今日で『スーパーマリオブラザーズ』が発売されてからちょうど25年となります。
http://www.inside-games.jp/imgs/zoom/156913.jpg ・・・と同時にピーチ、キノピオ、クリボー、クッパなども生誕25周年を迎えることになるのですね。
今ではすっかりお馴染みのマリオキャラクターたちも、この作品が初登場だったのです。
そんな生誕25周年を迎えるキャラたちもお祝いしたい!というワケで今回は、ときには憎き敵キャラ、
ときにはマリオたちを助けてくれる味方として活躍する「ジュゲム」の軌跡を振り返ってみたいと思います。
■ジュゲムって何?
ジュゲムとは雲に乗ってマリオを追いかけ、パイポ(トゲゾーのたまご)を投げてくるカメ族の敵キャラ。
カメ族でありながらノコノコとは少し違った顔をしており、丸い鼻に3本の毛、そして大きなゴーグルを
付けているのが特徴です。また、甲羅にはリング状の黒い線が2本入っています。描いたのは手塚さん
で、ネーミングの由来は落語の「寿限無」からきているそうです。英名は「Lakitu」。
■初登場時のジュゲム
ジュゲムが初めて登場したのは『スーパーマリオブラザーズ』でのこと。パッケージにもちゃんと描かれ
ており、初登場の時点で今とほぼ変わらない姿なのが見て取れます。トゲゾーを鎖で繋いで持っている
のは、トゲゾーがジュゲムのペットという設定だからなのでしょうね。ゲーム中では4-1で初登場。
上空からパイポを次々と投げ、プレイヤーを苦しめました。他に、6-1と8-2の計3回登場しました。
■敵としてのジュゲム
ジュゲムは以降の「スーパーマリオ」シリーズにも登場。『スーパーマリオワールド』では攻撃のバリエー
ションが増え、1UPキノコを吊するヤツ、ついには雲を降りて土管に隠れてパイポを投げるヤツまで現れま
した。『ヨッシーアイランド』では水面や壁穴からまでも攻撃をしてくるようになり、近年ではボスジュゲム
(『New スーパーマリオブラザーズ』)、キングジュゲム(『スーパーマリオギャラクシー2』)と、ボスクラス
まで昇格しました。何かを投げて攻撃してくるのはシリーズ通して変わりませんが、投げるモノが若干異
なります。
■味方としてのジュゲム
今まで敵役だったジュゲムが転機したのは『スーパーマリオカート』でのこと。宙に浮いていることを生か
して、ラップ数を教えたり、コースアウトしたドライバーを救出したりとサポートしてくれました。以降、スポーツ
シリーズではボールボーイや審判などを務めます。また、『役満DS』ではジュゲム先生としてプレイヤーに
麻雀をルールを教えてくれたりと多識っぷりを披露。他にも『スーパーマリオ64』ではカメラマンを務めたり、
『マリオストーリー』では仲間になったりと、あらゆる面でマリオをサポートしてくれました。
■ジュゲムと雲の関係
ところで、ジュゲムといえば常に顔の付いた雲に乗っていますよね。一体ジュゲムとその雲の関係な何なの
でしょうか?今のところ、ジュゲム自身で歩く姿は確認されておらず、本体を倒すと雲も一緒に消えてしま
います。ところが、『スーパーマリオブラザーズ3』にて「ジュゲムの雲」がアイテムとして登場。使えば1コース
をスキップできるという大変便利なものでした。また、『スーパーマリオワールド』以降ではジュゲムを倒した
後に残る雲を使うことができました(ただし、時間が経つと消えてしまいますが)。最新作の『スーパーマリオ
ギャラクシー2』では雲を奪うと本体が地面に落下、しばらくジタバタするという珍しい光景を目にすることが
できます。
敵キャラとしてマリオたちを苦しめるだけではなく、ときには大きな助けとなってくれるキャラクター・ジュゲム。
生誕から25年経った今では、すっかりマリオの世界に欠かせないキャラとなりましたね。今後は一体どんな
活躍を見せるのか、またどんな攻撃方法をしてくるのか、楽しみでありません。
ジュゲム生誕25周年、おめでとうございます!
■著者紹介
kikai
『スーパーマリオブラザーズ』と一緒に生まれたマリオゲーマーであり、マリオグッズコレクター。マリオのこと
なら何でもお任せの「マリオ博士」。フリーライターとして活動中。インサイド以外にも雑誌「ニンテンドードリーム」
などでも執筆。
ウェブサイト: ALL SUPER MARIO
http://kikaim.s8.xrea.com/ inside
http://www.inside-games.jp/article/2010/09/13/44340.html