来年春に劇場上映イベント、映像パッケージ、インターネット配信の展開を開始する『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』の英語版のスタッフとキャストがこのほど発表された。発表は作品の英語版の公式サイトにて行われた。
発表によれば英語版の制作は、米国の録音スタジオNYAV POSTの協力を得てサインライズが行う。また、キャストは主要登場人物9人の声優が発表されている。主役バナージ・リンクスはスティーブ・カノン(STEVE CANNON)、
物語の鍵を握るヒロイン オードリー・バーンにステファニー・シー(STEPHANIE SHEH)が決まった。
サンライズは自ら英語版制作をすることになるが、日本の制作スタジオが自ら海外版を手がけるのは珍しいケースだ。通常は日本のアニメの多くは、権利者から作品のライセンスを受けた現地企業が翻訳、現地語版を制作するためである。
また、国内でのリリース前に、海外版の声優陣が発表されるのも異例のケースである。これはサンライズが国内での『機動戦士ガンダムUC』の制作と並行して海外版の制作を進めているためとみられる。
サンライズは2009年初めに、日本、米国、韓国で同時展開を行った『黒神 The Animation』で現地語吹替えを制作した経験がある。今回はこれに次ぐもので、その経験が活かされることになりそうだ。
バンダイナムコグループは、これまでに『機動戦士ガンダムUC』の国内外同時展開の方針を明らかにしている。来年2月に始まる国内展開に合わせて、何らかのかたちで英語版の『機動戦士ガンダムUC』が海外でも展開されるだろう。
英語版の実際の制作業務を行うことになるNYAV POSTはニューヨークに拠点を持ち、日本のアニメを中心にレコーディングを行う。顧客にはメディア・ブラスターやライトスタッフ、4キッズ・エンタテインメントのほかニコロデオンやMTVなどの名前が並ぶ。
スティーブ・カノンは、『機動戦士ガンダム08小隊』のアマダ・シロー役や『機動戦士ガンダムF91』のシーブック・アノー役なども務めたベテランである。ステファニー・シーも、『交響詩篇エウレカセブン』のエウレカ役などの代表作があるベテランになる。
近年は、海外でのDVDの売上げの落ち込みもあり、英語版の吹替え予算は削減傾向にある。また、英語吹替えが行われず字幕だけで展開されるアニメ作品も少なくない。そうした中では、かなり力の入った英語版になると見られる。
『機動戦士ガンダムUC』 公式サイト
http://www.gundam-unicorn.net/ [キャスト]
バナージ・リンクス STEVE CANNON
オードリー・バーン STEPHANIE SHEH
タクヤ・イレイ ROBBY SHARPE
ミコット・バーチ RACHAEL LILLIS
マリーダ・クルス TARA PLATT
スベロア・ジンネマン MICHAEL ALSTON BALEY
カーディアス・ビスト STEVE MANN
サイアム・ビスト TROY BAKER
サイアム・ビスト SEAN SCHEMMEL
[スタッフ]
ENGLISH ADAPTATION PRODUCED BY SUNRISE
IN ASSOCIATION WITH NYAV POST
ボイス監督: MICHAEL SINTERNIKLAAS
サンライズ
http://www.sunrise-inc.co.jp/ NYAV POST
http://www.nyavpost.com/clients.html ◎ソース:アニメ!アニメ!
http://www.animeanime.jp/news/index.html