【イベント】【映画】ゆうばりファンタ2012参加決定！ 雪かき漫画家・浦嶋嶺至監督デビュー作『憂恋の花』有料試写会＆記者会見レポート
2012年1月21日12時より、ネイキッドロフトにて漫画家・浦嶋嶺至の映画監督作品第一作『憂恋の花』の
有料試写会が行われた。
浦嶋嶺至は昨年の都条例改定問題で猪瀬直樹副都知事の「夕張に行って雪かきしてきたら会ってやる」
という挑発を受けて、ゆきかきボランティアを敢行。その後の交渉過程で、表現規制についての考えこそ違うものの、
対話のチャンネルを開くことに成功した。
これによって、「雪かき漫画家」という肩書が定着してしまったが、実際には大学在学中にデビューし、
エロ漫画の世界では着実に秀作を描いてきたベテラン作家だ。
その彼が、なんでまた映画監督に？ と疑問に思う人も多いだろう。しかし、元々、映画と漫画は相性がいい。
現代日本漫画の父である手塚治虫も、多くのインスピレーションや表現技法を映画から得ているし、
現在の漫画家の多くも映画好きで、単に娯楽として観るだけではなく、作品を解析し、漫画表現に活かしている人も
少なくない。
浦嶋嶺至もそうした映画好き漫画家の一人だ。大学SF研究会在籍当時には自主映画にも携わっている。
かねてより「映画を作りたい」という意欲を周囲の人間に洩らしてもいた。
とはいえ、突き詰めれば紙とペンとインクがあれば（今時はパソコンと描画ソフトがあれば）一人でも描ける漫画と、
役者とスタッフがいなければ成り立たない（例外はあるが）映画では、大きな違いがある。
そこを敢えて、それも私財を投げ打って、一本の映画を作ってしまった。そこには理屈を越えた、
やむにやまれぬ熱望があったというほかないだろう。
映画監督四人が登場。左より、浦嶋嶺至、辻岡正人、松本准平、増田俊樹のみなさん
イベントは浦嶋嶺至と増田俊樹両監督の対談から幕を開けた。
増田監督は俳優としても知られ、今回の『憂恋の花』にもヒロインの母親の情人役で出演している。
そんな縁での登壇となったわけだが、撮影現場の話だけではなく新人監督とベテラン監督という組み合わせならでの
リアルな映画業界話も飛び出した。さらに、アジャ・コング初主演で話題の映画『老獄／OLD PRISON』の辻岡正人監督、
映画『まだ、人間』の東大出身・松本准平監督が加わってのそれぞれの予告編上映から座談会へと移り、
話題もさらにディープな業界話から学歴話にまで脱線し、客席が笑いに包まれた。
■エロチックで切ない『憂恋の花』
『憂恋の花』は、都会で出会った二人の女性、希（のぞみ）と閏（うるう）の物語だ。DVを受けて、
男と付き合えなくなぅた希。最初から対人関係に期待せず自分の殻に閉じこもる閏。
孤独な二人があたかもそれが運命であったかのように結ばれる。DV男にストーキングされて救いを求める希を守ため
閏は家を借りて同棲を始める。あくまでも二人の世界を守ろうとする閏。どうしても赤ちゃんが欲しい希。
二人の間の微妙な温度差を抱えながら、物語は切なく、そして終盤には劇的に展開していく。
『甘くせつない夜』（浦嶋嶺至／オークラ出版／2001年／絶版）
一般向け作品なので、露骨な性描写はないものの、逆にそれが心地よく、エロチックだ。
有料試写会が行われた。
浦嶋嶺至は昨年の都条例改定問題で猪瀬直樹副都知事の「夕張に行って雪かきしてきたら会ってやる」
という挑発を受けて、ゆきかきボランティアを敢行。その後の交渉過程で、表現規制についての考えこそ違うものの、
対話のチャンネルを開くことに成功した。
これによって、「雪かき漫画家」という肩書が定着してしまったが、実際には大学在学中にデビューし、
エロ漫画の世界では着実に秀作を描いてきたベテラン作家だ。
その彼が、なんでまた映画監督に？ と疑問に思う人も多いだろう。しかし、元々、映画と漫画は相性がいい。
現代日本漫画の父である手塚治虫も、多くのインスピレーションや表現技法を映画から得ているし、
現在の漫画家の多くも映画好きで、単に娯楽として観るだけではなく、作品を解析し、漫画表現に活かしている人も
少なくない。
浦嶋嶺至もそうした映画好き漫画家の一人だ。大学SF研究会在籍当時には自主映画にも携わっている。
かねてより「映画を作りたい」という意欲を周囲の人間に洩らしてもいた。
とはいえ、突き詰めれば紙とペンとインクがあれば（今時はパソコンと描画ソフトがあれば）一人でも描ける漫画と、
役者とスタッフがいなければ成り立たない（例外はあるが）映画では、大きな違いがある。
そこを敢えて、それも私財を投げ打って、一本の映画を作ってしまった。そこには理屈を越えた、
やむにやまれぬ熱望があったというほかないだろう。
映画監督四人が登場。左より、浦嶋嶺至、辻岡正人、松本准平、増田俊樹のみなさん
イベントは浦嶋嶺至と増田俊樹両監督の対談から幕を開けた。
増田監督は俳優としても知られ、今回の『憂恋の花』にもヒロインの母親の情人役で出演している。
そんな縁での登壇となったわけだが、撮影現場の話だけではなく新人監督とベテラン監督という組み合わせならでの
リアルな映画業界話も飛び出した。さらに、アジャ・コング初主演で話題の映画『老獄／OLD PRISON』の辻岡正人監督、
映画『まだ、人間』の東大出身・松本准平監督が加わってのそれぞれの予告編上映から座談会へと移り、
話題もさらにディープな業界話から学歴話にまで脱線し、客席が笑いに包まれた。
■エロチックで切ない『憂恋の花』
『憂恋の花』は、都会で出会った二人の女性、希（のぞみ）と閏（うるう）の物語だ。DVを受けて、
男と付き合えなくなぅた希。最初から対人関係に期待せず自分の殻に閉じこもる閏。
孤独な二人があたかもそれが運命であったかのように結ばれる。DV男にストーキングされて救いを求める希を守ため
閏は家を借りて同棲を始める。あくまでも二人の世界を守ろうとする閏。どうしても赤ちゃんが欲しい希。
二人の間の微妙な温度差を抱えながら、物語は切なく、そして終盤には劇的に展開していく。
『甘くせつない夜』（浦嶋嶺至／オークラ出版／2001年／絶版）
一般向け作品なので、露骨な性描写はないものの、逆にそれが心地よく、エロチックだ。
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特に前半のしっとりとした色っぽさは、なまじな裸を見せられるよりも効いてくる。強力なスタッフによる撮影・
照明も素晴らしいが、特筆すべきはNOAの音楽だ。これが完璧に映画世界にフィットし、画像以上に世界を拡げている。
原作は浦嶋嶺至の漫画『妖精たちの午後』（単行本『甘くせつない夜』所載）。
考えてみれば「成年コミック」が成人映画やアダルトビデオではなく一般向けとして映画化されるのはこれが
初めてかもしれない。『甘くせつない夜』は現在絶版だが、近日、松文館サイトで電子配信が開始される予定（
18歳以上限定）。
次の上映は「ゆうばりファンタ2012」年2月23〜27日のフォアキャスト部門だ。
また、浦嶋監督は夕張で開催される第51回SF大会ヴァリコンにも参加予定で、そちらには新作も考えているそうだ。
映画『憂恋の花』予告編
主演：玉利麻衣子／松本有紀
助演：大澤真一郎／さそり監督／森本のぶ／岩崎友彦／増田俊樹／コンタキンテ／峰なゆか
増田俊樹監督：映画『電話の向こう側』、「笹塚映像フェスティバル」にて特別上映決定（1月25日20：00〜）
辻岡正人監督：映画『老獄／OLD PRISON』オーディトリアム渋谷にて上映（2月4〜10日21：00〜）
松本准平監督：映画『まだ、人間』ヒューマンラストシネマ渋谷にて上映（初夏）
（『Comics OH』編集部）
ttp://oh-news.net/comic/wp-content/uploads/2012/01/6af4c0425d13e6060d610a476fbbaa79.jpg
http://oh-news.net/comic/?p=48722
照明も素晴らしいが、特筆すべきはNOAの音楽だ。これが完璧に映画世界にフィットし、画像以上に世界を拡げている。
原作は浦嶋嶺至の漫画『妖精たちの午後』（単行本『甘くせつない夜』所載）。
考えてみれば「成年コミック」が成人映画やアダルトビデオではなく一般向けとして映画化されるのはこれが
初めてかもしれない。『甘くせつない夜』は現在絶版だが、近日、松文館サイトで電子配信が開始される予定（
18歳以上限定）。
次の上映は「ゆうばりファンタ2012」年2月23〜27日のフォアキャスト部門だ。
また、浦嶋監督は夕張で開催される第51回SF大会ヴァリコンにも参加予定で、そちらには新作も考えているそうだ。
映画『憂恋の花』予告編
主演：玉利麻衣子／松本有紀
助演：大澤真一郎／さそり監督／森本のぶ／岩崎友彦／増田俊樹／コンタキンテ／峰なゆか
増田俊樹監督：映画『電話の向こう側』、「笹塚映像フェスティバル」にて特別上映決定（1月25日20：00〜）
辻岡正人監督：映画『老獄／OLD PRISON』オーディトリアム渋谷にて上映（2月4〜10日21：00〜）
松本准平監督：映画『まだ、人間』ヒューマンラストシネマ渋谷にて上映（初夏）
（『Comics OH』編集部）
ttp://oh-news.net/comic/wp-content/uploads/2012/01/6af4c0425d13e6060d610a476fbbaa79.jpg
http://oh-news.net/comic/?p=48722
3 ：なまえないよぉ〜：2012/01/25(水) 00:55:34.71 ID:UQYXqirT
全てはゼーレのシナリオ通りか・・
破産しても相変わらずサーカス三昧か
ファンタの新製品が出たと聞いてソフトドリンク板から来ました