台湾時間2012年6月5日にCOMPUTEX TAIPEI 2012が開幕し,ASUSTeK Computerは,
ゲーマー&オーバークロッカー向けブランド「R.O.G.」(Republic of Gamers)の新製品発表会を開催。
また,PC&PCパーツメーカーが多く集まるTWTC Nangangでも,R.O.G.ブランドの製品を
数多く展示していた。
■ MARS III
フルスペックの「GeForce GTX 680」を2基搭載する製品だ。「GeForce GTX 690」と同じ
基板サイズにまで小型化しつつ,「DirectCU」ベースのヒートシンクデザインと3連ファンにより,
冷却能力はGeForce GTX 690比で20%向上させているという。動作クロック設定は未定だが,
GeForce GTX 680よりは高くなるとのこと。第3四半期の市場投入がよていされている。
4Gamer.net(一部抜粋)
http://www.4gamer.net/games/047/G004755/20120605025/ http://www.4gamer.net/games/047/G004755/20120605025/SS/017.jpg ■ Devil 13 Radeon HD 7970 X2
5階にプライベートブースを構えるTulは,1枚のカードにフルスペックの「Radeon HD 7970」を
2基搭載する「Devil 13 Radeon HD 7970 X2」の動作デモ展示を行っていた。
「Devil 13」と書かれたロゴが入ったGPUクーラーは,3連ファンを搭載する3スロット仕様のもの。
PCI Express補助電源コネクタは8ピン×3なので,x16スロットからの給電も合わせると
最大525Wを供給できることになる。
HD 7970は仕様上,最大消費電力が260Wとされているため,単純な足し算をする260W+260Wで
520Wと電源容量がかなりギリギリのように思えるが,Tulのプロダクトマーケティング担当副社長の
Bryan Chen(ブライアン・チェン)氏いわく「HD 7970の典型的な消費電力は220W程度だ。
220W×2で,そのほかメモリチップやブリッジチップなどの消費電力を入れても,定格動作時の
消費電力は450W前後に留まる」。
つまり,70W程度の余裕が生まれることになる。そこでTulはHD 7970 X2の外部出力
インタフェース部にオーバークロックボタンを用意して,動作クロックと動作電圧の引き上げを
行えるようにしたのだという。
定格動作時の3D性能だと競合の「GeForce GTX 680」に及ばないHD 7970だけに,オーバー
クロックボタンでどの程度のクロックまで到達できるのかは気になるところだが,残念なことに
最終的なスペックは決まっていないとのことだった。AMDが,開発コードネーム「New Zealand」と
呼ばれる“デュアルTahiti”カードを発表したら,その時点から最終調整をかけていくという。
Tulのマーティングスペシャリスト,Tia Chang氏は「見てのとおり,カードはもうすでに問題なく
動いているので,あとはAMD待ち。AMDが発表さえしてくれれば,7月中にも市場投入できるだろう」
と述べていたので,今回動作していたサンプルは製品版にかなり近い状態のものだと
見ていいのではなかろうか。
http://www.4gamer.net/games/135/G013536/20120605104/ http://www.4gamer.net/games/135/G013536/20120605104/SS/002.jpg