究極の料理ブームを巻き起こした『美味しんぼ』をはじめ、目にも美味しいグルメ漫画は、
実写化との相性ピッタリ。ここ最近では、立ち食いチェーン店やズボラ料理など、身近な食を話題にした
漫画が続々と実写化されている。お腹がグーッとなるような、幸せグルメ漫画をご紹介しよう。
原作・坂戸佐兵衛、作画・旅井とりの『めしばな刑事タチバナ』は、『週刊アサヒ芸能』で連載中の
異色グルメ漫画。城西署の刑事・タチバナが取り調べの容疑者らを相手に、食事のうんちく=めしばなを
披露する。「食っぴくぞ!」とばかりに、あらゆる食を徹底捜査。その熱量たるや、一見の価値アリである。
なんと言っても嬉しいのが、立ち食いそばや餃子の王将、池袋ラーメンなど、身近すぎる食のうんちくが
満載なこと。コミック第1巻では、吉野家、松屋、すき家を代表に牛丼論争を繰り広げた。
「吉野屋は糟糠の妻」、「松屋には試作メニューを食べられる店がある」など、牛丼を愛しむかのように話すタチバナ。
容疑者も論争に夢中になり、いつしかタチバナに心を開いてしまう。
その様は、スリリングでサスペンスフルでドラマチック! タチバナが狙ってやったことかは疑わしいが、
誰だって食の話は楽しいもの。新しい自白への追い込み方法かもしれない。
こちらは現在、テレビ東京系にて実写ドラマが放送中。タチバナを演じるのは、
『マメシバ一郎』『勇者ヨシヒコ』の演技派・佐藤二朗だ。「この男、何かある」という匂いがプンプンする彼に、
タチバナ役は適任だろう。何かと話題の河西智美の女性警官姿が拝めることも、付け加えておきたい。
続いて、高瀬志帆による『おとりよせ王子飯田好実』も人気急上昇中のグルメ漫画だ。
主人公の飯田は、一見クールなメガネ&システム男子。「付き合いが悪い」と言われても、
ノー残業デーの水曜日には一目散に家へと直帰。なぜなら、大好きなお取り寄せの宅配便が届くから…。
コミュニケーション下手で、誰かとご飯を食べるより、ひとりぼっちの“ぼっち飯”に至福を感じる飯田。
会社ではクールな彼だが、家では頬を紅潮させて「ハフッ!ホフッ!」とお取り寄せグルメを満喫。
そのキュートな素顔ったら! ギャップに萌える女子は、王子がたまらなく可愛く思えてしまうはずだ。
取りあげられる商品は、実際に購入できるものばかり。料理から立ち上る湯気と王子の“ハフハフ顔”を
見ているうちに、思わずネットを立ち上げてポチッとしそうになってしまう。アレンジ術も冴えているし、
合うお酒なんかも紹介されるので、衝動クリックにご注意だ。
こちらの実写ドラマは、メ〜テレ他にて放送中。王子役に抜擢されたのは、D2のメンバー近江陽一郎だ。
あどけなさの残る24才は、ますますこれから輝きを放つ予感。是非、チェックしてみては。
“ハフハフ顔”と言って思い出すのが、原作・久住昌之、作画・水沢悦子の『花のズボラ飯』だ。
夫が単身赴任になってしまい、毎日のご飯を手抜きメニュー=ズボラ飯で乗り切ろうとする主婦・駒沢花を
描いた本作。「昼寝して パンツで水飲む ズボラ妻」とは花をうまく表している一句だが、このように、
家でひとりで過ごすことの多い女子にとって、共感度満点のセリフにあふれているのだ。
『孤独のグルメ』で知られる久住らしく、おひとり様心理の描写が秀逸だ。
2012年にドラマ化された際には、倉科カナが花に扮してみせた。「花はこんなにスリムじゃない」
「花のお部屋が思っていたよりオシャレに仕上がってるじゃん」など、ドラマ化に肩を落とした人も
いるかもしれないが、とにかく倉科カナが可愛いので、そんなこともどうでも良くなってくるはず!
取り上げられるのは、鮭トーストやコンビニおにぎり茶漬けなどすぐにでもトライできるメニューばかり。
花と一緒に「うんま〜い! 」と悶絶してみてはいかが?
http://topics.jp.msn.com/entertainment/movie/article.aspx?articleid=1817758 .
食い物系なぁ。