西日本最大級のマンガ・アニメの総合イベントを目指す京都国際マンガ・アニメフェア2012(京まふ)が、
9月21日から23日まで京都で開催される。人気マンガ・アニメのイベントや大型ライブが注目される
京まふだが、実は本イベントはコンテンツの総合見本市の役割も持っている。
特に開催初日の21日は、ビジネスデーとして、キャラクターの権利を持つ企業とキャラクターを使って
ビジネスを拡大したい企業のマッチングを行う。関西圏と日本のマンガ・アニメの産業振興を目指す。
これに加えて当日は、マンガ・アニメビジネスをテーマにしたセミナーも開催される。8月29日に、この
セミナーの詳細、タイトル、内容、登壇者らが発表になった。また、イベントの公式サイトでは、参加の
事前申し込みも開始した。会場は企業のブース出展も行われる京都市勧業館(みやこめっせ)である。
3つのビジネスセミナーがあるが、いずれも参加費は無料だ(9月19日まで事前登録受付要)。ただし、
当日のビジネスデーの受付は1000円になる。興味のある場合は、事前登録が便利だろう。
セミナーは13時の「マンガ・アニメで始める京都発・新産業創出とは?」からスタートする。アニメ監督の
山本寛さんと慶應義塾大学大学院の中村伊知哉教授が、“京都のまち”をテーマに、マンガ・アニメと
コラボレーションが新産業を創出するのか、国際的にどのような効果があるのかについてトークする。
14時15分からのセミナーは2部構成になる。第1部はプロダクション I.Gの郡司幹雄さんが、仙台市に
おけるアニメ『戦国BASARA』の協力を例に、「地域発、マンガ・アニメ・コラボレーション事例」を紹介する。
第2部は増田弘道さんが「海外へ、中国マンガ・アニメ市場への進出」と題し、中国のアニメ市場について
考える。
最後の「マンガ・アニメで新産業、ライセンスビジネスとは?」は、16時15分にスタートする。
キャラクター・データバンクの陸川和男代表取締役社長、日本動画協会の松本悟さんがマンガ・アニメの
ライセンサーと新産業を創出するライセンスビジネスの方法を解説する。
セミナーは地域をテーマにしたものが多くなっている。京都国際マンガ・アニメフェアが、関西地区の
コンテンツ産業活性化を目指したものであることが窺われる。首都圏ではアニメ・マンガをテーマにした
ビジネスセミナーは少なくないが、関西ではこれまで十分だったとは言えない。
ビジネスノウハウの共有を大きく広げる点で、貴重なセミナーと言えそうだ。
京都国際マンガ・アニメフェア2012 ビジネスデー
http://kyomaf.jp/businessday/ 日時: 2012年9月21日(金) 12時〜17時
会場: 京都市勧業館(みやこめっせ)
参加費: ビジネスデー 無料(当日申込みの場合1,000円)
[ビジネスセミナー]
申込み期限 〜9月19日(水)
■ マンガ・アニメで始める京都発・新産業創出とは?
時間: 13時〜13時45分
登壇者
山本寛 (アニメーション監督)
中村伊知哉 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)
■ 地域発、マンガ・アニメ・コラボレーション事例
■ 海外へ、中国マンガ・アニメ市場への進出
時間: 14時15分〜15時/15時〜15時45分
登壇者
郡司幹雄 (プロダクション・アイジー 企画室 執行役員)
増田弘道 (一般社団法人 日本動画協会 事業委員会副委員長/データベースワーキング座長)
■ マンガ・アニメで新産業、ライセンスビジネスとは?
時間: 16時15分〜17時(45分)
登壇者
陸川和男 (キャラクター・データバンク 代表取締役社長、産業能率大学 デジタルコンテンツラボ 客員研究員)
松本悟 (一般社団法人 日本動画協会 専務理事/事務局長)
http://animeanime.jp/article/2012/08/30/11281.html