブドウ酒を、
喜んで、思い出のブドウ酒を。
>>666 いかーーーん。
ブドウが半角になってる。
さすが、悪魔の数字。
過ぎ去った日の、はかなく消えた
うたげや喜びの
幸福な幻が無言で踊りながら、
心の中におぼろに現れる。
おまえは私の遥かな谷間、
魔法にかけられて、沈んでしまった谷間。
いくどとなくおまえは、私が苦しみ悩んでいる時、
おまえの影の国から私に呼びかけてくれ、
おまえのおとぎ話の目を開いた。
すると、私はしばし幻想にうっとりして、
おまえのもとにもどって、すっかり我を忘れるのだった。
おお、暗い門よ、
おお、暗い死の時よ、
私のそばに来るがよい。私がよみがえって、
この生の空虚の中から
私の夢のふところに帰るように。
心に傷手をうけた時のことだった。
私は野を歩きまわった。
すると、私は一羽のチョウが
青い風に吹かれているのを見た。
チョウはきわだった白く、また濃い赤のまだらだった。
おお、チョウよ。世界がまだ
朝のように澄んでいた子どものころ、
まだ天があんなに近く感ぜられたころ、
おまえが美しい羽を
ひろげるのを見たのが最後だった。
色どりあやにやわらかくひらひらと飛ぶおまえが
私には天国から来たように思われて、
あまえの深い、神さまさながらの輝きの前に、
私は自分がどんなにかけ離れているかを
恥ずかしく感じて、内気な目つきで立っていねばならぬことよ。
白と赤とのチョウは
野の方へ吹かれて行った。
夢みごこちで先へ歩いて行くと、
天国からでも来たような
静かな輝きがあとに残った。
675 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/17 19:39
宝石をちりばめた目の中から
おまえたちは静かに永久に、
私たち後生の兄弟を見わたしている。
676 :
魂を借るる者 ◆/jexuKnPKY :03/06/17 19:40
濃いも願いも
おまえたちの微光を放つ滑らかな表情は知らぬらしい。
王者らしく、星のはらかららしく
おまえたち、不可解なものたちは
かつて寺院の間を歩いた。
神聖さが、遥か神々の香気のように
今日なおおまえたちのひたいのまわりに漂っている。
そしてひざのまわりには威厳が。
おまえたちの美しさはゆったりと呼吸し、
永遠がおまえたちのふるさとだ。
だが、おまえたちの弟である私たちは
神を失い、迷った生活をよろめきながら送っている。
煩悩のあらゆる苦しみに、
すべての燃えるあこがれに、
私たちのふるえる魂はむさぼるように開かれている。
私たちの行く先は死であり、
私たちの信仰は無常である。
私たちの嘆願する仮の姿は
時の力に逆らえない。
しかし私たちも
ひそかに魂の相かようしるしを
心に焼きつけられて持ち、
神々をほのかに感じ、
大古の無言の像なるおまえたちに対し、
恐れなき愛を感じる。なぜなら、
私たちはどんなものをも、死をもいとわないから。
悩みも死も
私たちの魂を脅かしはしない、
私たちは一層深く愛することを知ったから。
私たちの心は鳥の心、
海の心、森の心に通う。私たちは
奴隷や悲惨なものをも兄弟と呼び、
動物や石をも愛の名をもって呼ぶ。
それゆえ、私たちのはかない存在の似姿も
硬い石であるとは言え、私たちより生き長らえはしない。
「二重カキコですか?」
「いいえ、違います。]
それはほほえみつつ消えるが、
日光に光るたまゆらなちりの中で、
瞬間々々に、新たな喜びと悩みに向かって
せっかちに、永久に、よみがえるだろう。
宝くじ全部外れちゃった−YO!
飽きた。もうやめた。
魂を借るる者#Ribbon
しかし別ハンなんて久しぶりにやったなぁ。
たしか半年ぶりくらいだね。
○ップにある一番左の自販機の左脇の
洗面台のタワシのところに茶色い箱がある。
それだYO!
今日は涼しくて湿度も適度で過ごしやすいね。
猫も気持ちよさげに寝ていますYO!
この世がおまえから離れ落ちる。
おまえがかつて愛した
すべての喜びの熱が次第に失せ、
その灰の中から、闇が脅かす。
おまえの中へ
おまえは沈む、心すすまぬが、
人きわ強い手に押されて、
凍えながらおまえは、死んだ世界の中に立つ。
おまえの後ろから泣きながら
失われたふるさとの余韻が吹いて来る、
子供らの声とやさしい愛の調べが。
孤独への道は困難だ、
おまえが知っているより困難だ。
夢の泉もかれている。
だが、信ぜよ。
おまえの道のはてに、ふるさとはあるだろう。
そしてまた死と更生と
墓と久遠の母とが。
私のところにもおまえはいつかやって来る。
おまえは私を忘れない。
それで悩みも終わりだ。
それで鎖も切れるのだ。
まだおまえは縁遠く離れているように見える。
愛する兄弟なる死よ。
冷たい星として、おまえは
私の苦しみの上にかかっている。
だが、おまえはいつか近づいて
炎に包まれるだろう――
おいで、いとしいものよ、私はここにいる。
私を抱いておくれ、私はおまえのものだ。
夜、夢の中で、町々や人々や、
怪物や蜃気楼や、
ありとあらゆるものが
魂の暗いところから立ちのぼる。
それは君の形づくったもの、君自身の作品だ。
君の夢だ。
昼間、町や小路を通って行き、
雲や人々の顔を見よ、
そうしたら、君は驚いて悟るだろう、
すべては君のもので、君はその作者であることを。
君の五官の前で、
複雑多様に生き動いているものは、
全く君のものであり、君の中にあり、
君の魂が揺すっている夢なのだ。
君自信を通って永遠に歩み、
あるいは君自信を制限し、あるいは拡げつつ
君は語るものであると同時に聞くものであり、
創造者であると同時に破壊者である。
久しく忘れられていた魔力が
神聖な幻を紡いでいる。
そして測りの知れぬ世界は
君の呼吸によって生きている。
悩みの興奮から、私は
よろめきながら起き上がり、
涙をすかして震えながら、改まった世間を見る。
もう夏は森にそってにおい去る――
おお、緑のつややかな夕べよ、星空よ、
なんとおまえたちは私の胸をあこがれに溢れさすことよ。
友よ、君たちはまだ生きているか。
ブドウ酒よ、おまえはまだ輝いているか。
おまえはまだ私のものか、魅せられた世界よ、
久しいあいだ私はそこに空虚だけを見、
今は涙を隔てて遠くから動いて行くのを見るだけだ。
昔の輪舞はもう一度始まるだろうか、
甘い夏の魅力は、死んだものを
もう一度引きもどすだろうか。
まだ魂は奇跡を疑っている。
まだ夏と森は私のものにもどらない。
しかし星はいっそう神聖に明るく輝いている。
私は無言で耳を済ます。
久しいあいだ私に語らなかった現世の鐘よ、
私の運命の歌をからかねの音に響かせよ、
そうすれば、私の胸もためらいながらこだまする。
夜よ、ようこそ。星よ、ようこそ。
私は眠りにこがれる。私はもう起きていられない。
もう考えることも、泣くことも、笑うこともできない。
ただ眠りたい。
百年も千年も眠りたい。
頭上を星が移って行く。
私がどんなに疲れているか、母は知っている。
母はほほえみながらかがむ。髪の中に星が光っている。
母よ、もう夜を明けさせないで下さい。
もう昼が私の中にはいってこないようにしてして下さい。
白日の光はひどく意地悪で敵意を持っています。
私にはそれを言うことができません。
私は長い暑い道を歩きました。
私の胸はすっかり燃えてしまいました――
夜よ、開け、そして私を死の国へ導け。
他に願いはない。
母なる死よ、手を貸して、
あなたの無限な目をのぞかして下さい。
神さま、私をして私に絶望させて下さい。
しかし、あなたに絶望させないで下さい。
迷いの嘆きを残りなく味わわして下さい、
あらゆる苦悩の炎をして私をなめさせ、
私をしてあらゆる辱めを受けさせて下さい。
私が自分を保持するのを助けないで下さい、
私が自分をひろげるのを助けないで下さい。
しかし、私の我のすべてが砕けたときは、
それを砕いたのはあなたであったことを、
あなたが炎と苦悩を生んだことを、
私に示して下さい。
なぜなら、私は喜んで滅び、
喜んで死にますが、
私はあなたの中でなければ死ねないのですから。
夜となってメリーゴーランドのほとぼりも冷め、
踊りははて、音楽は火花のように消え、
食卓はブドウ酒で赤かった。
私たちはすわりつづけ、酒に疲れてじっと見つめていた。
むっとする風が開いた戸からはいって来た。
死が庭に立っていた。
おまえはおまえの道を、私は私の道を、
私たちは黙々と出て行き、夜の宿りを求めた。
喜びは燃えつきていた。
あの時この方、あの時の夜風が
私の耳にひびく。どの道にも、どの入口にも
いつも変わらず死が立っている。
人生の砂漠を私は焼けながらさまよう、
そして自分の重荷の下でうめく。
だが、どこかに、ほとんど忘れられて
花咲く涼しい日かげの庭のあるのを私は知っている。
だが、どこか、夢のように遠いところに、
憩い場が待っているのを、私は知っている、
魂が再び故郷を持ち、
まどろみと夜と星が待っているところを。
もう諦めていたのに、夏は
もう一度力をとりもどした。
夏は、だんだん短くなる日に凝り固まったように輝く、
雲もなく焼きつく太陽を誇り顔に。
このように人も一生の努力の終わりに、
失望してもう引っ込んでしまってから、
もう一度いきなり大波に身を任せ、
一生の残りを賭して見ることがあろう。
はかない恋に身をこがすにせよ、
遅まきの仕事にとりかかるにせよ、
彼の行いと慾望の中に、終わりについての
秋のように澄んだ深い悟りがひびく。
どの子どもでも知っている。春の語ることを。
生きよ、伸びよ、咲け、望め、愛せ、
喜べ、新しい芽を出せ、
身を投げ出し、生を恐れるな。
どの老人でも知っている。春の語ることを。
老いたる人よ、葬られよ、
元気な少年に席をゆずれ、
身を投げ出して、死を恐れるな。
兄弟のように、みんな同じ方を向いて
かがんだ、滴の垂れる花が風の中に立っている。
まだおどおどとおびえ、雨にめしいて。
弱い花はいくつも折れて、見る影もない。
花はまだ麻痺したまま、ためらいつつおもむろに
頭をなつかしい光の中にまた上げる。
私たちはまだ生きている、敵に飲み込まれはしなかったと、
兄弟のように、最初の微笑を試みながら。
そのながめで私は思い出す。自分が気も遠く
ぼんやりした生の衝動に駆られ、やみと不幸とから、
感謝しつついとおしむやさしい光に
立ち帰ったときのかずかずを。
眠りの中まで雨の音が聞こえ、
私はそれで目をさました。
雨が聞こえ、肌身に感ぜられる。
そのざわめきが夜を満たす。
湿っぽく冷たい無数の声で、
ささやきで、笑いで、うめきで。
流れるように柔らかい音のもつれに
私はうっとりと耳をすます。
きびしく照りつけた日々の、
つれない、ひからびた響きのあとで、
なんとしんみりと、幸福におどおどと
雨の穏やかな嘆きは呼ぶことだろう。
どんなにつれなく装っても、
誇らしい胸の中から、同じように、
いつかすすり泣きのあどけない喜びや、
涙のいとおしい泉がわき出て、
流れ、訴え、不思議な力を解いて、
語らぬものを語らせ、
新しい幸福と悩みに
道を開き、魂をひろげる。
722 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 20:58
主よ 秋です 夏は偉大でした
あなたの陰影を日時計の上にお置き下さい
そして平野に風をお放ち下さい
723 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 20:59
最後の果実にみちることを命じ
彼等になお二日ばかり 南国の日ざしをお与え下さい
彼等をうながして円熟させ 最後の
甘い汁を重たい蒲萄の房にお入れ下さい
724 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:00
いま 家のない者は もはや家を建てることはありません
いま 独りでいる者は 永く孤独にとどまるでしょう
夜も眠られず 書を読み 長い手紙を書くでしょう
そして並木道を あちらこちら
落ち着きもなくさまよっているでしょう 落葉が舞い散るときに
725 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:01
木の葉が落ちる 落ちる 遠くからのように
大空の遠い園生が枯れたように
木の葉は否定の身ぶりで落ちる
726 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:02
そして夜々には 重たい地球が
あらゆる星の群から 寂寥のなかへ落ちる
727 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:03
われわれはみんな落ちる この手も落ちる
ほかをごらん 落下はすべてにあるのだ
けれども ただひとり この落下を
限りなくやさしく その両手に支えている者がある
728 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:04
私は旗のように遠方に取り巻かれている
下のいろいろな事物がまだ身じろぎもしないのに
私は吹きよせる風を予感し それを生きなければならない
扉はまだおだやかに閉じ 煖爐のなかもひっそりしている
窓もまだふるえず 埃も重たくつもっている
729 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:06
そのとき私はもう嵐を知って 海のように騒めいている
私は身をひろげたり 自分の中へ落ちこんだり
身を投げだしたりして たった独り
大きな嵐のなかにいる
730 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:06
いまどこか世界の中で泣いている
理由もなく世界の中で泣いている者は
私を泣いているのだ
731 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:07
いまどこか世界の中で
理由もなく世界の中で笑っている者は
私を笑っているのだ
>>731 ごめん。
ものすごい誤爆。
やりなおすYO!
733 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:08
いまどこか夜の中で笑っている
理由もなく世界の中で笑っている者は
私を笑っているのだ
こっちが正しい
734 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:09
いまどこか世界の中を歩いている
理由もなく世界の中を歩いている者は
私に向かって歩いているのだ
735 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:10
いまどこか世界の中で死んでゆく
理由もなく世界の中で死んでゆく者は
私をじっと見つめている
そして
いまどこか世界の中で生まれている
理由もなく世界の中で生まれている者は
あなたからそっと匿われる
いまどこか世界の中に明りが灯る
同時に
理由もなく世界の中で暗闇に落とされた者は
明りを灯したあなたの指先をじっと見ている
738 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:32
人間の住んでいない
無言の谷が
昔はほほえんだ。
739 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:33
人々は優しく光る星を頼りに
夜毎に、彼等の淡青の塔から
花の群を見張しようと
戦の庭に出かけた。
740 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:34
花の眞中に日もすがら
赤い太陽がものうげに横たわる。
いまは訪客は悉く
悲しい谷間の不安を告白するであろう。
741 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:35
そこには何者も動かないものはない――
怪しい孤独の上を覆う。
大気の外は何ものも。
742 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:36
ああ、朧のヘブリディズのまわり
冷海のように慄えている木々は
吹く風に揺られることもなく。
743 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:37
ああ、名もない墓に
揺れ、泣いている百合の上――
無数の型の人間の目のよう
横たわる菫の上に――
曙から夜更け間で絶え間なく
不安の空を、さらさらと流れる雲は
風たえて吹かれることもなく。
猛毒マングース('・ω・`;)
745 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:39
花は揺れる――その芳しい項から
永遠の露が、滴り落ちる。
花はなげく――細やかな茎から
永久の涙が宝石となって、降る。
746 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:39
>>744 沖繩に行きたいです。
なぜならば、海が綺麗だから。
夜毎、星が天から舞い降り
今は誰一人いない荒涼とした大地に結露したような
岩々の連なる景色
748 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:41
六月の、真夜中のこと
私は不思議な月の下に立っていた。
麻酔させるような靄が、しっとりと朧に、
その黄金の邊からたち、
静かな山の頂きに
しとしとと柔かにしたたり落ちて
ひろい谷間にものうげにまた調べよく忍びいる。
主の無い塔の上には新緑の苔
私は唯一人、くねくね曲る道の向こうから
陽炎を二つに割って現れる人影を待ちわびている
キュッキュッ('・ω・`;)
751 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:43
迷迭香は墓の上にうなずき、
百合は波の上にうなだれる。
その胸のまわりに霧蔽い
廃墟は憩いのうちに朽ち崩れる。
752 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:43
>>750 ですが、梅雨の憂鬱からは逃れられませんけどね。
台風も多いですし。
滝壷だった場所には瓦礫の山
移ろい行く景色は塔に残存した私を色褪せさせ
それでも
変わらぬ咲き乱れる古バラの朱花
754 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:45
眺むれば湖水はレテの川のよう、
眠ろうと思いうとうとしているように見える。
そしてまたと覚めることはないだろう。
すべて美しきものは眠る――それ故にあれ、
アイリーニは運命の神とともに眠れるところ
マングースも多いですし('・ω・`;)
756 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:47
ああ、輝かしい婦人よ、この窓の
夜空に向かい開いていることは善くあろか。――
気ままな微風は、梢から
笑いながら格子をすべり落ち――
形のない微風、魔法使いの一群は、
そなたの部屋に出たり入ったり、
気まぐれに――また恐ろしく――
とばり天蓋を揺すっている。
757 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:47
>>755 その点、北海道なら梅雨の心配はないですよね。
けれども、冬の極寒には耐えるに忍びます。
カニがいますし('・ω・`;)
まだ醒めぬ悠久の夢
沈み込んだ意識に水のせせらぎが
それでもこの閉塞した塔から逃れられぬ
土に埋もれていく墓と同化したくが無い故に
760 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:51
その下にお前の微睡んでいる魂のかくれ臥す
とじて総ある眼瞼の上に、
それ故に床の上やら壁の下
まるで亡霊のようにその影は明滅し
ああ、懐かしい婦人よ、お前は怖れないのか
何故にまたお前は夢みているか、
きっとお前は遥かな海を渡り来て、
これら庭の木々には驚きの種であろう、
珍しいのはお前の顔の蒼白さ――お前の衣裳の珍しさ――
とりわけて、珍しいのは、お前の髪の毛の長さ、
またこの厳かな密やかさ。
>>758 海が綺麗なのか、はたまた、海があるのかどうか、
また、梅雨があるのかないのかすら知ったことでは
ありませんが、京都も捨てがたいです。
なぜならば、温故知新だから。
762 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:54
婦人は眠る。ああ、いつまでも続く
彼女の眠りの深くあれよ、
天はその清らかな処にかくまえよ、
この部屋はさらに聖なるもの、
この閨はさらに陰鬱なものとなった。
私は神に祈る、永遠に
眼を閉じて臥していることを
ぼんやりと屍衣をつけた幽霊の通りすぎてゆく間――
馬がいますし('・ω・`;)
私は待ち続けている
塔の中はただ時間のみで
木々の葉のざわめきも、まるで昨日の景色
そして今日も
私は待ち続けて眠りにつくのだ
これからどこか世界の中で泣いている
これからどこか世界の中で笑っている
これまでどこか世界の中で泣いている
これまでどこか世界の中で笑っている
理由もなく世界の中であなたを恐れる者もいれば
理由もなく世界の中であなたを望む者もいる
あなたは唯、断絶の鎌を振り上げ
そこには慈悲もなく憎悪なく
ただ、私はあなたの袂に跪くのみなのだ
766 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:57
恋人よ、女は眠る、ああ、覚めないかぎり
その眠りの深くあれ、
うじも静かに女のまわりを這えよかし、
遠くぼんやりと古い森のなか、
彼女のためにたかい納骨堂は戸を開くであろう――
その堂はといえば壮麗な一族の弔いの
紋をつけた墓布の上に、
揚々と幾度となく
黒い翼状の扉も揺れた。――
767 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 21:57
>>763 今日は筑紫哲也の誕生日らしいよ。
見てるか?ニュース23。
キュッキュッ('・ω・`;)
769 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 22:00
人里を離れて、さびしい墓場
その門に彼女は幼いころ
無用の石をあまた投げた――
その墓のひびいて鳴る戸から
あわれ、罪の子よ、
うちに呻いているのは死人であると思えばぞっとして
彼女はもう、木霊を立てさせることもしなかった。
770 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 22:00
>>768 おまけに南野陽子の誕生日でもあるらしいんだが
そんなことは気にするな。
はいからさんが通りますし('・ω・`;)
772 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/23 22:07
サバラ('・ω・`;)
774 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/24 00:02
古びた まるい大理石の水盤のなかから
二つの皿が 一つは他の上に聳え
上の皿から水が静かに流れ落ちる
それを待ち受けている下の水は
775 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/24 00:03
静かにつぶやいている上の水に 黙って
言わば 掌をまるめて杯にしたように
そっと緑の苔と暗い底に映っている青空を
未知のものであるかのように さし示す
776 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/24 00:04
そして静かに その美しい皿のなかで
なんの郷愁もなく 幾重にも波紋を描いて ひろがりながら
ただ 時おり 夢みてでもいるように 一滴ずつ
777 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/24 00:05
垂れ下がっている苔を伝わってしたたり落ちる
移ろってゆくその皿の姿をそっと
下から微笑ませている最後の水鏡のうえに
778 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/25 23:48
こうして私は イエスよ あなたの足をまた見ます
むかしはひとりの若者の足だったこの足を。
私が恐る恐る靴をぬがせて 洗ってあげたとき
どんなにそれは私の髪の毛の中で迷っていたことでしょう
まるでいばらの中の白い獣のように
779 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/25 23:49
こうして私はあなたの一度も愛されたことのない手足を
初めてこの愛の夜に見ます
私たちは一度も一緒に寝たことがありません
そしていまはただそのことが讃えられ 見張られているのです
780 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/25 23:51
けれども ごらんなさい あなたの両手は引き裂かれました――
恋人よ それは私のせいではない 私が噛んだからではないのです
あなたの心臓は開いて 誰でも入ってゆくことができます
でも これがただ私にだけ許された入口であればいいのに
781 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/25 23:53
いま あなたは疲れています そしてあなたの疲れた口は
悲しい私の口を求めようとはしないのです――
ああ イエスよ イエスよ 私たちの時はいつでした?
なんと奇妙に 私たちふたりは亡んでゆくことでしょう
782 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/25 23:54
ごらんなさい すべてが開かれるのを これが私たちなのです
私たちはこのような歓喜にほかなりません
動物たちの中で血であり 闇であったものが
私たちの中で成長して 魂となり さらに魂として
783 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/25 23:56
叫び続けています しかもあなたを求めながら。
あなたはもちろん それをただ眼の中へ入れるに過ぎません
それがまるで風景であるかのように おだやかに なんの渇望もなく。
そしてだからこそ 私たちは思うのです 魂が叫んでいるのは
784 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/25 23:57
あなたを求めているのだはないのだと ああしかし あなたこそ
私たちが残りなく身を捧げることのできる人ではないでしょうか?
私たちはいったい誰の中でもっと大きくなれるでしょう?
785 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/25 23:58
私たちといっしょに無限の世界が過ぎ去ってゆきます
けれどもあなたはいて下さい 口よ 私たちがそれを聞くために
あなたはいて下さい 私たちを語る人よ あなたはいて下さい
なんすかこのスレ
おお なんとすべては遠く
もうとっくに過ぎ去っていることだろう
私は思う 私がいまその煌きをうけとっている
星は何千年も前に消えてしまったのだと
私は思う 漕ぎ去っていった
ボートのなかで
なにか不安な言葉がささやかれるのを聞いたと
家の中で時計が
鳴った・・・・・・
それはどの家だったろう?・・・・・・
私は自分のこの心から
大きな空の下へ出ていきたい
私は祈りたい
すべての星のうちのひとつは
まだほんとうに存在するに違いない
私は思う たぶん私は知っているのだと
どの星が孤りで
生きつづけてきたかを――
どの星が白い都市のように
大空の光のはてに立っているかを・・・・・・
>>786 まあ、こんな感じのスレです。
わかっていただければ幸いです。
わかっていただけなくても私は幸いです。
その諦めきった顔から
彼女の偉大な苦しみがどれ一つこぼれ落ちてゆかないように
彼女はゆっくり悲劇の中を
自分の表情の美しい凋れた花束を抱えてゆく
無造作に束ねられ もうほとんどばらばらにほぐれている花束を。
時おり 一輪の月下香のように
失われた笑いが 気だるく それから抜け落ちてゆく
すると彼女は落ち着いてそっちへ歩み寄る
着かれはてて それを見つけることはできないと知っている
その美しい 盲目の 両手をさしだしながら――
それから彼女は台詞を その中で
あるひとつの意図された運命がゆらめいている台詞をしゃべり
それに自分の魂の意味を与える
すると言葉は急になにか異常なもののように
石の叫びのようなものになって迸るのだ
だが 彼女は顎をしゃくったまま
すべてのこれらの言葉をとめどもなく
また落としてゆく なぜならこれらの言葉のどれ一つ
彼女のたった一つの所有である
痛ましい現実に適ってはいないのだから
そして彼女はこの現実を まるで脚の欠けた容器のように
捧げていなければならないのだ 彼女の名声と
夜々の公演を高く超えた彼方へと
久しぶりにリクエストでも受け付けよっか。
する? しない?
なければ勝手に歌い続けますので。
よろ。
私はもう永く本を読んでいた 今日の午後が
雨に騒めきながら 窓によりそっていたときから。
戸外の風はもう少しも聞こえなかった
私の本は重かった
私はその頁をまるで冥想にくもる
顔のように覗きこんでいた
私の読書の周りには時が堰かれて溜っていた――
すると突然 頁の頁のうえに明りがさした
そしてものおじた言葉のもつれの代わりに
夕暮れ 夕暮れ・・・・・と頁の至所に書かれているのだった
私はまだ戸外は見ない けれども長い行が
きれぎれにちぎれ 言葉は
脈絡の糸をたたれて 思い思いの方向へ転って逝く・・・・・
そのとき私には分かったのだ みちあふれて
かがやいている庭のうえにひろびろと大空がひろがっていることが。
太陽がもういちどあらわれなければならないところだった――
しかし いまは見渡すかぎり夏の夜となっている
散らばったものが僅かな群をなし
長い道のうえを暗く人々が歩いてゆく
そして不思議に遠く いっそう意味ありげに
なお起こっているわずかなできごとの騒めきが聞こえてくる
そして私がいま書物から眼をあげると
訝しいものは何ひとつなく すべてが偉大であるだろう
かしこの戸外にあるものは 私がこの内部で生きているもの
そしてここかしこと すべてに限界はないのだ
私の眼がいろいろな事物に適い
群衆の真面目な単純さに適うならば――
そのとき大地はおのれを乗り超えてひろがるだろう
大地は大空をことごとく抱擁するかと思われ
最初の星は最後の家のようだ
まずいなあ・・・
たくましい 無言の 境界に置かれた
燭台よ 空は完全な夜となり
私たちはあなたの下部構造の暗い躊躇のなかで
むなしく力を費している
私たちの運命は内側の迷宮の世界にあって
その出口を知らぬこと
あなたは私たちの障壁のうえに現れ
それを山嶽のように照らしている
あなたの歓喜は私たちの世界を超えて高く
だが 私たちはほとんどその沈滓を捉えることもない
あなたは春分の純粋な夜のように
昼と昼とを二分して立っている
誰にできようか 私たちをひそかに濁らせている
この調剤をあなたに注ぎこむことが。
あなたはあらゆる偉大さの光輝をもち
私たちは区々たる小事になれている
私たちが泣くとき 私たちは可憐のほかのなにものでもない
私たちが見るとき 私たちはせいぜい目覚めているにすぎない
私たちの微笑 それは遠くへ誘いはしない
たとえ誘っても 誰がそれについてゆくだろう。
行きずりの或る者が。天使よ 私は歎いているのだろうか?
だが その私の歎きはどんな歎きだろう?
ああ 私は叫ぶ 二つの拍子木をうちたたく
でも 私は開かれることを思ってはいない
私がここにいるとき あなたが私を感じるのではないならば
叫ぶ私の声もあなたの耳に大きくなりはしないのだ
ああ 耀けよ 耀けよ 星たちの傍らに
私をもっとはっきりさせるがいい なぜなら私は消えてゆく
>>807 誤字がいっこあります。
教えないけど。
ケチ
811 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/29 00:19
世はかがやかに空青く
吹くそよかぜはあたたかく
明るき野辺の花々は
朝露もちてうなずけり、
人の面輪も楽しげに、いずこの方も賑わえり――
ただわれのみは憩わまし、かの奥津城に、
逝きにし人のかたわらに。
812 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/29 00:20
>>810 そんなことよりもさ。
>>796でも言ってるんだけど、
何かリクエストでもないですか?
あれば受け付けます。
それでもケチと言いますか?
われは一つの花を添えど、どの花なるを知らざれば
心悩む。
われはあらゆる花々を眺めて
一つの心臓をさがす
814 :
名無し戦隊ナノレンジャー!:03/06/29 00:40
失恋の詩でも書いてよベイビー
夕暮れの輝きに、花々は薫りて
うぐいすは啼く。
われは一つの心臓をさがす、
わが心のごとく美しき感激に打ちふるえいる心臓を。
うぐいすは啼く、われはその佳き歌の
こころを知る。
うぐいすとわれと
共に心は憧れのゆえに痛む。
星が一つ落ちる、
その輝きの高みから。
今落ちてゆくのが見えるあの星は
あれは恋の星。
林檎の樹から
花や葉がたくさん落ちる。
いたずら者の風が来て
花も葉も吹き散らす。
白鳥が池で歌い
あちこちへ橈をこぐ。
その歌も次第に弱まり、
鳥は沈む、水の墓へ。
静かだ、そして暗い。
葉も花も散りつきた。
あの星ははじけて死んだ。
白鳥の歌も絶えた。
>>814 いっちょあがり。
ちょっと一服。
セブンスター吸ってくる。
蒼き春のまなざしあまた
草の中よりのぞく。
そは愛らしきすみれ、
われは摘みて、花束としぬ。
菫摘み、われもの思う。
わが胸に
嘆く思いをすべて
高声に告ぐるうぐいす。
うぐいすの声音も高く
わが胸の思い告ぐれば、
隠したる心の思い
この森に知れわたりたり。
姿たおやかなる睡蓮の花
夢見心地に池の中より空を仰げば
月は空より明るき恋の愁わしさもて
花に会釈す。
羞じらいて花は再び
首を波間に垂れしときに、
その足もとに憐れなる侶の
蒼ざめし面わを認めたり。
君逝きぬ。思いもかけず君逝きぬ。
君が眼の光消えぬ。
君が紅き唇消えぬ。
君は早やこの世に亡し、わがいとしき君は。
うらさびしき夏の夜に
われはみずから君を墓におくりぬ。
晩歌うたいしはうぐいす
野辺の送りの伴せしは星々。
森過ぎて列行けば
連祷を森は称えぬ。
樅の樹々、喪服着て立ち並び
死者のため祈りの言葉つぶやきぬ。
柳の樹立ち添う湖のそば往けば
エルフらは集いて踊りいたりしが
われらが列をうち眺め、踊るをやめて
哀悼の心を顔に浮かべけり。
君が墓辺に着きしとき
月神もしずしず空ゆ降り来て
君のため弔詞をいえば、人々は
こらえ兼ねつつ啜り泣き、鐘の音遠く響き来ぬ。
影たちのなかでもまた
既に竪琴をささげた者
彼ばかりに 限りない礼讃を
予感しつつ果たすことが許される
死者たちと芥子を
彼等の芥子を食べた者
彼ばかりが いともかすかな音色を
もはや失いはしないだろう
池に映った物のすがたが
しばしばわれらから消えようと
その姿をば忘れるな
二重の国で歌声が
初めてやさしく
永遠となる
いつひとりの人間が 今朝ほど
目覚めたことがあったろう
花ばかりか 小川ばかりか
屋根までもが歓喜している
その古びてゆく縁でさえ
空の光に明らんで
感覚をもち 風土であり
答えであり 世界である
一切が呼吸づいて 感謝している
おお 夜のもろもろの憂苦よ
お前たちがなんと痕跡もなく消え去ったことか
むらがる光の群れで
夜の闇はできていた
純粋な自己矛盾であるあの闇が
既に樹液は 暗く根のなかで
甦るあの遍きものから
光へ向かって立ちかえり そして養っている
樹皮の下でまだ風を避けている清らかな緑を
新しい歓喜への誘いを秘めながら
自然の内側が生気づき
まる一年の青春が なお眼に見えず
硬ばった繁みのなかに立ちのぼる
老いた胡桃のたたうべきたたずまいが
外側は灰色で冷たいまま 未来にみちあふれているが
しかし 小鳥たちの予感の歌声の下で
若い薮は控え目にふるえている
及ばざりき、たぐいなき麗日も。
さらば、われには許せ、
佳人の忘じ難きを。
野に出ずれば思い更に切なり。
一日園の中にて情け厚きを
示さんとて、われに寄りしが。
今日なお感あらたにして
わが心変らず佳人のもとにあり。
846 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/29 14:08
凋れた花絡さながらに
見棄てた僕の青春よ
さるほどにいま新しい季節がくる
侮蔑と危惧を道連れに
847 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/29 14:09
景色というのが書割だ
見せかけの血潮の川が流れてる
星の花さく木の下に
道化ひとりが通行人
848 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/29 14:10
そなたの頬に 背景に
冷たいライトがちらついて
ピストルの音 喚く声
闇に一つの肖像が笑って消えた
849 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/29 14:11
額のガラスは破れている
妙な調子の鼻唄は
音と意味 未来と過ぎた思い出の
中途半端な歌いぶり
850 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/06/29 14:12
凋れた花絡さながらに
見棄てた僕の青春よ
さるほどにいま新しい季節がくる
悔悟と理性を道連れに
最後に書く歌はもう決まっているんだ。
宵の明星よ、おまえのもたらすもののめでたさ
うらぶれたものに故郷を、飢えたものに歓びを
雛鳥には、親鳥のつばさのおおいを。
疲れはてた牛には、憩いの小舎を
われらの炉辺にただよう平和なもののすべてが
おまえのやすらかな面のうちに、よみがえってくる
おまえはまた、母のふところに、子供をかえす。
しずかなゆうべよ、遠い海にさすらい
なつかしい友から離れて行ったものの
はじめての日の、あこがれを眼ざまし、胸をなだめ
また、旅ゆく巡礼が、はるかな晩鐘のひびきに
こころおどろき、沈みゆく日のわびしさに
涙するとき、その胸に愛をみたす
これをしも、ものの理にかなわぬ幻の思いというか
ああ、なにものも滅びないのに、なにものかが嘆く。
三輪の大輪の百合 十字架なきわが墓の上
三輪の大輪の百合 金を掃き 風に怖じ
閼伽とては空くらき日に 黒雲の降らす雨のみ
さりながら王の手の 笏かとも凛乎たり 楚々として
一輪はわが傷口に咲きし百合なり 光に会えば気負い立ち血をば噴く
げにこれぞ 恐怖の百合か?
三輪の大輪の百合 十字架なきわが墓の上
三輪の大輪の百合 金を掃き風に怖じ
一輪は死の床にもだえ苦しむ 心臓に蝕みて咲きしわが百合
他の一輪は わが口内に咲きいでし百合
隔たりて一基のみ在る わが墓に 三輪の百合驕りたり
われと似て呪われて ひとりなる ただひとりなる
三輪の大輪の百合 十字架なきわが墓の上
冷たい墓の石の上の、誰かの名が
ふと往きずりの人の眼をとらえるように
あなたが、ひとりでこの頁をつまぐるとき
私の名が、あなたの愁いふかい眼を惹くように。
これから幾年かたったあとで
ふと、あなたがその名を読むとするならば
そのとき、私を、死せるものとして数えて下さい
私の心は、このアルバムの中に埋められているのです。
かのひとは、美わしくゆく
雲影もない国の、星光る
夜の空さながらに
ふかぶかと黒いもの、きらめくもの
善いものは、ことごとく
かのひとの、姿と瞳にこそある
真昼間の、まぶしさに、神が惜んだ
しとやかな夜の光と
やわらかに、融けあいながら。
一重の影のかさなり、一筋の光のうつろいにも
鳥羽玉の黒髪に、浪うちながら
かのひとの、面のうえに
やさしくもほのめく
いいようもない、美しいものの影は
傷ついたであろうのに
ひそやかに、やさしい想いは
その面に、清らかに慕わしく
かがやき匂う。
かの頬に、かの額に
やわらかく、しずかに
しかも想いにあふれて
人のこころを奪うほほえみ
燃えたつ色のにおいは
かのひとの過ぎた日の気高さ
なべてのものに安らぐこころ
よこしまの思いを知らぬ
愛に満ちた、胸をささやく。
863 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 00:50
他人のために尽くすことだ。
そうすれば、つまらない劣等感など、
七月のとうもろこし畑にかかる朝露のように、
跡形もなく消えうせてしまう。
と、誰かが言っていました。
もう七月ですね。そんな午前0時。
864 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 00:51
夏は老け疲れて、
むごい手をさげ、
うつろに国を見わたす。
今は終わった。
夏はその火花を吐きつくし
その花を焼きつくした。
865 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 00:54
あらゆるものが同じようになる。
終わりに私たちは疲れて振り返り、
寒けにふるえながら、うつろな手に息をふきかけ、
幸福とか、行いとかが、
いつかしらあったのかと疑う。
私たちの生活は遠く後ろに横たわっている。
読んでしまったおとぎ話のように色あせて。
866 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 00:55
かつて夏は春を打ち倒し、
自分の方が若く強いと思った。
いま夏はうなずいて笑っている。
きょうこのごろ、夏は全く新しい楽しみを考えている。
867 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 00:56
もう何も望まず、何事も諦め、
ひざを折ってうずくまり、
あおざめた手を冷たい死にまかせ、
何事ももう聞かず見ず、
眠りこみ・・・・・・消え・・・・・・果てる・・・・・・
868 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 00:58
花はみな実になろうとし、
朝はみな夕べになろうとする。
永遠なものはこの地上にはない、
変化とあわただしい移ろいのほかには。
869 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 00:59
美しい限りの夏もいつかは
秋と衰えを感じようとする。
葉よ、根気よくじっとしていよ、
風がおまえを誘惑しようとしたら。
870 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:00
おまえの戯れを戯れよ、逆らうな、
静かになすにまかせよ。
おまえを祈る風のままになり、
家路へ吹き運ばれよ。
871 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:01
よしやもはや満ちあふれることなく、
輪舞にははや秋のしらべがあろうとも、
われらは黙すまい。
かつて鳴り出たものが後に鳴りいだす。
872 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:01
あまたの詩句を私はつづった。
残っているものはまれだ。
だが、詩は依然として私の戯れと夢だ。
873 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:03
秋風は枝々をゆすり、
取り入れ祭りのため、色はなやかに、
命の木の葉はそよぐ。
874 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:04
葉は木から、
歌は命の夢から、
戯れつつそよぎ去る。
あまたのものが滅んだ、
心こもれるメロディーを、
私たちが初めて歌った時から。
875 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:05
歌もまた命はかなきもの、
とわにひびく歌はない。
すべては風に吹き散らされる。
花もチョウも、
すべて朽ちせぬものの
たまゆらなたとえに過ぎない。
876 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:17
877 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:19
878 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:20
879 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:20
880 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:21
881 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:23
882 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:23
883 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:24
884 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:25
885 :
◆DoRAGXhYM2 :03/07/01 01:25
1000取り合戦っすか?
886 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:27
887 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:28
888
889 :
深織 ◆osJc.9fPeU :03/07/01 01:36
おまえが 蒼ざめ手みえるのは
天にのぼり 地をながめているのに疲れてか
生まれのちがう星どものあいだを
友もなく さまよい――
変わりなく照らす価値あるものはみつからず
歓びのない眼のように たえず変わりながら
おまえ 私の心のえらんだ妹よ
おまえを見つめ おまえのうちに私はあわれむ・・・・・・
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