ソフト別にみると、06年から09年にかけて通年では4年連続で前年比減を続けていたDVDが、 『マイケル・ジャクソン THIS IS IT デラックス・コレクターズ・エディション』(上半期売上78.9万枚)、 嵐『ARASHI Anniversary Tour 5×10』(68.8万枚)といったヒット作に恵まれ、今期実績を 1209.9億円(対前年同期比101.7%)に。09年下半期に続き、2期連続で前年同期比増を達成した。
加えて、Blu-ray Disc(BD)の半期実績も『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.』(41.1万枚)、『マイケル・ジャクソンTHIS IS IT』(35.2万枚)などに 牽引され、227.6億円(同216.7%)に成長。DVD市場の縮小に歯止めがかかったことで、 BDの伸びが映像ソフト市場に上乗せされる形となった。
また、映像ソフト全体のジャンル別では、映画『〜THIS IS IT』のDVDが41.9億円、BDが17.6億円と トータル59.5億円を売り上げたことから、「洋画」が最大の伸び幅となる対前年同期比140.3%の 276.2億円に。「音楽」もDVD『ARASHI Anniversary〜』などのヒットで、邦楽が前年同期比 123.0%と2桁増。「アニメ」に次ぐ2位となる298.6億円に伸長した。
メーカー別の売上額では、『〜THIS IS IT』が大きく貢献し、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントが トップに。09年上半期12位だった同社は、94.8億円(同259.7%)を売り上げ、大躍進した。 同2位のアニプレックスが77.9億円(同134.0%)で続くが、同社は09年9月以降にBDのリリースを 本格化。09年上半期には1%にも満たなかった同社売上額に占めるBDの占有率が、 10年上半期には34.7%に上昇したことからも、アニメBDの好調さがうかがえる。