米国のメディア大手ウォルト・ディズニーが、2月8日に発表した2011年第1四半期の決算は
各事業が堅実な成長で好調だった。売上高107億1600万ドルは前年同期比で10%の増加だったほか、
純利益は13億200万ドルと54%増の高い伸びとなった。
映画やテレビドラマ、アニメーション制作のスタジオエンタテイメント部門が前年並みの
19億2000万ドルとなったほかは、各事業とも売上げを伸ばした。また、営業利益面では同部門も
3億7500万ドルと54%増となり好調だった。『トイ・ストーリー3』の映像パッケージが
世界中で好調だったほか、商品の流通コスト、マーケティングコストの削減が寄与した。
売上げで最も高い伸びを見せたのはゲームやオンラインなどで構成される
インタラクティブメディア部門である。売上高は3億4900万ドルと小さいが、
前年比では58%増である。しかし、1300万ドルの営業損失と唯一の赤字部門である。
パーク&リゾート部門は国内外のテーマパークが好調で、クルーズ船運営部門の減少をカバーした。
売上高は28億6800万ドル(前年同期比8%増)、営業利益は4億6800万ドル(同25%減)。
ライセンス事業とディズニーストア運営などのコンシュマープロダクツ部門は、
売上高が24%増の19億3200万ドル、営業利益は28%増の3億1200万ドル『トイ・ストーリー』
の好調に加えて、マーベルのキャラクター展開も業績を押し上げた。
同社の事業で最も大きな割合を占めるのは、メディアネットワーク事業である。
ABC(地上波・ケーブルテレビ)、ケーブルチャネルのESPN(スポーツ)、
ディズニーチャンネル(エンタテイメント)などを運営する。
売上高46億4500万ドル(前年同期比11%増)、営業利益10億6600万ドル(同47%増)である。
売上高、利益双方でケーブルテレビ事業がおよそ7割を占めている。
ESPNはコストの増加を広告収入、関連収入の増加でカバーした。ディズニーチャンネルは、
国内外での契約世帯の増加が売上げを押し上げたとしている。ABCはロウズ・ボウルの放映を
ESPNに移管したことから営業コストが大幅に減少し、利益を伸ばした。
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