デジタルゲームの学術と技術の発展を目指す日本デジタルゲーム学会(DiGRA)は、
12月18日、19日に2010年次大会を芝浦工大芝浦キャンパスで開催する。
大会は研究者による発表をなうほか、基調講演「日本ビデオゲームの黎明」も設ける。
「日本ビデオゲームの黎明」では、日本のビデオゲームの創成期に活躍したゲストを招き鼎談を行なう。
1978年に誕生し日本中に大ブームを巻き起こした『スペースインベーダー』の開発者西角友宏氏、
『パックマン』を開発した岩谷徹氏、さらにナムコ、バンダイナムコゲームスなどでゲーム開発、
経営に携わってきた石村繁一氏らである。モデレータを『ゼビウス』や『ドルアーガの塔』の
生みの親として知られる遠藤雅伸氏が務める。まさに日本のゲーム界初期の代表作の開発者が
並ぶかたちだ。
テーマの設定についてDiGRAは、デジタルゲームを取り巻く環境は変化を挙げる。
ソーシャルゲームの隆盛や新ハード発売など業界の激変が続く時代だからこそ、原点に立ち返り、
現状を分析した研究が必要とする。日本のデジタルゲームの原点を知り、その経験を振り返ることで
新たな発展を目指すとの意図があるようだ。
DiGRAは2007年に日本で開催された国際学会DiGRA2007に併せて2006年に設立された。
数ある国内の学会の中でも、歴史が若いもののひとつだ。
設立後は特に開発者、研究者による公開講座や論文誌の発行を中心に活動をしてきた。
今回はそうした活動を踏まえて、2010年大会を開催する。変化の激しい時代だからこそ、
アカデミックな理論だった研究やテクノロジーの重要性も増している。
年次大会はそうした状況も反映していそうだ。
参加費用は一般会員が2000円、学生会員は1000円、非会員の一般は3000円、学生は2000円である。
懇親会に参加する場合は別途費用が必要だ。詳細はDiGRAの公式サイトで確認出来る。
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