体の動きをコントロールする機能が徐々に失われる難病、パーキンソン病の症状を
改善するのに、ゲームが役に立ちそうだという研究結果が今週発表されました。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校看護大学院と教育用ソフト開発のレッド・ヒル・
スタジオが共同で行った予備試験では、この病気を抱える参加者の半数以上の
バランスや歩行スピード、歩幅などに改善が見られたそうです。
ゲームは米政府が90万ドルを援助して、パーキンソン病患者に向けた理学療法を
補助する目的で特別に開発されました。
研究チームによると、試験用ゲームは市販のモーションコントロール系ゲームと似た
ような内容で、画面と同じ動作ができるとスコアがもらえるというもの。患者の能力差に
合わせて難易度も調整できます。
市販のゲームと違うところは、参加者に9個のトラッキングセンサーがついたボディスーツを
着てもらう必要があること。カメラのみや1個のセンサーでトラッキングする現在のゲームの
モーションコントロール技術では、十分な解像度と精度でのトラッキングができないため
だそうです。きちんとしたデータを取らないといけませんもんね。
3か月間に渡って中程度のパーキンソン病症状を持つ患者の歩幅、歩行スピード、
平衡感覚を記録したところ、前述のような改善が確認されたとのこと。
研究チームは今後、さらに参加者を増やして長期の試験を行いたいそう。
こういう研究はどんどん進めてほしいものです。
ソース
http://www.kotaku.jp/2011/10/fightparkinson_gaming.html