【小説】上橋菜穂子「獣の奏者」 100万部突破 TVアニメ化がきっかけで探求編・完結編を執筆

このエントリーをはてなブックマークに追加
1あやめφ ★
「王獣」「闘蛇」という巨大な生き物が棲む異世界を舞台に、過酷な運命に翻弄されつつも、
自分の行くべき道を探し、歩み続ける少女エリンの物語として始まった上橋菜穂子さんの
『獣の奏者』(講談社)が、シリーズ全4巻で計100万部を突破した。上質なファンタジーとして
読者の心を離さぬだけでなく、長い歴史の中で見れば、ひとつの点に過ぎない人間の生の
意味をも問う、まさに大河小説と呼ぶべき作品である。

物語は、「リョザ神王国」で、兵器として育成される「闘蛇」の世話をするエリンの母が、
ある理由で処刑され、エリンが天涯孤独となるところから始まる(「1闘蛇編」)。やがてエリンは、
王の権威の象徴であり、人には馴れず、馴らしてもならぬとされる翼を持つ獣「王獣」と出会い、
心を通わす術を見つけてしまう。以来彼女は、王国の運命を左右する戦いに巻き込まれていく
(「2王獣編」)。

1、2巻が刊行されたのは2006年。「本当は、その2巻で完結、という気持ちだった」と言う。
理解し合えない“遠い他者”である「獣」と、それでも心を通わせたいと願う人間の性(さが)を描き、
「物語がきれいな玉のように閉じたと感じていました。主人公たちも、私の心から去っていって」。

ところが07年にテレビアニメ化が決まり、番組スタッフと打ち合わせを重ねるうち、再び
エリンたちが心の中に戻ってきたという。そうして生まれた続編は昨夏、「3探求編」「4完結編」
として刊行された。エリンは30代となり、息子のジェシと夫の3人で平穏な暮らしを送っている。
しかし、国や社会、そして世界という、個人ではどうにもならない大きな力によって、再び
「王獣」と共に困難な道を歩むことになる。

「続編で書こうとしたのは、集団や社会と個のかかわり、そして、歴史の『伝わらなさ』でした。
歴史には、伝わるもの、伝わらないもの、断片的に伝わるものがあり、その時々の社会状況の
中で解釈される」

なぜ「王獣」を飼い馴らしてはいけないのか。「王獣」と「闘蛇」が戦い、国を滅ぼすほどの
災いが起きたという言い伝えは、本当の出来事だったのか。エリンは自分に課された役目に
悩み、不安を抱きながらも、真実に近づこうとする。

物語は、ある時はエリンらの心情に寄り添い、ある時は世界を俯瞰するという複眼的な視点で
進む。それが作品に深みを与えているが、実はその視点、上橋さんが人類学者であることとも
深くつながっている。アボリジニなどへの調査を通し、「集団としての人間、集団の中の個、
そして集団と集団とのかかわりをずっと考えてきましたから」。

人が「群れ」で生きるということ――。エリンは、戦を始めとする、人の集団が起こす醜い行動に
絶望しそうになる。著者の思いも同じだった。「私も、人という生き物に絶望感を持っているんです」。
それぞれが胸に理想を抱こうとも、時に「群れ」は個人の思惑を超え、大きな過ちを犯す。
「人はこれまで、ただの一度も殺し合いがない社会を作れなかったでしょう?」

そもそも上橋さんは、人の一生に、ある空しさを感じているという。どんなに努力しようと、
人生はある日、打ち切られる。歴史と呼ぶにはあまりにも短い、何十年という時間で。

「でもきっと、そこにも救いはあるはずなんです」。その救いを与えるのも、ある時は人を
絶望させた、人が「群れ」であることではないのか、と。作中、エリンはジェシにこう語る。

〈松明の火は自分の周りしか照らせないけれど、その松明から、たくさんの人たちが火を移して
掲げていったら、ずっとずっと広い世界が、闇の中から浮かびあがって見えてくる〉

「ある人が残した小さなかけらが、後の人の大きな発見につながるかもしれない。
人が人類であることの意味は、そういうことにあるように思うんです」

YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20100120bk01.htm
2なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 13:26:16 ID:3Jt/FxjT
エリン?
3なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 13:28:26 ID:/BywDqxf
エリン面白い
4なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 13:30:42 ID:Yjr7OcZt
主人公が棒だったのが悔やまれる。
5なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 13:32:33 ID:++EujSrX
小説は傑作だ。
児童文学だからと読まれていないのが惜しい。

6なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 13:37:09 ID:aAKYE6Dq
アニメは絵柄が苦手
小説は傑作

○○の守人シリーズもどうぞw
宣伝したくなるほど、できは良い
7なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 13:37:24 ID:ddVrn3RZ
アニメエリンは最後どうなったの?
子供ってエリンの子?
8なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 13:40:35 ID:WLM55PBo
この韓国アニメは最高だった。
9なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 13:47:24 ID:38xJ+bTf
朝鮮臭のするアニメだったから見なかった俺は勝ち組
10なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 13:55:39 ID:f90jEkCL
>>9
おそらく国産なら結果は違ったはずなくらい
小説はいい。
11なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 13:58:01 ID:aAKYE6Dq
>>9
上橋菜穂子の小説は良い
アニメはスキマスイッチの主題歌だけが良かったw
12なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 13:59:24 ID:Zol/XGjX
小説もぱくりだらけなの?
13なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 14:03:58 ID:nbT9zBlh
>>4
今どきのアニメじゃ棒でも我慢は出来る
我慢ならんかったのはこいつの声質
マイク割れてんじゃん、ミキサーなにやってんのっ!て毎回思ってたわ

物語自体はなかなか良かったのになあ
14なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 14:05:23 ID:7dt076rQ
上橋菜穂子て人は精霊の守り人しか読んでないけど、文章が上手いのは確か。
15なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 14:12:42 ID:nbT9zBlh
まあキャラや世界観が大雑把だがなー
大河風味としては成功してても
ヲタ的にはつけいるところが無くてどうにも引っ掛からない
16なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 14:13:49 ID:aAKYE6Dq
>>12
上橋菜穂子の小説がパクリって話は
聞いたことが無いけど
17なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 14:17:05 ID:NvhWC//0
グイン・サーガ
18なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 14:21:26 ID:ZICIqVf9
おっぱいエリン
19なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 14:45:32 ID:qAS8sGbc
>>4
エリンが大人になったら別の上手い声優さんになるんだと
信じていた時もありました;;

武本糸会さんのコミック版は原作者が大絶賛なのでお勧めですよー!!
20なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 15:29:33 ID:6Nmi40C5
>>11
何で途中から変な女が歌いだしタンカネ?
21なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 15:34:49 ID:O6983vU1
アニメも探求編 解決編までやってるの?
22なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 15:54:36 ID:aAKYE6Dq
>>20
え?スキマじゃないんだ
つか、アニメ見てないww
23なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 16:10:56 ID:giraQiGt
>>20
変な女ってのは元ちとせのことかな。
それともエンディングの松たか子のことか。
24なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 16:11:58 ID:6gygcozC
>>16
これチャングムの誓いだろ明らかに
25なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 16:12:08 ID:c73ABi07
えりりん
26なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 16:13:04 ID:Fws5WTXP
この話興味なかったから
今までてっきりあさのあつこ作品だと思ってた
どこで情報が変わったんだろう
27なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 16:20:45 ID:0T079wFy
同じアニメ化でも守人シリーズはとっても良かったよ。
精霊の守人ね。

28なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 16:47:12 ID:/ysnXbsO
イラク行った人かと思った
29なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 17:45:23 ID:UnpEQteH
俺はアニメは素晴らしいと思ったけどね。
原作の持ち味を活かしつつアレンジを加えて、子供の視点でも
楽しめるように丁寧に作ってるな〜と感じたよ。

ただ、IGの本気演出がめっちゃ怖えーよw子供泣くww
30なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 17:58:29 ID:FbtUredn
>>29
これはIGじゃなくて下請け会社が作ったやつだろ
演出もIGの人間じゃなくて他じゃ見かけない
よくわからん奴がやってる
31なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 18:00:22 ID:A2AmbBZ2
中盤のかったるさと棒以外は良かった
序盤は子供演技で棒も許せたんだけどなぁ
あんな作画でもこんなに見れるもんなんだと嬉しくなった
32なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 19:17:29 ID:D5vnZH4S
財前丈太郎とウエルベールのトランスアーツが実制作なんだ
あれでもマシだろw
33なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 19:24:48 ID:um3ZuS2V
アニメ化にあたって原作をかえたのはしょうがないと思うが
暗喩的な場面と回想シーンをいれすぎ。もうすこし抑制した
演出にすべきだった。ソヨンの死ぬシーンを何十回見たことか。
暗示的な演出もやりすぎるとダメになるという悪い例を見た気がする。
34なまえないよぉ〜:2010/01/23(土) 19:31:51 ID:VZx3DvI2
この作者、NHKのおかげで億単位で稼げたわけだ
35なまえないよぉ〜:2010/01/24(日) 04:43:22 ID:F/mGLI+j
読まなきゃな
36なまえないよぉ〜:2010/01/24(日) 09:25:01 ID:KA4UH+DG
主人公が棒


こういうアニメは主役は棒しか使ってはいけないルールなのかね
37なまえないよぉ〜:2010/01/24(日) 11:46:43 ID:aS9h4VkC
エリンも上条当麻や衛宮士郎並みに自分の信念に固執したけど、
罰を受けて、ちゃんと責任を果たしたから、すごく納得できた
さすが大学教授というか、原作者はラノベ作者にはない構成力を持ってると思う

設定は薄いけど
38なまえないよぉ〜:2010/01/25(月) 07:27:21 ID:NNI73wgL
設定薄いってねーよ
39なまえないよぉ〜:2010/01/25(月) 08:11:30 ID:SB6Q9znQ
ラノベとか一部のゲームは、簡単に説明できる内容を、
難しげにして釣ってるからな。
「平和なキノコ王国がカメ一族に侵略される」じゃあ、設定で客呼べないけど、
「かりそめの平和に酔いしれる『サンクチュリアス・オヴ・マッシュルムス』は
『殻を背負いし者ども』により 再配置の危機に瀕していた」、
とか書けば、客に受けたりするからね。
40なまえないよぉ〜:2010/01/25(月) 09:01:26 ID:sjp8HGpX
確かに「ショッパイ」設定ではないなw
41なまえないよぉ〜:2010/01/25(月) 18:39:53 ID:odSaXRg7
設定はナウシカとチャングムのパクリ
42なまえないよぉ〜:2010/01/28(木) 01:46:47 ID:i133mbKG
久しぶりに一年間ものをがっつり楽しめました

小説も面白かったです
43なまえないよぉ〜:2010/01/29(金) 17:56:50 ID:0gcMlxeM
トムラ先輩
44なまえないよぉ〜
あの世界の地上には王獣と闘蛇以外、巨大生物はいないんだろうか?