映像制作の大手ティー・ワイ・オーは、9月9日に平成21年7月期の業績予想の修正を発表した。
売上高の予想を下方修正する一方で、営業利益、経常利益は上方修正される。
さらに最終12億9000万円を予想していた連結当期純損失も、9億9000万円とする。
連結売上高の予想は、303億円から294億8000万円と8億2000万円の引き下げとなる。
また、営業利益は31億円から38億円、経常利益は1000万円から1億2000万円と引き上げる。
売上高の予想修正は、エンタテインメント事業のうちアニメーション部門で発生した。
ティー・ワイ・オーは、景況の悪化に伴うスポンサー企業の業績悪化により、
テレビアニメ番組が延期・中止となったことなど等を理由に挙げる。
ティー・ワイ・オーは、今年2月27日、6月5日に業績の下方修正を行っている。
その際にも、アニメプロジェクトの延期などが理由にされた。
今回の売上高修正で、中間決算発表以降、さらにアニメ番組の事業が下振れしていることになる。
昨今のテレビアニメ制作本数の減少を反映しているとみられる。
一方、営業利益の増加は、グループのコスト削減効果のためとする。
また、経常利益では、営業利益の増加と、コンテンツへの新規出資を手控えた結果とした。
また、同社の子会社である円谷プロダクションの株式の一部15.6%を
バンダイに譲渡したことから連結で1億4000万円の特別利益が発生している。
ティー・ワイ・オーは、今年7月にふたつのアニメ制作子会社
ゆめ太カンパニーとハルフィルムメーカーを合併し、新たにTYOアニメーションズを誕生させている。
両社の合併も、アニメ事業を取り巻くこうした厳しさを増す事業環境も理由とみられる。
ティー・ワイ・オー
http://www.tyo.co.jp/ TYOアニメーションズ
http://www.tyo-animation.com/ animeanime.jp
http://animeanime.jp/news/archives/2009/09/tyo.html