青森県野辺地町の中心市街地を活性化しようと、地元の商店主や町でつくる
「空き店舗対策実行委員会」が、同町野辺地の空き店舗に「まんが図書館」を
開設した。現在は土日曜日限定の開館で、同委員会は「今後は平日も開館し、
もっとにぎわいを生み出したい」と張り切っている。
まんが図書館は昨年11月中旬にオープンした。町役場に近く、広さは
約50平方メートル。同委員会が地元商店主と協力し、10年ほど使われて
いなかった元酒店の空き店舗を約1カ月かけて改修した。
収蔵する漫画本は約5500冊。福島県矢祭町の「もったいない図書館」を
ヒントに町民からの寄付で集めた。開館時間は土曜と日曜の午前10時から
午後5時まで。利用は無料で、子どもたちを中心に1日約30人が訪れている。
図書館を開設したきっかけは、同町中心部の空洞化だ。町役場近くの本町
商店街には約20年前、40〜50店が軒を連ねていたが、不況や大型商業
施設の郊外進出などの影響を受け、15店舗ほどに減った。
同商店街で菓子店を経営する佐藤文雄実行委員長(60)は「まんが図書館で
少しでもまちににぎわいを取り戻したかった」と狙いを説明する。
新年度以降には、平日も開館する方針だという。佐藤委員長は「もっと多くの
人が気軽に立ち寄れる憩いの場をつくるとともに、共働き家庭で放課後に一人きり
になる子どもたちの居場所にもしていきたい」と話している。
町民から寄付された本が並ぶまんが図書館
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2009/20091231005jd.jpg 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/01/20100101t23001.htm