世界における2009年のゲームコンテンツ市場規模が、前年比6.7%減の3兆6686億円だったことが、
エンターブレインの『ファミ通ゲーム白書 2010』(21日発刊)であきらかになった。20日、同社が
発表した。マイナス成長は同社が集計を開始した2004年以来初めてで、ゲーム先進国である
欧米の不況とそれに伴う消費低迷が影響した。
市場規模はそれぞれ、北米が1兆3189億円(前年比6.4%減)、欧州が1兆1163円(同8.3%減)。
日本ではオンラインゲームや携帯電話ゲーム、SNSゲーム市場が好調だったこともあり、
前年比6.4%増の5647億円となった。
一方、新興市場は好調で中国の市場は3328億円、インドは120億円と推定。中国のオンライン
ゲーム市場が初めて日本の家庭用ゲームソフト市場を上回ったほか、インド市場も前年比で
3倍以上の成長を遂げている。
同社は2009年の世界ゲーム産業について「ノンパッケージゲーム販売の増加、中古市場の拡大、
無料ゲームの台頭、iPhone、iPod touchやSNS向けゲームアプリへの市場拡散など、
ゲームビジネスに大きな変化がみられた」と分析しており、今後もiPadの普及や3D化の流行、
ゲームのクラウド化、新型コントローラーの投入などで「さらに構造改革が進んでいくことが
予想される」としている。
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http://www.enterbrain.co.jp/up_files/bulletin/release100520.pdf