なんでも猫のえほん

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113関西☆ ◆w66.NORA :01/11/09 00:54
じゃくりん。
よーーーくきけよ。
あのな。
それは駄目だぞ。
まま氏は自分から絡むことなんてあんまないし、
絡むときだって、それなり、理由があってのこと。
まま氏が望んでスレのっとってるんじゃあねえぞ。それわすれんな。まじ。
関西。怒りのアフガン。
114 ◆MAMA/uTU :01/11/09 00:56
そうなんだけど、案外そこらへん認識されてない。
煽りたいだけの煽りは興味ないんだがなあ。
115関西☆ ◆w66.NORA :01/11/09 01:05
いや、絡んでくるなら、それだけの調査、事実をもって、
やってもらいてえよ。
116Marilynne美☆彡:01/11/09 01:36
>>104
なんか被った絵描いてしまったみたいね・・ごめんなさい。。
>>105
きゃあ・・めちゃめちゃだなんて・・・。
ありがとう。。うふふふ・・。

まま氏さんの文章って情景が浮かんでくるようで、とても素敵だと思うの・・
是非続けてほしいわ・・。
好きなようにやってるまま氏サンが好きよ。頑張ってくださいまし。
117クリプトン:01/11/09 02:11
まますごい・・・
かわいい・・・
続きぜひ見せてね
118Marilynne美☆彡:01/11/09 02:58
あ、>>22-23のも描いてみたけど・・
夕暮れ時っていうの失念していたわ・・イヤぁ・・
ごめんなさい。。
119 ◆MAMA/uTU :01/11/09 23:14
すまぬ。移動した。
http://piza2.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1005313474/

俺自身にもスレ乱しの原因があること、ここに陳謝する。
ある遠い国に、ニ匹のネズミと二人の小人が住んでいた。

ネズミの名前は「スニッフ」と「スカリー」

小人の名前は「ヘム」と「ホー」

ネズミと小人は毎日チーズを探しに迷路に出かけた

その迷路のどこかに、たくさんのチーズがあると知っていたのだ

ネズミたちは単純な頭しかないので、ただ迷路を行ったり来たりして

ひたすら探していました?小人たちは、人間と同じくらい働く脳を
持っていたので状況を見たり、考えを絞って探していました。

そして、ネズミと小人は大きな部屋に辿り着いた

その部屋は「ステーションC」という所で、たくさんのチーズが

置いてあった

ネズミ達は毎朝、辺りを見回し、注意しながら、匂いをかいで

それからチーズを食べた

小人達もはじめは、そうしていたが、そのうち慣れてきて、何も

考えず、チーズを食べるようになってきた

「これだけあれば、ずっと大丈夫だ」と安心していたからだ

小人達はチーズを見つけたことを喜び、
そしてこの幸せはずっと続くと、思った

二人は格言を思いつき、壁にこう書いた


≪チーズを見つけられれば幸せになれる≫


小人達は友達をステーションCに連れて来て

たくさんのチーズを見せて自慢することもあった

友達にチーズを分けてやる時もあったが分けてやらない時もあった

「僕らはそれだけの事をしたんだ」ヘムが言った

「長い間、真面目に働いたし、これを見つける為に苦労したもの」チーズを
食べながら思い出した。やがて二人はその生活に慣れて

小さな変化が起こっているのに、気づかなかった

ネズミ達は相変わらず、毎朝辺りを見回し、匂いをかいで

それからチーズを食べていた。そしてある日、とうとうチーズは

なくなってしまった。もう全部食べてしまったのだ

ネズミ達は単純な頭しか持っていないので、チーズがなくなったら

他のチーズを探すべく、すぐに迷路へ出かけた

同じ日、小人達はチーズがなくなってる事に気づいて驚いた

「チーズがない、チーズがないぞ!!!」
ヘムはわめき散らし、ホーはショックで立ちつくしていた

ヘムはだんだん頭に血がのぼり、大きな声で叫んだ

「チーズはどこへ消えた?」

これまで散々苦労して、やっとチーズを手に入れ、もう

一生困らないと思っていたのに、チーズがなくなってしまった

安心していたので減っている事に気がつかなかったのだ

「こんなこと、あるわけがない」ネズミ達はすぐにチーズを探しに

行ったのに、ヘムとホーはうろうろするだけで、空きっ腹を抱え

壁にこう書いた
≪ 自分のチーズが大事であればあるほどそれにしがみつきたがる ≫


翌朝、小人達は目が覚めるともう一度、チーズがないかと期待していたが

チーズはなかった

ホーはぎゅっと目をつむり、両手で耳をふさいだ

何もかもが嫌になった。チーズがだんだん少なくなったとは、思いたく

なかったので、誰かに突然、持っていかれたと考えたりした

ヘムは事態を分析した
そうしてホーが辺りを見回し、言った

「そういえばスニッフとスカリーは、どこへ行ったの?あいつら,

僕らの知らない事を知っているんじゃないか?」

そう言うとヘムは大笑いした。「何を知っていると言うんだ。あいつら

ただのネズミだろ?状況に反応しているだけじゃないか。僕らは

小人だぞ。ネズミなんかよりずっと利口だ。この事態を解明できるはずだ」

すると、ホーが言った

「確かに、僕らの方がお利口だよ。でも、今の所あまりお利口な事をやっ

ていないようだ。事態は変化しているんだ。僕らも変わって違うやり方を

しなくちゃいけないんじゃないか?」
ヘムは言った

「どうして変わらなきゃいけないんだ?僕らは小人なんだぞ、特別なんだ

こんな事があっていいわけがない。少なくても何か得する事がなくちゃ

いけないよ」「どうして?」ホーが聞いた

「我々には権利がある」ヘムはきっぱりと言った

「何に対する権利だい?」「僕らのチーズに対する権利だよ」

「どうして?」「この事態は僕らのせいじゃないからだ。誰か他のものの

せいだから、こうなった事で迷惑してるんだから、何かもらうべきじゃないか」
ホーは提案した

「もうあれこれ事態を分析するのやめて、見切りをつけて、新しいチーズを

見つけたほうがいいと思うよ」

「だめだ!何としても真相を究明するんだ」

小人達がそんな事を言っている間に、スニッフとスカリーは新しい

チーズを見つけるのに必死だった。迷路の奥に入り込み、道を行ったり

来たりして、しばらくは何も見つけられずにいたが、とうとう新しい

チーズの部屋を見つけた。ステーションNだ
二人は大喜びした。たくさんの新しいチーズを見つけたのだ

その頃、小人達はまだステーションCでじたばたしていた

二人は失望し、腹を立て、喧嘩を繰り返した。ホーは時々、

ネズミ達の事を考え、彼らの所には、まだチーズが残っているかも、と思った

または、彼らもチーズをなくして、あてもなく、迷路を走り回っているかも

知れない、それでも僕らよりは早く、新しいチーズを見つけて、たらふく

食べられるんだろう、と思い、自分もこんな所に早く見切りをつけて、あの
迷路の中を走り回って、新しいチーズを見つけられたら、どんなに

いいだろう、と考えるとホーはステーションCを離れる決意をした

「出かけよう!」ホーが言うと、ヘムは「だめだ!!!」と強く言った

「ここがいいんだ、居心地がいい、ここの事ならよくわかってるし、

他の所は、危険だ」すると、ホーは、「そんな事ないよ、前に迷路の中を

あちこち走り回って、ここも見つけたんじゃないか。また探しに行こうよ」

ヘムはすぐにこう言った

「もう、そんな元気はないよ、それに道に迷ったりしてここへも戻れなくなるかも

知れないじゃないか」
そう言われると、ホーも自信がなくなってきて、不安がよみがえり

前向きな希望までしぼんでいった。それから何日も何もしないまま

時は過ぎていき、ある日ヘムが言った

「もうちょっと頑張ったらどうかな。きっとあのチーズは近くにあるよ

多分、この壁のうしろに隠してあるんだよ」

次の日、朝からヘムとホーはハンマーで一生懸命、壁に穴を空けた

穴を覗いて見ても、チーズはなく、がっかりした

でも、あきらめずに、朝から晩まで働いた
穴は大きくなっていくが、チーズが見つかる事はなかった

ホーは真面目に働いてもやり方を間違えれば成功はしない、と

いう事に気がついた。ヘムがまた喋り出した

「多分、腰を下ろして事態を見守っていれば、チーズは戻ってくるんじゃ

ない?」ホーだってそう思いたかった

お腹が空いてストレスも溜まってきてどんどん弱ってきた

チーズがないままで、ずっとここにいれば、もっと悪いことが起きるだろう

と、いう事に気づいた。でも、また迷路へ出るのが怖かった。きっと道に迷う
し、第一チーズのありかがわからない。ホーは悩んだ末、ある決断を

した。そしてヘムに宣言した「チーズを探そう」

ホーが出かける準備をしてるのかを見てヘムは、こう言った

「本当に出かけるの?」

「どうしてチーズが戻ってくるのを待たないのさ?」

ホーは答えた「チーズは2度と戻らないからだよ、やっとわかったんだ

そう思いたくないけど、あの古いチーズは戻ってこない。僕らは新しい

チーズを見つけるべきなんだよ」 そう言うとホーはこのままステーションCに

じっとしている自分と思いきって迷路へ冒険に行く自分を想像してみた
冒険に行く自分を想像するのは楽しく思った。気分が良くなってきて

時には道に迷うだろうが、最後には必ず、新しいチーズは見つかる気が

して、そうなれば、他にもいい事がいっぱい起こる気がしてきた

ホーは、勇気を出してヘムにこう言った

「ねぇ、ヘム?物事は変わる事もあるし、決して同じ事にはならない

あの頃と一緒だよ。ヘム、それが人生だ、人生は進んでいく、僕らも

進まなければならない」
ヘムは聞こうとしなかった。ホーはヘムを馬鹿にする気はなかったが

自分たちのしてきた事を思い出すと笑いたくなった。なんて愚かな事を

していたんだろう?出かける用意が出来るとホーはもっと元気が出てきた

ようやく、自分を笑う事ができ、見切りをつけて前へ進む事が出来るのだ。

ホーは笑ってもう一度宣言した

「いよいよ、迷路へ出発だ!」

ヘムは笑わなかったし、何も言わなかったが、ホーは尖った小石を拾い

ヘムにも考えて欲しいと大事な考えを壁に書いた
     ≪ 変わらなければ破滅する事になる ≫


そしてヘムは首を伸ばし迷路を覗いたが、やっぱり不安は残っていた

これまでステーションCの他にチーズはないし、見つかるはずがないと

思っていた。考えれば恐ろしく思え、どんどんだめになってしまっていた

でも、ホーはにっこり笑った。ヘムは「チーズはどこへ消えた?」と考えているけど

僕は今、なぜすぐに立ちあがり、チーズを探さなかったんだろうと考えて、行動
している。迷路を歩き始めたホーは、少し振りかえって、ステーションCを

見つめ「あそこは居心地が良かったな」と思い、これからの不安を考えると

帰りたくなってきた。本当にこれでいいのか、目の前の壁にある言葉を

書いてしばらく見つめた


    ≪ もし、恐怖がなかったら何をするだろう? ≫


ホーは考えてみた。恐怖は役に立つこともある。このままじゃ事態はますます

悪い方向に進む、そう思えば嫌でも、行動を起こすだろう。でも恐怖のあまり
立ちすくんでしまう事もある。ホーは右側の行ったことのない道を見た

大きく深呼吸して歩いて行った。何日もチーズを食べていなくて体はずいぶん

弱っていた。目的を達成するのは時間がかかるし、今よりも苦しい時もあるだろう

もし、再びチャンスを手に入れる事が出来なかったら、すぐに、その馴染んだ

場所を離れ、新しい道を探そう。その方が体力的にも精神的にもいいはずだ

そう考えればホーは、弱々しいが、微笑んでこう思った。

「遅れをとっても、何もしないより、ずっといい」
それから何日もチーズを探していたが、なかなか見つからなかった

でもこうして探し回る事は、恐れていたほど大変じゃなかった。ホーは

くじけそうになるたびに「今は辛いけどチーズがないままでじっとしている

よりはいい。なすがままじゃなく自分で何とかしようと頑張っているから」

チーズを探しながらホーは過去を振り返っていた。今なら、ステーションCの

チーズが、一日で消えたわけじゃなく、毎日少しづつ減っていたのがわかる。

あの頃は気がつかなかったが、チーズはどんどん少なくなり、残りも
次第に古びて、おいしくなくなっていた。何が起こっているか、注意

して見ていれば、チーズが消えた時、あんなに驚かなくても良かったのに

と、思い、これからはもっと注意しよう、変化が起きるのを予想し、自分も

変化していくのだ。ホーは少し立ち止まって壁にこう書いた

      ≪ 常にチーズのにおいをかいでみる事
              そうすれば古くなった事に気がつく ≫
長い時間が過ぎて、ホーはやっとひとつの部屋の前に出た

中に入ってみたが、空ですごくショックだった。心細くなってきたし

このままでは、一人ぼっちで死んでしまうかも、と考え怖くなった

もう一度ヘムの所に戻ろうか、そうすれば少なくても、一人じゃなくなる

それから、もう一度自分に問いかけた

「もし、恐怖がなかったら、何をするだろう?」

ヘムはもう見切りをつけただろうか?それともまだ、恐怖にかられて

おびえてるのだろうか?そしてホーは迷路に踏み出した時の興奮を
思い出した。今こそ、前に進むべきなのだ。ホーは壁に言葉を書いた

ヘムのために、目印になればいいと思うし、弱気になった自分を励まそうと

思ったから。


    ≪ 新しい方向に進めば、新しいチーズが見つかる ≫


ホーは目の前の暗い道を見て恐怖を感じた。先に何があるのだろう?

何もないかも知れない。それどころか、危険が待ち構えてるのではないか?

どんどん悪い考えが、頭に浮かんだが、しばらくすると笑い出した
「そうか!怖いから、悪い事ばかり考えるのか!」と悟ったのだ

そこで恐怖がなくなれば、自分がすると思う行動をとった

新しい道を進んだのだ。暗い道を進んでいきながら、ホーは気分が

良かった。自分でも意外だったが、どんどん楽しい気持ちになっていった

「どうしてこんなに気分がいいのかな?チーズも持っていないし、どこへ

向かっているのかもわからないのに」

まもなく、気分のいい理由がわかってきた。立ち止まって、壁にこう、書きつけた
       ≪ 恐怖を乗り越えれば楽な気持ちになれる ≫


ホーはずいぶんと楽な気持ちになり、深呼吸すると、想像以上に元気に

なっていく。長い間、こんな気分になったことがなかった。こういう楽しさを

すっかり忘れていたのだ、事態がもっと良くなるように、ホーは、もう一度

心の中で想像した、大好きなチーズに囲まれている自分を、細かい所まで

思い描いた。新しいチーズのイメージが固まってくると、本当に見つかるという
気持ちになってきた。また立ち止まって、壁にこう書いた


  ≪  新しいチーズが見つかっていなくても、そのチーズを楽しんでいる
                     自分を想像すれば、それが現実になる  ≫


ホーは過去の事じゃなく、これからの事を考えていく事にした。どうして変化

する事は、何かもっと悪い事が起きると考えていたのだろう?変化はもっと

いいものなのに。
それからまた、元気に迷路を走り回り、ある部屋に着いた時、飛びあがって

喜んだ。ドアの前にチーズの小さなかけらが、何個か落ちていたのだ

それを拾って食べてみると、とてもおいしかった。ヘムにも持っていってあげようと

ポケットに入れた。そしてワクワクしながら、ドアを開けてみたが、中は

空っぽで、すでに誰かに食べられていたのだ。もっと早く、ここに来ていれば

ここでたくさんのチーズを手に入れることが出来たのに、とホーは反省した

ホーは一度ステーションCに戻ってヘムが一緒に出かける気になったか

確かめる事にした。戻る途中、壁にこう書いた
   ≪  古いチーズに早く見切りをつければ、その早く新しいチーズが見つかる  ≫


ステーションCに戻るとヘムはまだいた。新しいチーズを差し出すと、ヘムは

受け取らなかった。「ありがとう」と言ってからヘムはこう言った

「新しいチーズは好きじゃないような気がする。慣れてないからね

僕はあのチーズが欲しいんだ。変える気はないよ」

ホーはがっかりして頭を振ると、のろのろとまた出かけた。ヘムと一緒で

ない事がすごく寂しかったけど、ひとつ悟った事があってそれが嬉しかった
自分を幸せにしてくれるのはチーズを手に入れる事ではないとわかったのだ

今は、チーズがないままステーションCにとどまっていた時のような心細さは

なかった。自分が恐怖に身をすくめておらず、新しい方向に進んでいる事が

わかっただけで、幸せになれた。今や、必要なものが見つかるのは
時間の問題に過ぎないと思った。実際探していたのはもう、すでに

見つけていたのだ。ホーは壁にこう書いた


≪ チーズがないままでいるより迷路に出て探したほうが安全だ ≫


ホーは改めて思った。人が恐れている事態はそれほど悪くないのだ

自分の中に作り上げてる恐怖の方がずっとひどいのだ

今は予想していようといまいと、常に変化が起きるのは自然だと

わかった。変化に驚くのは予想したり期待していないからだとわかった
ホーは立ち止まって壁にこう書いた


≪ 従来どおりの考え方をしていては新しいチーズは見つからない ≫


相変わらずチーズは見つかっていなかったが、ホーは迷路を走り回りながら

これまで学んだ事を思い出した。ホーは新しい考えが新しい行動にかりたてて

くれた事がわかっていた。ホーの行動はあのチーズのないステーションCに

通っていた時とは、違っていた
人は考えを変えると、行動が変わるのだ!変化は害を与えると考える

人がいる。また新しいチーズさえ見つけられれば、変化を受け入れられる

ようになる、と考える事も出来る。すべてどう考えるか、にかかっているのだ

ホーは壁にこう書いた


≪ 新しいチーズを見つける事が出来、それを楽しむ事が出来るとわかれば
                                      人は進路を変える ≫


ホーはこれまでの事を思うと、多くの壁に言葉を書き続けてきた事を”よかった”と
考えた。ヘムがステーションCを出た時にあれを目印にして追いかけて

来てくれるだろうと思えるからだ。もう、ヘムはあの壁の手書きの言葉を読んで

何とか前進してくれてるだろうか。また壁にこう書いた


≪ 早い時期に小さな変化に気づけば、やがて訪れる
              大きな変化にうまく適応できる ≫


ホーは過去を捨てて、今はうまく現在に適応していた。そして角を曲がった所で
ついにチーズをたくさん見つけた

ステーションNだ。中を見渡すとそこにはネズミ達がいた

スニッフとスカリーだ。ネズミ達はホーを大歓迎した。ホーは急いで

挨拶を交わすと大好きなチーズにかじりついた。お腹がいっぱいに

なると大声で叫んだ

        『    変化!ばんざい!   』

新しいチーズを楽しみながらホーはこれまでに学んだ事を思い出していた

変化を恐れていた時は、古いチーズの幻想にしがみついていた
すでになくなってしまっていたのに。そんな僕を変えたのはなんだったのか?

餓死するかもという恐怖だ。でもその恐怖のおかげで変わったのだ。僕は

自分の行動に見切りをつけて、笑えるようになった時、前に進む事ができたんだ

ネズミ達はあの頃と比べるとずいぶん、太っている。かなり前からここに

いたんだろうな。ネズミ達に取って、人生は単純だ。そこにあったチーズが

なくなれば、すぐに新しいチーズを探しに行く、何でなくなったか、なんて考えない
そこを見習おう。ヘムはどうしているだろうか。もう一度ステーションCに

戻って読んで来ようか、と考えてからホーは思った

前に一度、ヘムを変えようとしたことがあったが、ヘムを変えられなかった

ヘムは自分で変わらなくてはいけない。居心地の良さから抜け出し、恐怖を

乗り越えて。誰も変わってやれないし、説得する事も出来ない。本人が

変わることの大切さに気づくしかないのだ

ホーはヘムのためにたくさんの目印を残してきた。それをみて、前進する

きっかけを、つかんでくれるかも知れない
ホーは自分が学んだ事を思い出し、ステーションNの一番広い壁に

その要点を書きつけ、そしてそれを囲むように大きなチーズの絵を書いて

にっこりした
☆変化は起きる
             〜チーズは常に持っていかれ、消える〜

       ☆変化を予期せよ
              〜チーズが消える事に備えよう〜

       ☆変化を探知せよ
              〜つねにチーズのにおいをかいでいれば
                              古くなった事に気づく〜

       ☆変化に素早く適応せよ
              〜古いチーズを早くあきらめれば、それだけ早く
                        新しいチーズを楽しむ事が出来る〜

       ☆変わろう
               〜チーズと一緒に前進しよう〜

       ☆変化を楽しもう
               〜冒険を充分に味わい、新しいチーズの味を楽しもう〜

       ☆進んで素早く変わり再びそれを楽しもう
                〜チーズはつねに持っていかれる〜


  
        
ホーは、ヘムと一緒にいた頃と比べるとずいぶん、かしこくなったと

考えていた。でも安心していると簡単に事態が悪化する事もわかっていた

毎日、チーズステーションNを点検し、自分のチーズの状態を確認した

予期せぬ変化に驚く事がないように、出来る事はなんでもするつもりだ

チーズはまだたくさんあったが、時々迷路に出て、つねに周囲で起きている

事に注意していた。そんな選択肢があるのかを知っていた方が、居心地のいい

自分の場所に閉じこもっているより安全だとわかっていたからだ
やがて、外の迷路で何かが動く音が聞こえた。音は少しづつ大きくなり

近づいて来ているのがわかる。ヘムがやってきたのだろうか?

彼が角を曲がろうとしているのだろうか?ホーは祈りの言葉をつぶやいた

これまでに幾度となく願ったことだ

     「ついに、ヘムがやってきたのでありますように」

                                        お終い



            チーズと一緒に前進し、それを楽しもう!





                                                 .             

                 
やがて、外の迷路で何かが動く音が聞こえた。音は少しづつ大きくなり

近づいて来ているのがわかる。ヘムがやってきたのだろうか?

彼が角を曲がろうとしているのだろうか?ホーは祈りの言葉をつぶやいた

これまでに幾度となく願ったことだ

     「ついに、ヘムがやってきたのでありますように」

                      お終い
                        いや、ここからはじまるのかもしれない
誤爆。。。