和歌山駅から、わかやま電鉄貴志川線に乗って約30分の貴志駅。
8月4日、その駅舎の改築が終わり、たまステーションとして新たにお目見えします。
この駅、ネコの駅長で有名な「たま駅長」のいる駅です。
たま電車に続き、たま駅舎と、和歌山の地域活性に貢献し、多大な経済効果を生む
三毛ネコ「たま駅長」が執行役員を務める和歌山電鐵株式会社にお話を聞いてみました。
Q1)たま駅長はいつから駅長になったんでしょうか。
「2007年1月5日付です。現在では駅長職に加え、和歌山電鐵の執行役員にも就任しています。」
Q2)猫のたまが駅長になって変わったことはなんですか。
「まずは経済効果です。和歌山を全国に広めたとの事で、和歌山県への経済効果、
11億円と大学教授が試算してくださいました。」
「そして、バラエティー豊かな電車が運行され、乗降客がとても増えました。
たま駅長だけでなく、いちご電車、おもちゃ電車、たま電車の3台運行している日はお客様が大変多く、
その改装車両に乗って、たま駅長に会いに来れます。」
「たま駅長のおかげで、取材の際に貴志線の沿線の観光地もご紹介なども会わせて掲載していただけるので、
伊太祁曽神社などは今まで訪れたことのなかった、外人さんがたくさんお見えになっています。」
Q3)一番遠いところからたま駅長に会いにきた方は、どちらからいらしてますか。
「海外はヨーロッパ、アメリカからもお見えです。」
Q4)一日の乗客数(概算)
「南海さんが運行時は年間192万人でした。たま駅長就任以降は、2008年度は220万人、
2009年度は駅舎建て替え中のため、207万人(この3月期)となっています。」
Q5)お客様にアピールをひとことお願いします。
「8月4日に世界に誇れる、世界に一つの、ネコ顔の檜皮葺屋根の駅舎が完成。
木の国にふさわしく地産地消の木材で、日本の技術の粋をご覧いただける新貴志駅、
たまステーションです。ぜひ一度、おたちよりくださいませ、新駅長室にてたま駅長がお待ちしています。」
たまステーション
たま駅長をデザインのモチーフとして前面に押し出した「擬猫化」駅舎となってリニューアルオープンする
貴志駅駅舎。設計のデザインコンセプトは「たま駅長のためのエコ建築」とのことです。
檜皮葺(ひわだぶき)を用いた駅舎の屋根には、遠くまで見通す光る「目」と、
どんな音も聞きもらさない「耳」がついており、たま駅長のお顔をほうふつとさせます。
檜皮葺は、樹齢70年以上のヒノキからしか採れない樹皮を屋根に葺く、日本伝統技術のひとつです。
木を切らずに皮だけ剥がすため環境にやさしい工法でもあるそうです。
駅舎内部は、天然素材を使用した大きな土間のような空間となり、屋根裏は柱や梁が美しく組まれ、
まさにたま駅長好みの造り。駅舎にはたま駅長室、たまギャラリー、たまトイレ、たまカフェ、
たまショップが併設されます。
ホームには3つのお社を建立。いちご神社(電車と果物はじめ農作物)、
おもちゃ神社(電車とおもちゃや遊具)、ねこ神社(電車とねこや動物全般)をまつります。
駅の周りには、たま駅長お気に入りの桜、かえで、もみじ、くす、けやきなどが植えられます。
将来は森に囲まれた駅を目指すため、小規模な植栽ではなく、樹木を植えるそうです。
8月4日(水)午前9:50から新貴志駅・たまステーション完成披露セレモニーが開催されます。
この夏は、檜皮葺屋根のネコ顔駅舎という、世界でただひとつの駅舎を見に行ってみてはいかがでしょうか。
エキサイト
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