ドイツ最大の日本ポップカルチャーイベントであるアニマジック(AnimagiC)が、7月31日から
8月2日までボン市で行われる。アニマジックは1999年に始まり、今年で開催11年目となる
ヨーロッパでも歴史のある日本ポップカルチャーイベントである。
アニメやマンガ、ゲーム、J-Popなど広く取上げるが、その中心はやはりアニメ、マンガである。
現地のアニメ・マンガファンにとっては、見逃せないイベントになっている。
これまでドイツはフランスやスペイン、イタリアなど南ヨーロッパ諸国に比べると、日本の
コンテンツへの関心が薄い国と見られてきた。しかし、近年は、そうした話は過去のものとなり
つつある。ドイツのアニメ・マンガ市場は拡大しており、アニメにとってもマンガにとっても欠かす
ことの出来ない国となっている。
こうした傾向はイベントの盛り上がりにも通じる。アニマジックの昨年の来場者数は12000人と、
ヨーロッパ有数のイベントとなっている。
特に、ドイツを代表するイベントということもあり、日本からのゲスト陣が豪華だ。今年は
アニメ分野からは『機動戦士ガンダムOO』の水島精二監督、アニメスタジオ ボンズの南雅彦
プロデューサー、そして『アフロサムライ』の木崎文智監督と原作者の岡崎能士さんが招かれている。
さらにマンガ分野からは、『満月をさがして』や『紳士同盟†』の種村有菜さんである。
ドイツをはじめ海外でマンガスタイルの作品を創作する在外マンガ家のゲストが多いのも
特徴となっている。
水島精二監督は、7月初めに米国のアニメエキスポに参加したばかりだ。米国に続いて
ドイツでも、最新作『機動戦士ガンダムOO』をアピールする。ドイツではこの7月から
『ガンダムOO』のDVDリリースが始まったこともあり、ファンにとっては今一番ホットな作品の
監督になる。現地で大きな話題になるのは間違いないだろう。
水島監督は、パネルディスカッションやサイン会に参加する。また、『機動戦士ガンダムOO』
の特別上映会にも姿を見せる予定だ。
特別上映会のプログラムは、これ以外に『鋼の錬金術師 FULLMETAL ARCHEMIST』、
『アフロサムライ:レザラクション』となる。『鋼の錬金術師 FULLMETAL ARCHEMIST』は、
制作会社ボンズの社長でもある南雅彦氏のゲストに合わせたものだ。
今回は、これ以外にも多数のボンズ作品が上映される。『ストレンヂア 無皇刃譚』や
『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』、それに日本でも7月にテレビ放映が
始まったばかりの最新作『東京マグニチュード8.0』もラインアップに挙げられている。
アニマジックは、このほかコスプレ大会やコンサート、ゲームコーナー、各種ワークショップなどを
用意する。3日間、日本カルチャーで目一杯盛りが上がることになる。
アニマジック(AnimagiC)公式サイト
http://www.animania.de/animagic.html ソース:
http://animeanime.jp/news/archives/2009/07/animagic00.html