秋葉原電気街振興会は、新年の恒例行事である交歓会を本日開催した。
秋葉原電気街振興会会長の小野一志氏は、開会の挨拶で、今年の正月の販売状況を紹介。
「元旦から多くのお客様に来ていただけた。BDレコーダーや一眼レフカメラを購入される
お客様が多かったようだ。大変良いスタートが切れた」と述べた。
昨年は、恒例となっている夏と冬の電気街まつりも好評だったほか、PCのDIYイベントも多くの
来場者を集めたと言う。さらに振興会としてオーディオ&ホームシアター展への特別協賛も行い、
「大画面テレビの次は音ということで、サラウンド機器の拡販につながった。
また、ネットオーディオの音質に感動したという声も聞こえてきた」と評価した。
1月23日には、秋葉原中央通りの歩行者天国が再開される。小野氏はこの再開について、
計50台に及ぶ防犯カメラの設置や、定期的なパトロールの強化などが実を結んだと説明。
「この再開を機に、歩行者天国を一時的なものでなく、恒常的なものにしたい」と述べた。
一方、2011年の電機業界について小野氏は、「ちょうど10年くらい前に『ユビキタス』という言葉が
盛んに言われたが、私は2011年が、ユビキタス社会の始まりの年になるのではないかと考えている」
と持論を展開した。
「通信環境が整い、色々な機器がつながり、連携して動作するようになってきた。
『いつでもどこでも社会』が実現してきている。ただし、どんな人でもこの便利さを享受できる
『だれでも社会』になったかというと、まだそうではない。各メーカー様には、
ぜひ誰でも使える製品を作って頂き、これをアピールしたり啓蒙したりする場にも、
ぜひ秋葉原を使って頂きたい」。
(
>>2以降に続く)
●ソース:ファイル・ウェブ 2011年01月17日
http://www.phileweb.com/news/d-av/201101/17/27708.html (
>>1の続き)
来賓挨拶には、ソニーマーケティング(株)代表取締役社長の栗田伸樹氏が登壇した。
栗田氏は「昨年はバンクーバー五輪に始まり、ワールドカップ、エコポイント特需と、
我々家電業界にとって空前絶後の年になった」と振り返り、2011年の経済動向については
「当面は足踏み状態が続くだろう。年後半に回復するというエコノミストの予測通りになって
欲しいものだ」と述べた。
家電業界については「3月にエコポイントが終了し、7月には地アナが停波する。
昨年のエコポイント特需による、需要先取りの反動が指摘されているが、何もテレビ市場が
無くなってしまうわけではない。いわば『想定可能な危機』であり、これをどう乗り切るかが、
各メーカー、販売店様にとっての知恵の出しどころだろう。これからの10年に向けて変化する
チャンスをもらったと思って邁進していきたい」と語った。
乾杯の音頭を取ったのは、パナソニック(株)デジタルAVCマーケティング本部 本部長の西口史郎氏。
西口氏は2011年について「エコポイントがまだ継続し、地デジへの切り替えもさらに進む年。
我々にとっては引き続きフォローの風が吹いている」とし、「秋葉原は世界中から人が集まる玄関口。
情報の発信拠点としても期待している」と述べた。
(了)