現地時間16日、第86回アカデミー賞のノミネート作品が米ロサンゼルスで発表され、
森田修平監督の『九十九』が短編アニメ賞ノミネートを果たした。日本映画の同部門ノミネートは、
2009年の授賞式で賞を獲得した加藤久仁生監督作『つみきのいえ』以来となる。
日本では昨年7月、オムニバス劇場アニメ『SHORT PEACE』の一編として全国公開された本作。
アカデミー賞の短編アニメ部門では、基準を満たした作品から、さらに1次審査でノミネート候補を
絞る方法が取られており、『九十九』は56本中の10作品に選ばれていた。『SHORT PEACE』からは
昨年、大友克洋監督の『火要鎮』も1次審査通過を果たしたが、ノミネートは逃している。
『九十九』は18世紀の日本を舞台に、古い道具に宿ったモノノケたちと人間の男の交流を
描いた作品。日清カップヌードルのCMと連動したアニメ作品「FREEDOM」で注目を浴びた
森田修平が監督を務めた。第16回文化庁メディア芸術祭では審査委員会推薦作品となったほか、
アヌシー国際アニメーション映画祭の公式コンペにも選出されるなど海外でも評価を集めている。
物に魂が宿るという日本独特の設定や、和風テイスト全開の画面設計も特徴の本作が、
審査員からどのように評価されるのか。『つみきのいえ』に続く受賞に期待したい。
シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/page/N0059708 http://s.cinematoday.jp/res/N0/05/97/v1389853870/N0059708_l.jpg SHORT PEACE(音出ます)
http://shortpeace-movie.com/jp/