【小説】電撃文庫の副編集長が語る『様式美』と『先入観』を利用した創作術

電撃小説大賞応募締め切りまで、あと二週間！　『様式美』と『先入観』を利用した創作術的なものを
書いてみます（個人的な意見なので、各人でご判断ください）。※すみません、かなり長文ツイートになります……。

http://twitter.com/dengeki_miki/status/184617758015750144

様式美や先入観は非常に頼もしい武器です。皆さんだったら、『ドラゴン』と聞いたら、なにを想像しますか
（ひねくれた考えは抜きで……！）？　おそらく巨大な体躯で、口から炎を吐いたり、空を飛んだり、鋭いツメと牙を
もっていたりと考えますよね？　

http://twitter.com/dengeki_miki/status/184617817251913729

『生徒会長』と聞いたらしっかり者で几帳面で、半端な事をゆるさない、なんか眼鏡かけてそうとか、思ってしまいます。

http://twitter.com/dengeki_miki/status/184617844728795137

ドラゴン』は「強さ」「畏怖すべき者」「胸躍るロマン」であります。『生徒会長』は「秩序」「規律」「堅苦しさの化身」です。
これら属性（先入観）は、ずーーっと長い間、先代の偉人たちが培ってきたエンターテイメントの、いわば『継ぎ足して
きた秘伝のタレ』として皆の脳裏に焼き付いています。

http://twitter.com/dengeki_miki/status/184618541838905344

いちどそれらの属性が広まりきった後は、一個人では到底覆せないスタンダードとなり、受け手の皆さんの前提として、
理解しておくべき基礎知識とされます。
http://twitter.com/dengeki_miki/status/184618572776083456

ちなみにこの状況自体は良いことも悪いこともある文化の流れの一片にすぎないのですが、この『先入観』を利用
しようというのが今回のテーマ（みたいなもの）です。エンターテイメントの『先入観』は、ストーリーラインや、お話の骨格
にも当てはまります。それは『様式美』と言っても良いかと思います。

http://twitter.com/dengeki_miki/status/184618717693480960

たとえばトーナメントは必ず１対１で、周りは手出ししない、ゲームバトルでは最初のルールを守らないといけない、
といったお約束がありますよね？　本来であれば賭博ゲームは警察に通報すれば全部の負けはチャラになるとか、
もし負けたとしても盤上をひっくり返して逃げればいいとか、
http://twitter.com/dengeki_miki/status/184618879526510594

戦闘中に自分の能力を語る暇があればその隙に攻撃しろなど、現実世界をベースとした「ツッコミ」が可能です。

http://twitter.com/dengeki_miki/status/184618910509842432

しかし、そんな「ツッコミ」をしてもお話の「うねり」（テンション）は盛り下がるだけです。数多の創作物は、基本的にそういった
「ツッコミ」をしないこと前提で創られています。そのパートは『様式美』に則る……
お話はこう動く、といった『先入観』を利用していると言えます。

http://twitter.com/dengeki_miki/status/184618937336594433

以上を把握した上で、次にそれをさらに応用します。その『先入観』をギリギリまで受け手に埋め込ませたあと、今度は
ひっくり返すことを考えましょう。
http://twitter.com/dengeki_miki/status/184619016420212736


>>2へ続く

ポイントは、意図したズラし方をするその直前まではきちんと『様式美』を守ることです。ここでアッと驚く展開をしたい、
このキャラクターに特徴をつけたい、と思ったときは、ギリギリまでその『先入観』を引っ張って、最後にすこしだけ
偏向すると良いです。


http://twitter.com/dengeki_miki/status/184619052935823361

というのも、新たな創作物を考えるとき突飛すぎるオリジナリティは、むしろ誰も興味を持たなかったり、
「物語の心地よいうねり」を阻害するものになってしまいがちです。なぜなら、それは『先入観』という『先代の偉人たちの
秘伝のタレに余計な味付けをする』行為だからです。

http://twitter.com/dengeki_miki/status/184619090504204288

受け手への潜在的な負担と違和感を生むだけです。なのでここは「要素の相対論」（自分で勝手に命名。
そして勝手に引用。http://togetter.com/li/217565）を利用して、ギリギリまで様式美を描き、そこからそれをひっくり返す、
と言うことを考えてみると良いと思います。

http://twitter.com/dengeki_miki/status/184619137518149632

受け手が面白いと感じているラインに、『先入観』を利用して乗りつつ、密かに自分の武器（オリジナリティ）を繰り出す
タイミングを待つのです。
http://twitter.com/dengeki_miki/status/184619161320820736

それができれば『作品の個性』や『売り』はそこで見えてきます。読み手への印象も感心と関心が強く残るはずです。
先ほども書きましたが、斬新“過ぎる”ものは、オリジナリティというよりは誰も望んでないものになってしまい、客商売
であるエンターテイメント市場ではそっぽを向かれてしまいます。

http://twitter.com/dengeki_miki/status/184619236973490176

『先入観』と『様式美』は、それくらい皆さんの脳裏に焼き付いており、そしてそれが面白かったからこそそうなっている
はずなのです。それを一個人で覆す行為はかなり困難で、ニーズもあやしい。


http://twitter.com/dengeki_miki/status/184619283387650048

ならばうまく『先入観』と『様式美』を利用して、ギリギリまで引きつけて、こっちに興味をもった瞬間に独自性をぶちかまし、
それを個性としてアピールできれば良いのではないかと思っています。

http://twitter.com/dengeki_miki/status/184619313062354944

頭の弱い読者ならではの商売だな

「堅物だと思っていた生徒会長が、実は結構面白い人だった」
こんなんでいいの？

また口だけ作家かよ。

で、「美少女が性格ブスだった」と「ラスボス的存在が結構いい奴だった」って
候補作の山をより分ける作業をする訳か。大変だな

>>4
ポルナレフだな。

ツィッターでスレ立てる馬鹿もたいがいだが
ツィッターで持論展開する奴もかなりアレですな

パクりで大賞取れる素晴らしい賞だな
電撃小説大賞はｗｗｗ

この電撃の副編集長は成果出してるからなぁ
星海社の口だけ達者な雑魚編集よりはずっとマシ

ギャップ

様式美というか、いったん確立したフォーマットへの異常な固執は日本文化の長所でもあり短所でもある
職人芸とか魔改造っていわれるようなプラスの側面もあれば
成功体験にしがみついて時代の変化に全く追いつけない大艦巨砲主義もある

先人達が物語る上で必要だから生み出した設定を
要不要も考えずに様式美と称してコピペする話の薄っぺらさったら無いわ
編集者自体がこんな考えだからそんなラノベばっかりなのか

読みづらい
ブログで書いてくれ

>>4
「真面目っ娘だと思っていた委員長が想像よりはるかに真面目な化物だった」のが化の羽川さん

才能がないから記号化するのは無能

三木さんの話はいつもためになる
そんなことよりうぇぶらじ@電撃文庫の34回目が聞けないんだけどどうしたらいい？

ワンパでグダグダが多い萌ラノベを何とかしてくれ

時間無さ過ぎてかまちに助言とかできないんだろうな