Taipei Game Showは、昔はPCゲームのショウで、数年前まではオンラインゲームのショウ
だったが、現在はすっかりコンシューマーゲームのショウになっている。台湾の2大ゲームプラット
フォーマーであるSCET(Taiwan)と、Microsoft Taiwanのブースは今やショウに欠かせない
存在となっている。新作オンラインゲームの出展を期待して赴くと肩透かしを食うが、
コンシューマーゲームに限っては期待以上のものが体験できる。
2社の出展内容やクオリティは、もはやE3や東京ゲームショウと比較してもほぼ遜色なく、
その気になれば試遊台を渡り歩いて丸1日遊び尽くすことも可能だろう。Taipei Game Showの
場合、充実した試遊コーナーに加えて、名物の即売コーナーがあり、野菜か果物を買うような
勢いでゲーム機本体に、ゲームソフトやゲームコントローラー、ケーブル類を同梱したTaipei
Game Showスペシャルパッケージが飛ぶように売れていく。関係者によれば5日間の会期で
「ざっと1,000台がはける」ということで、無視できない規模のビジネスになっている。
本稿ではSCETと、Microsoft Taiwanのそれぞれのブースの模様から、台湾のコンシューマー
ゲーム事情をお伝えしたい。
■ 大物ゲストによるイベントが目白押しだったSCETブース
今年のSCETブースは、大物をゲストに招いてのスペシャルイベントが目白押しだった。
初報でもお伝えしたように、ショウ初日の2月5日には、オープニングセレモニーのゲストに
高雄市長の陳菊氏を招き、ゲームクリエイター人材育成に関する覚え書きを交わし、午後には
スクウェア・エニックスコーポレートエグゼクティブの橋本真司氏を招いて「ファイナルファンタジー XIII」
中文版の発表を行なった。
2月6日は、「鉄拳 6」プロデューサーの原田勝弘氏を招いて「鉄拳 6」大会を開催したり、
「ストリートファイターIV」プロデューサーの小野義徳氏を招いての「ストリートファイターIV」大会
および、「スーパーストリートファイターIV」の台湾初披露と、内容盛りだくさんだった。明日
2月7日も「ゴミ箱-GOMIBAKO-」ディレクターの松田太郎氏を招いてのイベントが予定されており、
その集客力は他の追随を許さない。
プライズの配布やコンパニオンのダンスで来場者を集めるブースが多い中、ひたすらゲームに
こだわったイベントで来場者を集めるというのは、実力がなければできないことだ。それだけ
台湾のコンシューマーゲーム市場が成熟してきた証拠だろう。
今年の出展タイトルは、「ファイナルファンタジー XIII」を筆頭に、「グランツーリスモ 5」、
「God of War III」、「HEAVY RAIN」、「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」など、PS3、PSP、
PSNからバランス良く50タイトル以上をプレイアブル出展していた。やはり全体的に日本語版や
英語版が目に付くものの、来場者の反応は上々だった。
特設コーナーで大々的にアピールしていたのは、「ファイナルファンタジー XIII」と「グラン
ツーリスモ 5」の2タイトル。「FF XIII」は目抜き通りに面する形で大型モニタと試遊台を設置し、
一方、「グランツーリスモ 5」は通常のバケットシートタイプの試遊台に加えて、実車タイプの
試遊台を2台も準備し、さらにゲームも最新のビルドを用意するなど、万全の体制で臨んで
いたものの、肝心の発売日が未定になったため、盛り上がりはいまひとつの印象だった。
GAME Watch
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20100207_347725.html http://game.watch.impress.co.jp/img/gmw/docs/347/725/cs01.jpg 続き
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