東京ビッグサイトにて産業用バーチャルリアリティ展が6月24日より3日間開催された。
■ RealView Innovationsブース〜PSPのゲームを全て疑似立体視化するグッズ
アイルランドのRealView Innovationsは、PSPの映像を疑似立体視化するグッズ
「V-SCREEN」を公開していた。
これはRealView Innovations社が開発した特殊な光学系により、表示映像に奥行き感が
生まれて疑似的な立体視が行えるというユニークなグッズだ。
PSPのハードケースを兼ねており、PSP-1000/2000/3000の全モデルを収納可能となっている。
このハードケースを開くと特殊光学系をあしらったスクリーン部がせり出してきて、これが
PSP本体側の液晶画面の丁度、上に来る。ユーザーはこの特殊光学スクリーンを通して
画面を見ることになり、ユーザーは疑似立体視が出来るという寸法だ。
実際に体験してみたが、何となく映像に奥行き感が生まれ、映像のコントラスト感も
強くなって見える。
10月に日本を含む全世界で発売を予定しており、予価は5,000円程度だとのこと。
何となく眉唾な感じもするが、この値段ならば、「PSPのハードケース+期待感」という
感覚で購入してみようかという気にもさせられる。
なお、彼らのV-SCREEN技術は一般的な液晶テレビにも応用が可能だとして、一般的な
大画面テレビに貼り合わせる「DEEP-SCREEN」という製品の販売計画もあるとのこと。
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/06/27/ivr02/images/002l.jpg http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/06/27/ivr02/images/003l.jpg ■ 産業技術総合研究所ブース〜3Dリアル・フル体感型釣りゲームを展示
CG世界でのインタラクションを現実世界の生身の感覚にフィードバックさせる研究として
ハプティクス(HAPTICS:触覚学)分野の研究がある。産業技術総合研究所ブースでは、
このジャンルの研究を釣りゲームに応用するデモンストレーションを実施していた。
産業技術総合研究所が開発したのは、偏心回転する回転子の回転方向や回転位相を
制御することで、「押す・引く・浮き上がる」といった力覚を再現する「ジャイロキューブ」システムだ。
物理学的なエネルギーとしてはプラマイゼロの反復運動であっても、非線形な慣性力を
感じると、人間は強く掛かった力の方を強く感じてしまい、特定方向への力覚を得てしまう。
この錯覚による力覚を「釣りの引き」に応用したのがこのデモというわけだ。
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/06/27/ivr02/images/004l.jpg マイコミジャーナル(一部抜粋)
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/06/27/ivr02/