Blizzard Entertainmentは北米時間の2012年8月9日,同社のサーバーへに不正侵入が
行われたことを発表した。発表によれば,中国以外の地域のBattle.netの利用者情報が
広範囲に被害に合い,メールアドレスなどが流出した模様だ。日本の「Diablo III」プレイヤーが
アクセスしているはずのUSサーバーからは,Authenticator(オーセンティケイター)の情報,
個人向けのセキュリティクエスチョン――例えば母親の旧姓や小学校の名称といった
質問に対する回答も被害にあったとのこと。
ただ,クレジットカード番号や実名,住所などが盗まれた形跡はなく,不正アクセスによって
流出した情報からBattle.netアカウントをハッキングすることはできないという。
現時点で,Blizzard Entertainmentは実際の被害報告を受けていないが,同社は万一に備えて,
Battle.net利用者全員にパスワードの変更を呼びかけている。また,ほかのサイトや
オンラインサービスで同じパスワードを利用している場合,その変更も促している。
Diablo IIIには,リアルマネーを使ったオークションもフィーチャーされているため,こうした
不正アクセスが懸念されていた。現在は調査が進められている段階で,詳細が分かり次第,
追って報告される予定だ。
4Gamer.net
http://www.4gamer.net/games/008/G000817/20120810030/ Blizzard Entertainment(英語)
http://us.blizzard.com/en-us/securityupdate.html