コーエーとテクモ、ふたつの有力ゲーム会社の事業統合により、昨年4月に誕生した
コーエーテクモホールディングスが、海外事業の再編・統合に乗りだした。
2010年1月1日付で、米国にある連結子会社KOEI CorporationとTECMO Inc.の両社を合併する。
KOEI Corporationが存続会社となり、TECMO Inc.を吸収合併する。
合併後にKOEI Corporationが、社名を、TECMO KOEI AMERICA Corporationとし、
北米地区の事業を統括する。新会社は資本金200万ドル、
コーエーテクモホールディングス代表取締役である松原健二氏が社長を兼任する。
コーエーの北米での売上高は、2008年3月期がおよそ40億円(売上高比率13.6%)
2009年3月期は10億円超(同3.8%)となっている。
一方、テクモの北米売上高は2008年3月期で6億3800万円(同24.7%)、
2009年3月期は1億7800万円(10.7%)である。
金額ではコーエーの売上が大きいが、事業内での北米依存度はテクモが高かった。
2010年3月期は両社合計で、75億円(同17.4%)を目指している。
コーエーテクモホールディングスは事業統合により、米国での販売組織の一元化、
組織と業務の効率化が進むとしている。そのうえで北米における収益力の向上と
事業基盤強化を目指す。今回事業統合の成果が、同社の北米事業での目標達成を
左右することになりそうだ。
また、コーエーテクモホールディングスは、海外事業の再編のひとつとして、
コーエーがこれまで行ってきた同社の子会社管理業務の一部を吸収することも明らかにしている。
これにより、北米の新会社のほか、TECMO KOEI EUROPE LIMITED(英国)、KOEI KOREA Corporation(韓国)、
TAIWAN KOEI ENTERTAINMENT SOFTWARE Inc.(台湾)につてもホールディングスカンパニーが直接統括する。
コーエーテクモホールディングス
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