6月3日(ブルームバーグ):ソーシャルゲーム最大手の米ジンガ は全従業員の18%に当たる520人を削減し、
一部事業所を閉鎖することを明らかにした。農場経営シミュレーションゲーム「ファームビル」シリーズ以外のゲームが
振るわないことを受けた。
3日の発表資料によると、今回の人員削減と事業所閉鎖で税引き前費用が年間7000万−8000万ドル(約70−80億円)ほど
節減できる。人員削減は8月までに完了し、リストラ費用を4−6月(第2四半期)に2400万−2600万ドル、7−9月
(第3四半期)に200万−500万ドルそれぞれ計上するという。
ジンガの中核事業は米フェイスブック向けゲーム供給だが、顧客が携帯端末向けアプリケーションにシフトしていることから、
ジンガのマーク・ピンカス最高経営責任者(CEO)はコスト削減を進めている。
ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリスト、マイケル・パッチャー氏は今回の費用削減は利益押し上げにつながる可能性が
あるが「ジンガはイノベーションを続ける必要がある」とし、新たな成長ドライバーを探す必要性を指摘した。
3日のニューヨーク市場でジンガの株価は前週末比12%安の2.99ドルで終了。約4カ月ぶりに3ドルを割り込んだ。年初来では
27%上昇と、S&P500種株価指数の15%上昇を上回る。
ttp://www.bloomberg.co.jp/apps/data?pid=avimage&iid=ix1Rmtsc4tAg http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MNUCOM6JTSF801.html