10月2日、玩具メーカーのセガトイズは、平成22年3月期第2四半期の業績予想下方修正と
特別損失発生を発表した。これまで黒字を予想していた営業利益、経常利益が赤字となる見込みだ。
これまで90億円としていた連結売上高は、昨年の84億6500万円をやや上回る85億円に引き下げられる。
また、営業利益は2000万円から2億6000万円の赤字、経常利益は500万円から2億7000万円の赤字となる。
3100万円としていた当期純損失は、8億2000万円まで拡大する。
当期純損失の拡大は、連結会社でラジコン玩具を手掛けるタイヨーの不振が大きな理由となっている。
同社の商品販売が落ち込んでおり、売上、利益が当初計画を大きく下回った。
こうした状態を鑑みて、セガトイズは今期中にタイヨーの経営状態を反映させた特別損失を
計上することを決定した。たな卸資産の評価損1億6000万円、のれんの一括償却損8400万円、
固定資産の減損損失2400万円などを計上する。繰延税金資産の取り崩しにより、
法人税等調整額1億2300万円の計上を見込むが、特別損失がこれを上回る。
セガトイズ自身についても、海外向け販売以外の国内事業が厳しい環境となっている。
同社が力を入れる知育玩具のビーナシリーズなどの既存玩具の販売が前期実績を大きく下回った。
一方、本物の動物のような造形を再現した夢ペットシリーズ、
テレビアニメの放映やライセンス販売など積極的なプロモーションが行なわれた
「ジュエルペット」関連商品なども、当初計画を下回るとしている。
一方、好調とされる海外販売については、詳細は述べられていない。
国内販売の落ち込みに較べて連結売上高の落ち込み幅が小さいことから、
引き続き売上を伸ばしている可能性が強そうだ。
セガトイズは、今回は通期業績予想の変更は行っていない。
これは通期売上高の大きな割合を占め、年末年始商戦のある第3四半期の見通しと、
海外販売の動向を精査したうえで確定するためとしている。
セガトイズ
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