TOYOTAは,2012年5月15日,同社のエスティマハイブリッドとアーティストのDREAMS COME TRUEとの
共同企画「CREATE THE FUTURE PROJECT」の記者発表会を,東京都内で開催した。
このプロジェクトは,トヨタエスティマハイブリッドとDREAMS COME TRUEが,さまざまな
アクションを通じて「自分の可能性をカタチにすること」を応援していくというもの。
会場には,6月1日発売となる「スマートナビ NSZT-W62G」が展示されていた。この製品は,
ニンテンドーDS用ソフト「クルマでDS」と連携するという,新しいカーナビゲーションシステムだ。
今回は,短い時間ではあるが「クルマでDS」を体験させてもらったので,そのレポートを
お伝えしよう。
「クルマでDS」は,位置情報/地図情報をNSZT-W62Gとリンクすることで,カーナビの
外部リモコンのような使い方ができるソフト。
クイズや観光案内といったコンテンツが用意されており,ドライブ中のコミュニケーションを
盛り上げるのに,一役買ってくれるのだ。また,ドライブの思い出を地図に書き込んだり,
ドライブの履歴を保存したりといったこともできる。登場するキャラクターにはMiiを使っており,
合成音声でしゃべってくれる。イメージとしては,「トモダチコレクション」に近い感覚だ。
「クルマでDS」のカードにはBluetoothモジュールが内蔵されており,カーナビとはBluetoothで
通信を行う。カーナビとソフトを起動した状態でペアリングを行えば,設定は完了だ。以後は,
「クルマでDS」をカーナビのリモコン代わりに使えるようになる。
「クルマでDS」は,タッチペンを使った手書き入力に対応しているので,入力は非常に快適。
カーナビとの通信のレスポンスも,気になるほど時間はかからなかった。
例えばファミリーでドライブをする際は,子供が目的地を設定する,というのが「クルマでDS」の
使い方として想定されるが,子供がとんでもない場所に目的地を設定するのではないかと
心配な親御さんもいるだろう。「クルマでDS」では,目的地の最終決定はカーナビ側でしか
できないようになっているので,安心してほしい。
ニンテンドーDSの下画面に表示されたマップには,さまざまな所が“☆”マークで表示される。
これにタッチすると,東京なら徳川家康というように,“ご当地キャラ”が観光案内をしてくれる。
なお,「クルマでDS」の音声やBGMは,車内スピーカーに出力することが可能。エスティマのような
車内が広いクルマでも,搭乗者全員に音が届くようになっている。
「ご当地クイズ」は,マップに表示される「クイズアイコン」をタッチすると,その場所にちなんだ
4択形式のクイズが出題されるというもの。搭乗者それぞれが答えを選択したあと,
正解と解説が発表され,正解者にはポイントが加算される。目的地までポイントの合計を競う,
といった要素も用意されている。
今回は短時間の試乗だったため確認できなかったが,累積したポイントを使って名産品などを
入手し,その組み合わせでポイントを逆転するような駆け引きの要素や,低得点者に対する
罰ゲームなどもあるそうだ。クイズは全国各地に1万2000問以上が用意されており,
どのクイズに回答したかといった情報も記録されていくとのこと。
そのほか,ニンテンドーWi-Fiコネクションにも対応しており,自分のMiiを「旅するMii」として
公開できる。他人の「旅するMii」とは,ニンテンドーゾーンなどのWi-Fiスポットで遭遇することがあり,
「クルマでDS」に招き入れれば,まだ行ったことのない地域のクイズを楽しめるほか,
Miiの出身地の民謡などを聞くことができる。
4Gamer.net(一部抜粋)
http://www.4gamer.net/games/160/G016092/20120515069/ http://www.4gamer.net/games/160/G016092/20120515069/SS/009.jpg