【コラム】筒井康隆さんが語る手塚治虫 ―　「ぼくは今でも、手塚治虫によって一種の性教育を施されたと思っている」

■待ちかねた本格ＳＦ漫画

農家の子の、住宅地の子に対する迫害はますますひどくなり、ぼくの成績はどんどん悪くなった。
父はとうとう、僕を大阪市内の中大江小学校に転校させた。六年生の時だ。
学校の周辺は焼（やけ）野原で、校舎も一部が焼け落ちて崩れていた。まだ疎開先から帰って
いない子も多く、六年は一クラスしかなかった。

阪急電車と市電を乗り継いで通ったその数ケ月間が、わが生涯における、唯一、優等生の時代
だった。全科目が優になり、不得手な体操まで優になった。谷脇先生という担任が優秀な先生
だったからでもあろう。

このクラスに誰かが『新寳島（しんたからじま）』という新しく出たばかりの漫画を持ち込んだ。
皆が夢中になり、奪いあって読んだ。なんと新鮮な漫画であったことか。それは日本の漫画の
革命といってもよかった。原作と構成が酒井七馬になっているが、子供たちの心には作画の
手塚治虫という名が焼きついた。

育英出版という大阪の出版社から出たこの本は四十万部も売れ、近年の古書市場では一時、
三百万円の高値がついたという。

　　　　◇

手塚治虫はその後、『地底国の怪人』『魔法屋敷』『月世界紳士』『森の四剣士』『大空魔王』を
矢継ぎ早に書き、いずれも不二書房から出たこれらもまたよく売れた。ぼくもすべて読んだが、
特に買わなくても友人の誰かが持っていた。しかし早くから予告されていた『ロスト・ワールド』は、
それまでのものとは違う本格的な作品であることを予感させ、くり返される予告によって作者の
意気込みも感じられ、発売を待ちかねて「『ロスト・ワールド』早く出ないかなあ」というのが
弟たちとくり返すことばであったことを思い出す。

翌年、『ロスト・ワールド（前世紀）』は地球編・宇宙編の前後編二冊になって発売された。
映画的な手法、アメリカ映画のようなコメディ・リリーフ、スター・システムによる多彩なキャラクター、
そして何よりもこれは日本初の本格的なＳＦ漫画であった。

子供にとってショッキングなエピソードもいくつかあった。
この本で有名になった悪役のランプが、食糧のなくなった宇宙船で、植物人間の美しい
もみじさんを食べてしまうなどの残酷なシーンもあった。
このもみじさんと同じ人型から作られたあやめさんも、最後は恐竜に食べられそうになって
半裸の姿になってしまう。ずいぶんエロチックだった。

　　　　◇

そのあやめさんが手塚漫画の大スタア・ケン一少年演じる敷島博士とふたり、ママンゴ星に
取り残され、ぼくたちは兄妹になろうと誓いあう場面だって、実はそのあと、結婚して動物と
植物の混血を生むであろうことが暗示されるのである。

その他の漫画にもエロチックな描写があり、ぼくは今でも、手塚治虫によって一種の性教育
を施されたと思っている。

その手塚治虫、いや、手塚さんと、後年親しくおつきあいし、眉村卓と三人、心斎橋をぶらついたり、
喫茶店で長時間ＳＦについて語りあったりすることになるなど、この時のぼくはまだ夢にも思っていない。

　　　　◇

１９４８年、不二書房から刊行。現在は小学館、講談社から１冊本で。別に「私家版」もある。

asahi.com
http://book.asahi.com/hyoryu/TKY200906160170.html

2手塚

まぁ、抜けるわな

ブラックジャックで抜いてた

エロチック

43歳の漏れは、山純で新しい性に目覚めた

筒井作品で性教育を受けたらどのような人間になるんだろう

ビアンカさっさと完結させてくれ

確かに手塚の漫画はそこここに下手なエロ漫画には及ばないような官能的なものがある。
今そういうものを描こうとすると規制が働いて描けないだろう。

>>7
オレみたいな

>>7
筒井作品も結構エロかったりする

>>7
文房具をみると興奮する
特に糊

分からんでもない

終戦直後の話のエロマンガあったよね。

>>7
セックス中の自分達の状態を自己言及的にフィクション化して実況しないとイけない

手塚の漫画ってセックス描写ってレイプっぽいの多かったような気がする

やけっぱちマリアはエロかったなぁ

筒井と手塚か。意外な組み合わせ。
ああそうか。SF作家同士とも言えるのか。

ブラックジャックが面白い

あー

って、もう流行らなくなったんだな。。

なんで筒井康隆って生前に全集出してるの?
ゴミみたいなレコードとレプリカ原稿まで付けて。

あのう〜、筒井先生〜。
手コキ小説の「ビアンカ・オーバースタディ」の続きはまだっすか〜？
えらく待たされているんすけど。
早いとこ単行本化してくれませんかね…。

>>7
「真ん中の穴だ！」のセリフが役に立った。

>>7
アブノーマルな性癖に一通り興味をもって一回りして普通のセックスが一番興奮するようになる
俺みたいに

手塚・筒井・眉村のトークとかすげぇ聞きてぇ

>>7
スカトロマニア

>>7
女の腹かっさばいて膣掴んで人間オナホールとか言い出す

>>7
敬語でセックスするようになる。

人権板の情報からすると筒井ってサンカじゃねーのかね

またこのおっさんは

>>21
いや全集出した頃に死んだだろ。
今の筒井康隆は影武者だからなあ。

>>30
まじで！？
もうビーバップハイヒール見るのやめよう

バンボーレ！

現在糞自民がそのような漫画を規制しようとしてますよ
これで日本のサブカルチャーは死にます、残念でしたね

>33
筒井康隆はそういう規制が大好物だからねぇ、それをネタに作品を書くだろうなw

それよりここらあたりでフェミ風潮を皮肉ったのを頼みますよ。
メンズマガジン1977を越えるようなのを。

日本ユ偽フに「児童を性的な目で見たら×」って言われたろ？　筒井おまえ×な

手塚治虫は60歳で亡くなったが、
筒井康隆は150歳ぐらいまでは現役小説家を続けそうな気配

幼稚園児に中田氏したり産まれたばかりの赤子をやったり

>>37
とりあえず今日泊先生の97歳が目標か……

俺の目標はアッカーマンだけどな

手塚漫画の「ばるぼら」に筒井さんは主人公の友達のＳＦ作家役で登場してるよね。

筒井さんのおかげでとろろ汁が食べられなくなりました

自分も小三の頃に見たダスト18で
裸の主人公とヒロインが抱き合う場面にめくるめく性の妄想が止まらなかった
ちんことまんこが接触してるんじゃないかという描写は9歳児にはインパクトあり過ぎた

お岩さんは俺の嫁

戦争孤児の女の子と男の子二人の漫画がやたらエロかった
収容所で服脱がされたコマが忘れられん

いやいや筒井のエロ描写もなかなか・・・

俺は手塚まきのエロボイスによって一種の性教育を受けた

人間昆虫記はやたらエロかったな

水蜜糖でしょう！

ビアンカとか完全に児ポルですから。

アニメ版のふしぎなメルモは何かしらんがエロかった

手塚治虫とSFについて語ったのか
いいなぁ

筒井先生、終戦前後を大阪で生活していたんすか。
よくご無事で。

で、漫画家の筒井康隆については誰が語るんだ？

>>54
マンガ史的には語るほどの価値はない

>>54
純粋に「余技」だな
役者やらせた方がまだ面白い