作家の村上春樹さん(61)、漫画家の水木しげるさん(88)、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」と、それぞれの西宮とのつながりについて学ぶ連続講座がこの秋、市内で開かれる。
主催する市文化振興財団などが参加を募っている。
「西宮文学案内」と題し、文学作品などに登場する西宮の姿を紹介して、郷土の文化的資産を再確認するのがねらい。
企画に携わった夙川学院短大の河内厚郎教授(57)は「市内には文化観光都市として使えるソフトがあることを知ってほしい」と話す。
村上さんは京都生まれ。生後間もなく西宮に移り、市立香櫨園小学校に通った。
そのころ、現在の西宮市役所近くにあった旧市立図書館によく自転車で通っていたという。
水木さんは1953年、神戸市から今津駅近くの西宮市今津水波町に移り住んだ。
その翌年、代表作「ゲゲゲの鬼太郎」の前身となる作品を生み出したとされる。
「ハルヒ」は男性作家、谷川流さんのライトノベルを原作にした学園アニメ。
主人公たちが通う高校は、谷川さんの出身校の県立西宮北高校がモデルとされる。
講座は全3回。最初は10月20日午後1時20分から、神戸女学院大(同市岡田山)で、同大学の内田樹(たつる)教授が「村上春樹と『阪神間』の文化」と題して講演する。
2回目は10月31日午後2時から。市立教育会館(同市津門呉羽町)で、アニメ作品に詳しい神戸松蔭女子学院大の村上知彦教授が「水木しげるの西宮時代」をテーマに話す。
3回目は11月23日午後2時から、市大学交流センター(同市北口町)で、作家の土居豊さんが「アニメ『涼宮ハルヒ』の『聖地』西宮」について講演する。
定員は各回50人程度で、受講料500円。申し込みは10月5日までにファクスかはがき、Eメールで。
問い合わせは市文化振興財団へ。
また、市立中央図書館(同市川添町)では9月19日午後2時から、「村上春樹と西宮・市立図書館」と題した講演会が開かれる。
無料、定員100人。申し込みは9月3日から同図書館へ。
朝日新聞
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000001008300002