北米時間の12月13日,ゲームパブリッシャのBlizzard Entertainmentは,サービス中の MMORPG「World of Warcraft」の3番目の拡張パックとして北米で12月7日にリリースされた 「World of Warcraft: Cataclysm」が,販売開始から24時間で330万本のセールスを記録したと 発表した。
これは,PCゲームが発売初日に挙げた記録としては過去最高で,2008年11月にリリースされ, 史上最高の記録を打ち立てた2番目の拡張パック「World of Warcraft: Wrath of the Lich King」の “24時間で280万本”を超えるものになる。
また,7月にリリースされた際,世界中であれだけ盛り上がった「StarCraft II: Wings of Liberty」が, 1か月で300万本だったことを考えると,ジャンルの違うゲームの販売本数を比べるのも ちょっと変だが,この数字がいかにすごいか分かるだろう。 StarCraft IIと合わせて, 2010年のPCゲーム市場は「Blizzardの年」とする大手ショップもあるという。
発表によれば,World of Warcraftのプレイヤーは依然として増え続け,現在では1200万人に 達している。これはもちろん,MMORPGとしては世界最大。12月7日に同時発売された地域は アメリカのほか,カナダ,メキシコ,アルゼンチン,チリ,ヨーロッパ全域,ロシア,東南アジア, オーストラリア,ニュージーランドで,続く12月9日には韓国,台湾,香港,マカオでリリース されている。世界中で1万軒以上のショップが深夜まで店を開け,発売を待ちわびる人の 希望にこたえたほか,Blizzardが開催した発売記念のイベントには15000人以上の プレイヤーや販売業者が集まったとのこと。
ただ,イギリスのリサーチ会社GfKがリリースした12月11日までの週間セールスでは, 「Call of Duty: Black Ops」と「FIFA 11」に次ぐ売り上げに甘んじている。この地域で, World of Warcraftシリーズがリリース初週のトップを飾れなかったのは,初めてのことだという。
以上,なかなか豪勢な数字が並んでいるが,個人的にはニュースのどこにも「Japan」の文字が 出てこないところに一抹の寂しさを感じないでもない。読者の中には,今回のCataclysmの 発売を機に,World of Warcraftに挑戦してみようという人もいるかもしれない。ちなみに, 4Gamerでは週刊連載「World of Warcraft スターターガイド2010」を掲載しているので, プレイを考えている人はぜひ参考にしてほしい。