「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が、セガの看板マスコットを務めるようになって何年も経った。
同社はいま、看板マスコットといっても名ばかりとなった、この回転ハリネズミを大胆に
イメージチェンジする計画を明らかにしている。ソニックをもう一度、彼の原点である
2次元(2D)の世界へ戻そうというのだ。
2010年中に発売が予定されている新作に、Project Needlemouseというコードネームで
呼ばれるゲームがある。どのゲーム機対応となるかは未定であり、現時点では謎めいた
ティザートレーラーでわずかに伝えられているにすぎない。だが、そこには新しく生まれ
変わったヒーロー、ソニックがついにその姿を垣間見せていた。
「まっさらな状態から作られたまったく新しい2Dアドベンチャーで、あのスピードがよみがえる」
とそのティザートレーラーはうたっている。続いて、画面の中を駆け回るぼんやりとした
青い塊が映し出されるのだ。金色のリングを拾い上げながら疾走する青い塊には繰り返し
効果音がつけられ、初期のソニック・ザ・ヘッジホッグを思わせるような映像が挟み込まれる。
1991年夏、セガ「メガドライブ(米国名:GENESIS)」で世界デビューを飾ったあのときの姿である。
デビュー以来、ソニックはセガがゲーム機を出すたびにその宣伝に一役買っていた。
そのゲーム機も、10年ほど前に売り出された「ドリームキャスト」が最後の作品となった。
セガがゲーム機の開発・販売から撤退した後にも、ソニックは数多くのゲームに出演している。
かつてはセガのライバルであったゲーム機がみな、ソニックの活躍の舞台となった。
そのなかで何度か人気復活の機会を得て、最近では2008年秋(日本では2009年夏)発売の
「ソニッククロニクル 闇次元からの侵略者」や、PlayStation 3やXbox 360よりもWiiでの
評価が高い「ソニック ワールドアドベンチャー」で主人公として活躍している。
米GameSpotの取材に対し、セガのアソシエイトブランドマネージャーであるKen Balough氏は、
Project NeedlemouseにHDグラフィックが活用されることを認めている。また、このゲームの
コンセプトは「前々からソニックに2Dの世界へ帰ってきて欲しいと思っていた、昔ながらの
ソニックファン」の期待に応えるものだという。
GameSpot Japan/CBS Interactive
http://japan.gamespot.com/news/story/0,3800076565,20399749,00.htm All-new 2D Sonic rolling out in 2010
http://www.gamespot.com/news/6216991.html