一口にゲームといっても、据え置き機のゲームから携帯ゲーム、カジュアルゲーム、オンラインゲームと、
いろいろな選択肢が生まれている今日。そんな中、アメリカのゲーマーは、
それぞれにどれくらいのお金をつぎ込んでいるのだろう?
オランダの市場調査団体Newzooの発表が、その疑問に答えてくれそうだ。通常こうした調査は、
ショップの売上をもとに集計を行うことが多いが、同団体は2009年、8歳以上のアメリカ人13,000名への
アンケート調査の結果から、市場全体の動向を推定した。したがって、ショップの売上だけでなく、
中古ゲームやオンラインの取引も加味した内容になっている。
それによると、ゲーマーが同年にゲームに費やした金額は、全体で約253億ドル(※)。
このうち、中古ゲームやオンラインゲーム(月額課金やバーチャルマネー、アイテム課金、
デジタル配信を含む)が、116億4000万ドルを占めており、これは全体の46%にもあたる。
一方、ショップでの消費は54%にまで抑えられているわけだが、ヨーロッパ諸国ではまだ勢いが強く、
ベルギーで59%、ドイツで62%、イギリスで64%、オランダで69%、
フランスにいたっては78%にもなっている。
というわけで、ゲーム流通の変化は急速に進んでいるが、アメリカは中でもとくに突出しているようだ。
さらに、以下のようなことも判明している。
・アメリカにおけるゲーマー人口は1億8350万人(これは日本の総人口よりも多い)。
・コンシューマゲームの消費が最も大きいのはアメリカで、内訳は以下の通り。
据え置き・携帯ゲームソフト……151億4000万ドル
PCゲーム……41億5000万ドル
カジュアル系のゲームポータル……27億8000万ドル
モバイルゲーム(iPhone/iPod Touchアプリも含む)……11億ドル
MMOゲーム……21億2000万ドル
・欧米の主な国々では、コンシューマゲームが市場の半分以上を占めているが、
PCゲーム市場が強いドイツのみ、半分に満たない。
※これには新品のゲームハードや周辺機器は含まれない。一方、“Venture Beat”の報道によると、
NPD Groupが行った調査では、新品のゲームハード/ソフト/周辺機器をあわせて202億ドルとなっている。
ジーパラドットコム
http://www.gpara.com/kaigainews/eanda/2010051301/index.php