【コラム】中核から離されたら、ラッキーと思え 「マクロスF」河森正治監督インタビュー6
1 :
あやめφ ★:
―― 効率を求めて単一性を高め、反作用でマーケットが縮み、いろいろな企業がその壁を
突き破ろうと考えている。その中で監督が採用した手法が“生態系的な”組織作り・もの作りと
いう、かなり特殊なものであるわけですが。効率化という「近代化の弊害」がさまざまな形で
出てきているから、その逆のことをしよう、ということでしたね。
河森 今の問題がすべて近代化による弊害だと思っているとか、近代化そのものを否定する
わけじゃないんです。「悪いところばかりではないんだ」という前提でいい。でも、今動いている
システムがうまく機能しているかどうかは、ひとつひとつ検証していったほうがいい、
と思うんです。
僕たちは結構、気付かないうちに「隣のシステム」を真似してしまう、参考にしてしまって
いるものなんですよね。
―― というのは?
■ 隣の芝生は今日も青いか?
河森 自分たちとよく似たことをやっていて、うまくいっている同業他社のシステムを
真似するということです。
でも、それって、「効率が少し良いか悪いか」の差ぐらいしかない場合が多くて。根本的な
部分を変えないままで同じ市場を狙えば、自分の会社がうまくいくときには、相手の会社も
うまくいくし、つぶれる時もいっしょに、という話になりかねない。アニメ業界なら、単一の
企業だけではなくて、アニメ業界という生態系自体が活性化する方向に行かないと、
と思っています。
―― 「隣のシステムの真似をしてしまう」、というお話が出ましたが、危機を感じているときほど
隣のシステムを見てしまうものだと思います。生態系システムのような実験も、アニメ制作
会社のような自由度の高いところだからできる、という見方もありますよね。
隣の芝にはあるけどうちにはない、リソースがないから実行や成功には至らない、会社で
新しいことをしたくても社が許してくれない、……そういう状況がほとんどだという気もするんです。
河森 それが「思い込み」のすごく大きな罠なんです。「この会社じゃできない」というのは
自分の思い込みによるところがかなり大きいと思うんですよ。
―― そうなんですか?
日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090731/201491/ 続き
>>2-7 関連スレ
【コラム】「理屈が欲しい、ロジックがほしい、ルールがほしい」 「マクロスF」河森正治監督インタビュー5
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1248752974/
2 :
あやめφ ★:2009/08/04(火) 13:00:45 ID:???
■ 会社のカンバンなしで実績をあげてしまえ
河森 もし「会社が自分のやりたいことをやらしてくれない」という状況があったとしたら、
やるべきことはまず、その会社が意図している本質的なエッセンスを、いかにとらえるかですよね。
業績を上げろと言われて、数字に対して数字で対応したらば、その数字の評価しかこないん
だけど、そうじゃなくて、こいつは役に立つんだという主張をできるようなところで工夫をする
というか。
「もし、自分がその上司の立場だったら、どんな仕事をしたら部下を認めるだろう」という
ところに視点を変えてみるとか。要するに、視点の切り替えですよね。「会社は俺に何も
してくれない」じゃなくて、「会社のために俺はこんなことができるんだけど」というのは
有効だと思います。
もともと25年以上前に、自分がマクロスの劇場版を初監督した時とかは、まだ在学中で
演出経験も少なかったんですが、ストーリーから、設定から、画面作りから、役職を問わずに
色々アイデアを出していたら、プロデューサーの方が気に入って下さって、大抜擢して
いただいたんです。
―― 個人的におうかがいしてみたいことがあるのですが。自分たちの仕事にからんだ
ウェブサイトを作りたいけど、会社からは「予算がないからムリ」と言われている友人が
いるのですが。聞いてみると、そういうふうに思っている若手の人たちは何人もいるけれど、
ばらばらの部署にいるんですよ。だから打ち合わせもままならない・・・。
河森 だったらその人たちが集まって、プライベートサイトを立ち上げてしまえばいいんです。
アクセス数を取って、「こんなにアクセス数があるんだから会社で認可しませんか」というので
いいじゃないですか。リンク張ったら、「Amazon」でウチの本が200売れましたよ、会社で
やったらもっといけますよ、と言えばいいんですよ。会社の看板なしでここまでいけました。
お金を出さなければ損ですよと言えば。実力行使すればいいだけであって、「会社にやって
もらわなきゃ」という発想そのものが、思い込みに洗脳されている状態じゃないかと思うんです。
―― 第3回の「その立場にいる者しか、やることを許されていないと思い込む」という
お話ですね。
河森 会社の名前を傷つけないような配慮がもちろん必要ですけど、こういうことができるのは、
ウェブ時代ならではで、ものすごくいい時代ですよね、そういう意味ではハードルが低い
時代なんだから、やればいいだけですよね。しかもそれをやりたい人が何人もいるならば。
もし仲間がいないなら、一人でやってもいいですよね。だから、「こうじゃなきゃいけない」と
いう思い込みを外せるかどうかなんだと思いますよ。
そこまでやって、評価を得られないならば、辞めてほかへ行けばいいんですよ。
「入った会社でやらないといけない」というのも思い込みなんですよね。
―― それは、思い込みの枠を、現代に生きる私たちが外すのは相当難しいという話でも
ありますね。前に若いスタッフを育てるお話で、A案のほかに、B案、C案が欲しいというときに、
A'、A''、AA案が出てきてしまう、というお話がありましたが。
「隣のシステム」ではなく、全く違うシステムを考えようといった場合、どのようにすれば
「A''」ではないものが出てくると思われますか。それがビジネスにおけるフロンティア開拓に
も繋がってくると思うのですが。
■ 価値観ができるだけ自分から遠いところへ3つ行く
河森 僕の場合は、「ABCの中で一番遠いところって何だろう」と考えるんです。
3 :
あやめφ ★:2009/08/04(火) 13:00:53 ID:???
―― 一番遠いところですか。
河森 今の日本の価値観からはなるべく離れたところにいきますね。日本からしたら
信じられないものをいっぱい見て、「人間が楽しいと思うことは、こんなところにもあったんだ」
みたいな発見をしにいくんです。
「マクロスゼロ」の取材のときに、たまたま行った先がタイの山岳移動民族で、つい100年か、
150年ぐらい前までは、近代文明とほとんど接触がない、僕が行ったころにはまだ木の枝と
葉っぱだけのテントより小さな家で、電気もない、もちろんテレビもない暮らしをしていて、
学術調査の対象にもなっていました。
彼らは「戦いをしない民族」として有名で、戦うぐらいだったら逃げるわけです。徹底的に
戦いから逃げて、村で争い事があると、争い事を起こした人を残して、村人が全員いなくなって、
翌日には村がなくなっているというぐらいで(笑)。
―― 戦いを避けるために、諍いの張本人を追放するのではなくて、自分たちの方が逃げるんですか。
河森 そうなんです。「常識ではこうする」と考えると絶対に出てこない発想でしょう(笑)。
一方で、同じ地球には、最先端の科学を持って月までロケットを飛ばしている国もある。
それらが共存しているのが21世紀なんですよね。
生態系的なシステムとして考えたときに、その全部が共存しているぐらいだと、バランスが
取れていて有効なんだなという。新しいものを作るとき、そのぐらい幅を持たせたら
どうなるんだろうなと思いますね。
近代文明と最も懸け離れているところを見ようとしたら、パラダイムの違う国、人種が違ったり
価値観が違う国に行くと、「あ、これでいいんだ、価値観ってこんなにも多様でいいんじゃん」
というふうになります。
できればそれで、一番懸け離れた何カ所か行くといいんですよね。3点測量みたいなもので、
座標を特定しやすくなるという。1点で見ているんだったらそのエリアの近くしか見えないし、
2点でも直線上だけれども、三角測量になるとだいぶ核心がつかみやすくなるので、
できれば1つの国に行ったらあと最低2カ所、違う要素を持つところに行くようにするんです。
河森 突き詰めると、恐らく、「実際に経験する」というのが有効なんでしょうね。メディアの
中のドキュメンタリーだけを見ているだけだと、なかなか自分とは結びつかないので、
体感としてはわからない。僕はツアー旅行じゃなくて、個人旅行で行くようにしています。
ツアーだと、今の日本の価値観ごと移動することになりそうなので。
―― 実際に現地に行く、というのは、簡単そうで実は難しいのでは。
河森 なかなか忙しくて行けないときもあるけど、やっぱり行っていないと勘が鈍るんです。
今は実現できてないんですけれども、本当は若いスタッフ達にもチャレンジさせたいんですよ。
旅費は出すから、向こうでの最小限の生活費を渡して、その額だけでインドを1週間、
どことどこを回って写真を撮ってこいというふうにミッションを課すとか(笑)。
―― 相当、頭の中がリセットされそうですね。
■ 本当に仕事をするなら、会社にいないほうがいい
河森 きっと、ものすごくリセットされますよ。
―― 新人研修にもいいかもしれません(笑)。
河森 そもそも、オフィスで仕事ばかりしていて頭が固くなってくると、違う価値観に対する
感受性が鈍ってくるんですよ。
だから、スタッフの前では言えないんですけれども、僕はできるだけ仕事を会社ではしない
ようにしているんです(笑)。
4 :
あやめφ ★:2009/08/04(火) 13:01:02 ID:???
―― それはどういうことですか。
河森 「机にいて仕事をしているふりをする文化」じゃないですか、日本って。机の前に座って
いるだけで、勉強した気になる、仕事をした気になってしまうという錯覚があって。
でも、パソコンに向かって仕事をしたつもりになっていても、B案、C案は生まれてこないですよね。
僕が「オフィスで仕事をしない」というのも若いスタッフに対するデモンストレーションで、
別に遠くに行かなくても、すぐにできる価値観の変革だということで。でも、スタッフは
わかってくれないですけどね。「さぼっていますね」と。いいんです、わかってくれなくても、
それも価値観なのかな、みたいな(笑)。とにかく社員が机にしがみついてない方がいいなと。
―― 机に座っているだけで仕事をしている気になってしまうという状況はありますよね。
煮詰まったときほど、焦って机から離れられないという。
■ 会社の中心から遠くにいることが、実はチャンス
河森 自分の仕事場だと思い込んでいるところから離れてみるというね。たとえば本社から
物理的に場所が遠いとか。そういうのもいいと思いますよ。
―― え、本社から遠いことがいいんですか。
河森 そうですよ。物理的に親会社と場所が離れているというのは大変いいことだと思います。
本社が持っている思い込みの枠から自由ということですからね。
―― 今、企業でも組織の再編が進んでいて、誰もができたばかりの部署に配属されるという
ことが起きますよね。そうすると、本社から遠くなった、メイン業務から外されてしまったと
思う人も多いと聞きますが……。けれども、そうした「メインとされている場所」から離れて
しまった方がいいことがあるんですか。
河森 ものすごくありますよね。ほとんどの発明、発見は異端と周辺領域で起きているわけですから。
革新は辺境からですよ。だってメインストリームのところは革新する必要がないんだもの、
安泰だって思い込んでいるから。新しいことは、辺境にいる異民族とか、メインとは別の
存在との出会いによって生まれてくる。文化がぶつかるところで新しいことが生まれると
いうのは、それはもう本来の姿ですよね。
―― さきほどの話で言うと、「隣のシステム」から離れている状態ということですね。
もしかして、机に座っていなくてはいけないと思うことと、メインの場所にいたいということは
似ているのでしょうか。その場所から離れると、仕事ができない、させてもらえないような
気分になってしまうというような。
河森 そうそう。でもそれは単なる錯覚であって。本来は、どこで作るかよりも、作るものの
内容や、打ち合わせとか会議で起きるムーブメントの方が重要なわけだから。あくまで場所は
場所でしかなくて。場所というのは、この地球上、下手したら衛星軌道まで含めて、どこだって
本来はいいわけですよね。内容に見合う場所でやればいいだけで、たまたま自由度が
限られていて、時間が限られているから束縛されているだけであって。
だから僕も、シナリオを外で書くとか、シナリオ打ち合わせを公園でやろうという実験を
やったりしてますよ。企画が煮詰まったときは場所を変えた方が効率がいいので。
―― 公園で打ち合わせですか。青空や夜空の下で。
5 :
あやめφ ★:2009/08/04(火) 13:01:09 ID:???
■ 「管理して支配しないともの作りはできない」というウルトラ誤解
河森 昔の作家なんてほとんどどこかの宿を転々として書いているじゃないですか。
新しい物はそうやって生まれているんですよね。
それなのに、会社というのは目の届くところで管理したがる癖がある。それは管理して
支配しないと物は育たないという思想なんですね。それは錯覚であって、最大の誤解ですよ。
―― でも社員は、管理がないと不安になりもしますよね。ああ、自分は管理の手を離れて
しまったんだ、と思うと。
河森 そうです。それは日本の教育が、人を管理しやすいようにセッティングされているから。
でも、本社に対して忠誠を尽くさないと社員が出ていってしまうという魅力のない会社を
つくったのが失敗のもとなわけであって、会社に魅力がなければ出ていけばいいのであって、
社員も流動したっていいんですよね。
―― 仕事をしている者としては、やはり本社の花形部署やメイン業務がいいと執着したく
なるものですが、それも「思い込み」のなせる技なのでしょうか。
河森 自分の小さな自我だけで、つまり「好き嫌い」で選んでしまうと、幅が狭くなっていって
しまうんですね。好き嫌いというのは「選り好みしたい」という欲望と言ってもいいかも
しれないですけど。
―― 近代文明は、選り好みの欲望を実現させるためのシステムというふうにも言えますね。
河森 そうかもしれません。前に、組織の中に「入れない要素」についてお話ししたのですが、
「これはあえて入れよう」という要素もあるんですよ。
―― それは何でしょう。
河森 自分が嫌いなものを入れる。
―― それはまた、難しそうですね。
■ これはイヤだな・・・じゃあ、やろう
河森 難しいですよ。最初に取捨選択してしまうし、すぐに拒否反応が出てしまうので。
けれども、幅を広げるコツの1つは、自分が嫌いな要素を入れることだと思うんですよ。
そこは自分の中に欠けているものであるわけですから。生態系システムは「要素を全部入れる」
ことで機能する、というふうに見なしたなら、なおさら、嫌いなものを入れる。害虫がいないと
成り立たないと割り切る。作品を作っているときに、「これは嫌だな。……じゃあ、やろう」という(笑)。
この意見は俺とは合わないから入れておこうみたいな、そういうふうな作りですね。
今までに、自分の好きなものだけ選択して作り込んだことも当然あるし、それで純粋に
作るのも決して悪くないけれども、今回、「マクロスF」で僕たちがやったのは、好きだろうが
嫌いだろうがどっちも入れるという。
―― 誰しも仕事の中で、嫌いなことはありますよね。自分はこの作業は嫌で嫌で仕方がない、と。
誰しも好きな業務をしたいし、嫌いな業務からは外してもらいたいと思うと思います。
そうではなくて、嫌いなものもやった方がいいということなんですか。
河森 だと思うし、多くの場合、一番嫌いと言っているものが、その人にとって一番適性が
あったりするんですよね。
―― 嫌いなのに、適性があるんですか。それはどういうことでしょう。
河森 何か「反応」が強いんですよ。それだけ嫌っているということは、強い関心があるという
証拠なわけで、心理学の基本的な考え方にあるんですけれども、その人が一番嫌いなことを
あえてやるのもいいという。
6 :
あやめφ ★:2009/08/04(火) 13:01:18 ID:???
―― そういうものなんでしょうか。自分の例を出しますと、私は数字や計算などがすごく
苦手なのですが、実はそれが向いてるということもあるのですか。
河森 計算そのものが向いているという意味ではなくて、エッセンスの部分が向いているという
ところなので、翻訳が難しいんですけどね。そのまま適応しているわけではないし、微妙な
変換などが必要で、見極めるのが大変ですが、すくなくとも「数字」や「計算」の中には、
自分に向いている、適性のある部分が含まれている、と考えてみるわけです。
■ 好きか嫌いか、案外わかっていないもの
河森 普段の自分の意識とか好き嫌いって、「自我」が選んでいますよね。それは「頭」という
自我意識があるところが選んでいるのであって、「身体」が感覚として選んでいるわけじゃない。
自分の自我意識が、やりたいことをやっていって、それでも身体が病気になったとしたらば、
身体は、あなたの意識とは違う考えを持っているというサインを出している、と捉えることも
できるわけです。
―― 何かのプロジェクトに抜擢されて頑張っているのに、身体がやけに疲れてしまうという
ことがありますよね。
河森 逆に、うつ病とかもそうですよね。うつ病になる人は結構まじめな人が多くて、私は
こういう生き方をしたい、こういう考え方がある、この考えにそぐわないことをやってしまった
私はだめなんじゃないかとなっていきますよね。人を責められれば大丈夫なんだけれども、
自分を責めていってしまうタイプの人だとなりやすい。そのときというのは、「うつ病になれる
だけの強力な圧縮能力がある」ということなんだと思うんですよ。
―― なるほど、圧縮能力ですか。そのパワーが、自分に向かってしまうわけですね。
河森 ものすごく強力な力があるが故に、自我をうつにさせるだけの力がある。その強力な
力が怖くて、その力を表に出しちゃいけないと思うから、うつになっていくんですよね。
なのに、自分には力がないと思い込んでいく。
でも自分に圧力をかけてくる力というのは、それがあなたの本当の力なんだということに
気付けば、その力を使って別の生き方ができるんだけれども、自我にとっては、それって
死ぬほど嫌なことなんです。人間、すごく力が出るときというのは、だいたい「自分はこんな人は
嫌だ」とか、もしくは「ものすごく憧れている」かどっちか。「自分は決してああいう人に
なれない」と思うか、「こんなことだけは死んでもやりたくない」ということをやると、力が
出るんですね。
―― それは感情というエネルギーの強さなのですね。悔しさがバネになるというような。
嫌いもエネルギーだということですね。
河森 「嫌い」という感情もエネルギーなので、利用すれば、いろんなことができると思うんですよ。
前に「クリエイティブな組織にはルールが絶対な人を入れない」とは言いましたけど、これもね、
僕がルールというもの自体を嫌っているから、強く反応しているのだと思うんですよ。
でも、当たり前ですがルールなしには会社も経済も動きません。
現代社会がすでにルール社会ではあるわけで、作品を作るにしても、創造のカオス状態から
スタートしても、最後のアウトプットには、ルールが必要なんですね。納期であり、目標値であり、
予算に対するペイラインでありという。だから最後のアウトプットのエリアに近いところに、
ルールが好きな人を配置すればいいんだなと。
7 :
あやめφ ★:2009/08/04(火) 13:01:24 ID:???
「作品」を「商品」にするための軌道修正をかけるときには、ルールが大事だと思っている
人とペアを組む。もしくは、最初からチームを組んで、製品化なり、メディア化していくと
いいんじゃないかという。
以前は自分の中で、ルールというものに対して、「自由な思考を押さえつけるもの」みたいな
偏見があったんですけれども、何でも自由にすればうまくいくわけでもないという。現代社会との
適用性としてのルールの大事さが、やっとわかってきたんですよね、あらためてですけどね。
―― おっしゃるように、嫌いだと思っていることを入れるのは非常に大事なようですね。
「マクロスF」が、最終的には数字という成果を出したことで、多くのお客さんに届いたことを
思うと。「嫌いなもの」は、「マクロスF」の作品内にも入れ込んだのですか。
■ 「マクロスF」に入れた「嫌いなもの」
河森 そうですね。「マクロスF」に関して、自分の中で、最大の乗り越えるべき「嫌い」の
ハードルというのは、「前と似たことはやらない」ということでした。
今までの僕は、新しい作品を作るときは、とにかく今までの作品とは変えなければ嫌だという
性分で。毎回違うことをやりたいと思っていたんですけれども、今回はその枠さえも外そうと。
僕自身は、もう同じことはやりたくないけれども、同じことを見たい人もいるんだったら、
それも尊重しようみたいな。初代「マクロス」と同じ要素も入れようと。そんなふうに
切り替えたのが、今回やりやすかった理由かもしれないですね。
だから、自分の自我としては、嫌なところもいっぱいあるんですよ、もっと変えたかったと
いうこともあるんだけれども、嫌いな要素も入れることによって、生態系が成立するん
だろうなということでチャレンジをしたと。
―― 「自我の嫌い」よりも、「嫌いを含めて全部入れる」ほうを優先されたわけですね。
それによって、例えば、初代「マクロス」を見て育った世代も含めて、ユーザーがものすごく
広がったということですね。
河森 そうなりますよね。そうしないと、「前のこととは違うことを望むユーザー」にしか
届かなかったかもしれません。
新しいことじゃなきゃ嫌だというタイプの人もいるから、新しさも入れておく。今までのものと
新しいもの、そのどちらも共存している方が、「社会」としては生命力があるんじゃないかなと
思います。(次回に続く)
8 :
なまえないよぉ〜:2009/08/04(火) 13:02:24 ID:1Hq24tut
なげぇ
9 :
なまえないよぉ〜:2009/08/04(火) 13:02:33 ID:/h8+ddk8
>>1-7 だから引用長すぎるんだよ!
とっとと記者辞めろ!
10 :
なまえないよぉ〜:2009/08/04(火) 13:03:54 ID:xRIl0bAm
なら読まなきゃいいんじゃ
今の腐りきってるアニメ業界でなに言ってるんだよ
オタから搾り取ることしか考えてないだろ
13 :
なまえないよぉ〜:2009/08/04(火) 13:06:03 ID:/xANZs3f
>>9 しかも話が厨房レベルの痛い子ちゃんのインタビュー。
まじ勘弁してほしい。
河森はインタビューでぐだぐだ語るより、一度くらい作品でまともに語ってみろよ。
14 :
なまえないよぉ〜:2009/08/04(火) 13:07:15 ID:+ZRGCwJZ
長いわぁ、、、でも良い事言うね。
キモいアンチはどうでもいいことでファビョるんだな。それとも文章読めない消防か?
長げぇよ
16 :
なまえないよぉ〜:2009/08/04(火) 13:18:41 ID:GujFp9kY
ガンダムに例えて、
三行で解説よろ。
17 :
なまえないよぉ〜:2009/08/04(火) 13:20:15 ID:3ZC2Q38A
こいついいわけと後付けばっかじゃねーか
18 :
なまえないよぉ〜:2009/08/04(火) 13:27:43 ID:Dsf7XPB8
ほんと語るな、こいつはw
マクロスFは神作品。
こういうのは滅多に出会えないから貴重だよね。
今期はウンコばっかだし。
バスカッシュとか。
あれ作ってる奴はマクロスFを見習うべき。
20 :
なまえないよぉ〜:2009/08/04(火) 13:28:34 ID:VCO4wb2s
あー、長かった。
良い話だけど、何かが足りないのは何だろうか。
中核派vs核マル派
アニメ監督はお喋りが多い
それは作品で語る能力がないから
元SF馬鹿だけあって相変わらず頭固いな。
世界を旅するのもいいが、もっと日本の今も知るべきだろう。
定年後スローライフに目覚めた団塊世代のオヤジと同レベル。
語学留学や僻地旅行で海外へ行った奴の感想と同レベル。
結局何の新しさもない考えであって、大多数はその次を模索している。
見方を変えれば、アニメ業界の今や河森作品のつまらなさが分かるインタだな。
24 :
なまえないよぉ〜:2009/08/04(火) 14:26:41 ID:m9y34G6d
>>23 現状維持で生まれたのが中身無し萌えアニメばっかだからだろ
>>16 考えるな感じろ
上司にニュータイプだと思わせろ
部隊で戦果を挙げるより、単機で戦艦落として来い
まあアニメ監督でここまで考えてる奴は珍しいだろうな。
誰もが本気で考えないことをしつこく問い詰める変態監督は必要だし。
富野とか
>>16 ガンダムがヒットしたのは、
他がやってないことをやったのと、
富野が嫌いな物(合体とか)も全部つめこんだから
というより、
学生のうちに監督に抜擢される時点でニュータイプな訳で。
27過ぎてこっちの世界に行こうとしてる俺は軽く絶望を覚える。
>>28 普通なら
「なにコイツ・・・ウゼェ」
だよなw
監督の域に達してなかったって事?
31 :
なまえないよぉ〜:2009/08/04(火) 21:24:20 ID:7H+4JVf4
割りと良い事言ってるな
だがもう少し要約した方が良い
32 :
なまえないよぉ〜:2009/08/04(火) 21:26:42 ID:7H+4JVf4
>>23 日本と言う足元に多様性があり、価値観ができるだけ自分から遠いところが何ヶ所もあるのに、
日本には異なった価値観が無いと思い込み、無駄に海外に飛び出してしまうわけだな。
川森は、そろそろ日本を旅するべきだと思う。
>>16 乾されてぶらぶらしていると
ララァとかに出会って
覚醒するよ
マクロスFは映像美と音楽だけのPVアニメだろw
糞アニメを創っといて偉そうなこというなよ
ま、何事にも挑戦人になれ!乙
マクロスF
アルト「チクショオオオオ!くらえブレラ!!」
ブレラ「さあ来いアルトオオ!オレは実は一回叩かれただけで洗脳が解けるぞ!」
(ボカ)
ブレラ「グアアアア!この盲目のシスコンブレラが…こんな小僧に…洗脳を解かれるなんて」
(ドドドドド)
ブレラ「グアアアア」
グレイスA「ブレラの洗脳が解けたようだな…」
グレイスB「ククク…奴はシスコンの中でも最弱…」
グレイスC「空気ごときに負けるとはシスコンの面汚しよ…」
アルト「くらえええ!」
(バキューン)
3人「グアアアアアアア」
アルト「やった…ついにクイーンを倒したぞ…これでフロンティアへの扉が開かれる!!」
空「よく来たなアルト…待っていたぞ…」
(ブーン)
アルト「こ…ここが本物の空なのか…!感じる…ランカとシェリルの翼を…」
空「アルトよ…飛ぶ前に一つ言っておく事がある お前はランカかシェリルかを選ばなければならないと思っている様だがようだが…別に選ばなくても終わる」
アルト「な 何だって!?」
空「そして残された伏線は劇場版で回収しておく あとは私を飛び回るだけだなクックック…」
(ブーン)
アルト「フ…上等だ…オレも一つ言っておく事がある このオレには家庭の問題とか色々あったが別にそんな事はなかったぜ!」
空「そうか」
アルト「ウオオオいくぞオオオ!」
空「さあ来いアルト!」
アルトの翼が空を飛び回ると信じて…! ご視聴ありがとうございました!
河森「シナリオに対して、プラスアルファが欲しいっていうと
ほぼ全面改稿に近い形で変えて来てくれる。特に変えてからの仕上がりが抜群に良いんです。」
2話
アルト「ウォォォォ!!!!!!」
4話
アルト「ウォォォォ!!!!!!」
7話
アルト「ウォォォォ!!!!!!」
9話
アルト「貰った!! ウゥ!!」
アルト「ウゥゥゥ!!!」
アルト「デェヤァァ!!!」
ミシェル「ウォォォォ!!!!」
クラン「ハァァァァ!!!!!!!」
アルト「撃てー!!!!!!!」
12話
アルト「テェェェェェエエエエ!!!!!!」
テムジン「ウワァァァァ!!!!!!」
13話
アルト「ウウウウォォォォォ!!!!」
アルト「クソォォォォォ!!!!!」
ミシェル「ウォォォォワァァァァァ!!!!!!!」
14話
アルト「ウォワァァァ!!!!」
アルト「ウワァァァァァ!!!!!!」
17話
オズマ「ウォォォォ!!!!!!」
オズマ「ゥウォォォォォ!!!!!!」←上の叫びから50秒ぐらい
オズマ「ヌゥウォォォォォ!!!!!!」←さらに4秒後ぐらい
22話
アルト「クソォォォォ!!!!!!」
25話
アルト「ウォォォォ!!!!!!!!」
カナリア「ゥオオオォォォォォ!!!!!!」
ボビー「ゥウオオオオォォォォォシャァァァァァ!!!!!」
アルト「ウォォォォォォ!!!!!!!!」←最終回なのに2回めwwwwww
■ アニメーションは、「観客に先を読まれたら終わり」
こういっといて手抜きのやっつけ脚本という事が読まれてた。
ttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/anime/1220868994/664 664 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 01:51:12 ID:E7TOQ2Qg
>>651 別にそれはいいんだけど、フロンティアが壊滅的打撃を受けてるのに
何で今それをやるのかとw
あれこれ忘れてたから、バトルの前に一気に片付けたやっつけ脚本だよ。
このアニメって、とにかく何でもひっくり返して、予想を裏切ればいいと思ってる。
シェリルも、なんか奇跡パワーで助かるんじゃねえの?w
アイくんの裏切りも、「実はさらったつもりでランカ助けた」ってパターンだろ?
本気で訴えたいことなんか、別にないんだよな。
要は計算され尽くした完成度の高いアニメは作れない男だということだ
ま、こういう奴もいたほうが良いけどな
こういう奴ばかりだとアニメ界が終わる
>>40 >要は計算され尽くした完成度の高いアニメは作れない男だということだ
作れないってどこに書いてあったの?
自分の希望を書かないように。
42 :
なまえないよぉ〜:2009/08/09(日) 18:56:06 ID:w4qMHojb
なんかどのスレにも延々コピペしてるやつがいるな
hakataさんの手口と一緒だが帰ってきたのか?
いろいろ見てきて、それで作った物がアレか..
マクロスF近年に無い面白いアニメでした。
でも1つだけ不満があります。
バルキリーだけでなく脇メカロボにも出番回して欲しかったです。
※俺が見てないだけかも。
※Fの世界では2級兵器以下なんだから当然なんだよ。だったらスイマセン。
46 :
なまえないよぉ〜:2009/08/09(日) 23:03:57 ID:eP2JfpOa
社員に旅させたいっていい発想だと普通に思うが、
実際そこまでの行動力のある人物なのか?
勝手にアマゾンで社員が帰れなくなったら責任とれるのか?
ゆとりしか今はいないんだろうから自分もアマゾンいって一緒に仕事してやれ。で、作品一個つくってみせろ。
マクプラとエスローネぐらいしかウケてないだろ
他のアニメの脚本酷いやん、演出ありきだもん ('_')ウーム
48 :
なまえないよぉ〜:2009/08/11(火) 15:24:32 ID:OurJGAT5
エスカフローネくらいパチマネーで再放送しろよ河森
>45
日本ではバトルテックって知ってる?
日本では富士見から小説出てますが。
アメリカでマクロス(初代)が大量に劣化コピーされて、日本に入ってきた際に、デザインの版権とられて、自分でデザインしたデストロイド部隊を自分でデザインし直しを命じられて。
最終的にルールとして使えなかったモンスターだけは息が残っているけどそれ以外のファランクスや戦闘ポッドなどの後継機はすべてでなくなってしまいましたとさ
ゼントラルディの主力メカがあちらでは、マローダと呼ばれて大人気。
世界で売るには一番マイナーなクワドランの後継機しかなかったからじゃないですか?
マクロスFでは式典ではとまホークの後継機のようなデザインの非変形機もみられましたが、あまり出すとアメリカで商売する際の版権に引っ掛かるからねぇ。
本人からすればとても悔しかったと思う。
以上長文失礼しました