百年記念館でイベント
方言でアニメのアフレコに挑戦するイベント「十勝のことばで『ドラえもん!』」(帯広百年記念館、文化庁、
道教委主催)が27、28日の両日、帯広百年記念館で開かれ、参加者は楽しみながら十勝の方言や
アイヌ語について理解を深めた。
文化庁の今年度事業「『言葉』について考える体験事業」の一環で、昨年7月から宮古島や八丈島など
全国6カ所で巡回開催。
同日は、帯広市内の小学4年生?高校2年生の児童と生徒10人が参加。ドラえもんとサザエさんで
30年間、しずかちゃんとワカメちゃんの声を担当した声優の野村道子さん、道立アイヌ民族文化研究
センター研究課研究職員の澤井春美さんが講師を勤めた。
台本には、十勝の方言とアイヌ語に訳したドラえもん「ドラマチックガス」を使用。スネ夫やジャイアンなどの
登場人物を5人一組で役割分担し、スクリーンに映し出されたアニメのアフレコに挑戦。
のび太がドラマチックガスを吸ったことで何でも大げさに感じてしまうストーリーが十勝の方言やアイヌ語に
変わり、参加者はより親しみを感じた様子。
参加した帯広森の里小学校の石黒君は「本物のしずかちゃんの声が聞けてうれしかった。アイヌ語は
難しかったけど面白かったからもっと勉強してみたい」と笑顔。野村さんは「温かい言葉を伝える方言が
なくなりつつある今、大事にしてほしい」、澤井さんは「言語は、その土地の考え方や文化を背負っている。
これをきっかけに身近な言葉に興味をもってもらえたら」と話していた。
◎画像:野村さん(中央上)とドラえもんのアフレコに挑戦。
http://www.tokachi.co.jp/photograph/201003/THM20100328-0004838-0005356.jpg ◎ソース
http://www.tokachi.co.jp/news/201003/20100328-0004838.php