第18回アニメーション神戸審査委員会が、第18回アニメーション神戸賞の各受賞作品、
受賞者を発表した。
斬新な表現や独創的な活動などを顕彰する個人賞には、水島努監督が選ばれた。
作品賞は2作品、『進撃の巨人』と『言の葉の庭』と賞に相応しい話題作となった。
特別賞は河森正治監督とプリキュアシリーズ製作チーム、主題歌賞(ラジオ関西賞)に
「紅蓮の弓矢」(『進撃の巨人』)だった。また、国内外で顕著な業績を残し、日本の
アニメーション界の発展尽くした個人与えられる 特別功労賞に、宮崎駿監督が選ばれている。
アニメーション神戸は、神戸地域のコンテンツ産業振興を推進するシンボルとして1996年より
開催されている。アニメーション神戸賞は、国内の商用アニメーションの優れた作品や
クリエーター、また長年にわたって業界に貢献した者を表彰する。国内ではこうした
アニメーション分野のアワードは少なく、注目度も高い賞だ。
個人賞に水島努監督が選ばれたのは、『ガールズ&パンツァー』の功績が大きい。
選考理由として、「アニメで町おこし」の成功例として新聞・テレビのニュースで取り上げられるなどで
大きな話題となったこと、水島監督の初の完全オリジナル作品ということなどが挙げられている。
特別賞の河森正治監督は、近年では『マクロスF』、『アクエリオンEVOL』、『AKB0048』などを
手がけている。現在は多次元プロジェクトとして『ノブナガ・ザ・フール』を手がけており、
12月には舞台の公演が控えている。アニメのみならず、多方面への広がりを持たせた活動も
評価されている。
またプリキュアシリーズ製作チームは、今年がシリーズ開始から10年となった。こうした
長年の活躍に対するものだ。
『進撃の巨人』は作品賞と主題歌賞(ラジオ関西賞)での受賞となった。審査で異論が出ることなく
満場一致ですんなりと決まったという。主題歌の「紅蓮の弓矢」は、まさに今年の代表作と
言える結果になった。
もう1つの作品賞『言の葉の庭』は、日本の日常がいかに美しいかといいうことが焦点となった。
なお監督の新海誠さんは第7回に『ほしのこえ』でパッケージ賞を受賞して以来10年ぶりでもある。
そして特別功労賞の宮崎駿監督は、公開中の映画『風立ちぬ』を以って長編から引退することを
発表したことを受けてのものとなっている。
第18回アニメーション神戸賞の授賞式は、12月8日に神戸国際会議場メインホールにて行われる。
アニメ!アニメ!
http://animeanime.jp/article/2013/10/25/16067.html アニメーション神戸賞
http://www.anime-kobe.jp/anime-kobe/