輪島市出身の漫画家永井豪さんと、「ゴルゴ13」のさいとう・たかをさん、「あしたのジョー」で
知られるちばてつやさんによるトークショーが二十五日、市文化会館であり、三人が漫画家を
志したころの思い出や輪島の印象などを語った。
朝市通りに昨年オープンした永井豪記念館の開館一周年を記念したイベントで、永井さんの
呼び掛けで親交のある二人が協力。東京でもまず実現しないという顔合わせに、全国から
約五百人のファンが集まった。
ちばさんは「小説家にもなりたかった。詩人にも、童話作家にも。なれなかったけど、
漫画家になって分かった。すべてを持ち合わせていないといけないんだと」と語った。
さいとうさんは「おふくろは死ぬまで反対した」と、漫画家を志した自分と母との思い出を振り返った。
永井さんは、自らの記念館の一周年に当たり「少しでも多くの人が輪島へ来てくれて活気が
出てくれることを願う」とふるさとを案じた。
前日に御陣乗太鼓を見たというさいとうさんとちばさんは「感動した」と話し、さいとうさんは
「お世辞ではなく素晴らしいまち」、ちばさんも「輪島は海がきれい。泳ぎが好きなので今度は
別の季節に来たい」と“輪島賛歌”を送った。
永井さんのファンで、東京から訪れたという男性(33)は「三人の先生が漫画家を目指した
いきさつが興味深かった」と話した。
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20100426/CK2010042602000147.html