2009年9月12日、都内にて“『テイルズ オブ ヴェスペリア 〜The First Strike〜』トーク
イベント付きブロガー試写会”が行われた。バンダイナムコゲームスのRPG『テイルズ オブ
ヴェスペリア』が映画化されることはご存じのとおりだが、この試写会はブロガーに
お披露目することを目的に開催されたもの。
本編上映のあとには、ユーリ・ローウェル役の鳥海浩輔とゲーム版のプロデューサーを務める
バンダイナムコゲームスの樋口義人氏をゲストに招いてのトークイベントなども行われた。
司会者から「シリーズ初の映画化作品ですが、『テイルズ オブ ヴェスペリア』が選ばれた
感想は?」と問われた樋口氏は、「うれしいです!」と感慨深げな面持ち。トークイベントは、
事前にブロガーから募っておいた質問にゲストが答えていくという形式で行われたのだが、
「ゲームで初めて知り合うキャラもおり、ゲームとアニメの人間関係で整合性をつけるのが
たいへんでは?」との質問に、「そのへんはアニメのスタッフがゲーム版と矛盾がでないように
気を遣ってくれました。ユーリとフレンの距離感のさじ加減が難しかったかもしれませんね」(樋口)
と返答。
最後の「ゲームとアニメの作りかたの違いで意識する点は?」との質問には、「ゲームは操作を
することもあり演出の制限がある。映画は、ある意味片方向であることが利点と制限がある。
プレイアビリティーがあるかどうかが大きいですね。映画はうらやましい面もたくさんあって、
“この見た目”というところに力を入れられる作りになっている。その分苦労も多いと思いますが」(樋口)
とクリエーターならではの視点でのコメントを披露した。
おつぎに登壇したのがユーリ役の鳥海浩輔。会場の後ろのほうで、こっそり試写会を
見ていたという鳥海さんだが、2ヵ月まえに行われたアフレコの段階では、当然絵はぜんぜん
できあがっておらず、完成版を見るのはこれが初めてだったよう。登壇するなり「すごいですね!
大きな画面で見ると迫力が違いますね」と感嘆していた。
「ゲームと映画の演じ分けで心がけたことは?」との問いに、「見ていただければわかるとおり、
あまり変えていません(笑)」(鳥海)と会場を笑わせたあとで、「ゲームでは完成したキャラだった
ユーリですが、映画ではまだ若い部分がある。感情が出てくるままに自然に流れのなかで
演じました」(鳥海)とのこと。
それに対し樋口氏は、「『テイルズオブ』シリーズは、ゲームのときは作りながらキャラが
固まっていく部分があって、ゲームの序盤と終盤が違っていて、いい意味で成長している
部分があるのですが、ユーリの場合本当に最初からキャラが固まっていましたね」と開発秘話を
披露してくれた。
それに応える形で鳥海さんも「ゲーム版のユーリは、周囲の成長を促すキャラみたいな部分が
ありましたね。そういう意味では、映画版は本当の意味での主役らしい主役になった感じかな」
とコメントした。
ファミ通.com(一部略)
http://www.famitsu.com/anime/news/1227526_1558.html http://www.famitsu.com/image/3747/uWFMq6jJ5i2ZiUdWSXQo49D1twIHM2u6.jpg 劇場版「テイルズ オブ ヴェスペリア 〜The First Strike〜」
http://www.tov-movie.net/