http://www.yomiuri.co.jp/photo/20101002-879650-1-L.jpg 過疎化や少子高齢化が深刻な北秋田市を活性化するため、同市職員らが考案した5人組戦隊
「山刀霊神(ながされいじん)アニアイザー」が11日、いよいよ出陣する。
公募した配役には声優志望の高校生や元高校球児など個性的なメンバーがそろった。
当日は説明会でお披露目となった後、市内各所でPR用映像の撮影に入る。
5人は市内の男性3人と、都内で活躍する女優、声優の2人で構成され、
悪役軍団「ゾクギ団」は鷹巣高校の在校生が友情出演することになった。
ヒーローと悪役の総勢10人は11日午前10時から、同市のみちのく子供風土記館で開かれる事業説明会に登場。
握手やサインにも応じる予定で、先着50人にはアニアイザーのロゴ入りマグカップがプレゼントされる。
旧鷹巣町出身で鷹巣神社の勇者「タカノスバル」を演じる畠山天海さん(17)と
旧合川町出身で同町の仏像が変身した「アイカワイルド」を演じる成田典礼さん(16)は共に鷹巣高校の2年生。
同校には演劇部がなく、2人は週3回、放課後、大館市の劇団に通うほどの芝居好き。
仮面ライダーなどの戦隊ものが大好きな畠山さんは
「僕が小さい頃、テレビのヒーローから勇気をもらったように、アニアイザーを通して地元の人に元気を与えたい」
と意気込む。
声優が目標だという成田さんは
「このチャンスは絶対に逃せないと思った。子供から大人まで幅広く楽しんでほしい」
と話す。
伝説のマタギの化身「ヒタチナイト」を演じる同市米内沢の会社員山本隆介さん(20)。
山本さんは2年前、140キロ超の速球を武器に大館鳳鳴高校を夏の高校野球県大会初の準優勝に導いた。
その後、仙台市の大学に進んだが、家庭の事情などで9月に退学。
今月からは市内の穀物栽培会社で働いている。
芸達者がそろう戦隊で唯一の演劇未経験者だが、
「都会で疲れた心が、帰郷したら一気に安らいだ。古里の自然や人の温かさなどを伝えていきたい」
と抱負を語る。
ヒロインで森吉大権現の化身である「アニアイドル」を演じるのは、都内の舞台を中心に活躍する花崎かれんさん。
デザイナーとしても活躍しており、撮影に合わせ、和服の古着などを利用しながら全役者の衣装を一人で作り上げた。
萱草七面山の女竜「カヤクサンダー」を演じるのは大仙市出身のささきくみこさん。
声優やイベントの司会などもこなしており、今回は撮影時のヘアメークも担当する。
PR用映像は11〜14日、北秋田市の綴子神社や内陸線阿仁合駅などで撮影。
シナリオは既に13話分が完成しており、今後の盛り上がりと並行して本編の制作に取り掛かるという。
キャラクター考案者の1人である石川仁司・北秋田市都市計画課長(59)は
「市内業者のキャラクター使用に制限はなく、裏方で協力可能な方の参加も大歓迎。北秋田に根付く『悪』を退治するため、共に戦いましょう」
と話す。
■アニアイザー
北秋田市の過疎化と産業衰退をもくろむ「ゾクギ団」を倒し、街に活気を取り戻すために戦う5人組戦隊。
普段は一般市民として生活しているが、「ドケーン将軍」や「過疎化妖怪」「シャッター通り怪人」などの敵と遭遇すると、
同市の守り神「森吉大権現」の力を借りて戦士へと変身する。
読売新聞秋田版
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20101002-OYT8T00120.htm アニアイザー制作委員会のブログ
http://blog.ap.teacup.com/aniaizer/ 依頼
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1280583801/490