米国のコミックス出版大手のマーベル(Marvel)と日本のアニメスタジオ マッドハウスがコラボレーンする
テレビアニメシリーズがいよいよ姿をみせる。テレビシリーズはマーベルが保有するスーパーヒーローの
コミックスを原作に、マッドハウスが日本のアニメスタイルでアニメ化するものだ。
アニメ化企画は昨年8月に正式発表されたが、これまでその後の動きは報じられることはなかった。
これに対してマーベルは、7月23日から開始するサンディエゴ・コミコンで映像の一部を公開することを
明らかにした。
映像が披露されるのは7月24日に金曜日4時半から5時半まで行われる
「マーベル アニメーション パネル: The Marvel Animation Panel」である。
マーベルが主催するこのパネルは、マッドハウスによるアニメ作品を紹介するためのものだ。
『アイアンマン』と『ウルヴァリン』の2つの作品のトレーラーを紹介する。パネルは人気アメコミ作家の
ウォーレン・エリスさんがホスト役を務めるから、多数のアメコミファンが訪れることは間違いない。
エリスさんは、スーパーヒーローのリイマジネーションについても語る予定である。
マーベルは今回紹介される作品が、西洋のスーパーヒーローの文化と日本のアニメ文化の融合したものと紹介する。
さらに作品は既報どおり4作品になるとしており、今回の『アイアンマン』、『ウルヴァリン』のほか
2作品が今後登場しそうだ。また番組は2010年春に日本のアニメ専門チャンネル アニマックスで
放映予定としている。トレーラーの公開は米国が先だが、テレビ放映は日本が最初になりそうだ。
マーベルは出版社だけでなく、『スパイダーマン』を初めとするキャラクターライセンスの管理会社の
側面を持つ。ライセンス事業の一環として、同社のキャラクターを利用したテレビアニメーション番組企画は、
実は非常に数が多い。
しかし、そうした中でマーベルは、自社のプロモーションにとって最も重要なイベントでマッドハウスとの
コラボレーション作品を特に取上げる。マーベルが、今回の作品をいかに重視しているかが表れている。
アニメを通じた日本と海外の共同製作プロジェクトとして、今後も目が離せないものだ。
マーベル(Marvel)
http://marvel.com/ マッドハウス
http://www.madhouse.co.jp/ animeanime.jp
http://animeanime.jp/news/archives/2009/07/2010_6.html