【業界】“狙いはマンガの流通のコントロール” 大日本印刷が主導した大手出版三社とのブックオフ株取得
1 :
◆UC2AnoIOHw @ヂートゥφ ★:
長引く不況の中、出版業界が激しく動いている。
今月中旬、講談社、集英社、小学館の大手3社と大日本印刷グループが発表したブックオフ株の取得は、
長く両者が対立してきただけに、業界を驚かせた。
筆頭株主となった大日本印刷は今回の提携を主導したほか、
主婦の友社や大手書店の丸善、ジュンク堂などを次々に傘下に置いている。
今後、新たな再編が生まれる可能性もある。
出版社にとって新古書店のブックオフは、新刊本が売れない一因で、作者への還元もしない「敵」だった。
今回の資本参加について、ある中堅出版社の社長は「もうブックオフの好きにさせないということ」とみる。
ブックオフは約900店舗を全国展開し、本の売り上げは年間220億円を超える。
出版社側には、むしろ取りこむことで二次流通市場をコントロールしようという考えがある。
大きな狙いは、3社の売り上げが市場の6割強を占めるといわれるマンガ単行本(コミック)だ。
08年の新刊コミックの推定販売金額は2372億円。
ブックオフのコミック販売額は90億円強だが、新刊本の定価に換算すると数百億円になる。
ブックオフ側も株取得を歓迎した。リーマン・ショック後に大株主の日本政策投資銀行系のファンドが
株を手放そうとした時、取得を検討した中に新古書も扱う企業が含まれていた。
業界の主導権を競争相手に握られたくなかったからだ。
だが、出版社とブックオフの思惑は早くもずれている。
講談社の森武文常務は「要請の第一が、コミックを含めて価値を創造する者へのリターン。
次の作品が生み出される世界を構築してくださいということ」と話す。
ある出版社幹部からは、ブックオフの売値の1〜2%程度を作者に還元することを求める声が上がっている。
新刊が出たあと一定期間は店頭で売らないでほしいと要望も出そうだ。
これに対しブックオフの佐藤弘志社長は慎重だ。
「売値の1%でも小売業者にとって厳しい数字だが、それ以前に、中古本に著作権は及ばないと認識している。
また、新刊本を一定期間売らないのは事実上無理」。
一方で「出版社は定価のない自由価格本の販売にブックオフを使ってほしい。
例えば洋服なら、デパートで売れ残ったらアウトレットに持って行く」と期待を込める。
http://www.asahi.com/business/update/0529/TKY200905290229.html http://www.asahi.com/business/update/0529/images/TKY200905290311.jpg http://www.asahi.com/business/update/0530/images/TKY200905290342.jpg >>2へ続く
2 :
◆UC2AnoIOHw @ヂートゥφ ★:2009/05/31(日) 03:24:25 ID:???
今回、出版3社にブックオフ株取得を打診したのは大日本印刷グループだった。
大日本印刷は凸版印刷に匹敵する業界最大手で、年間売り上げは約1兆5848億円。
これに対し出版物の販売金額は業界全体でも約2兆円だ。
株取得発表の直前には主婦の友社との資本・業務提携を発表したほか、
昨年から今年にかけて図書館流通センター、丸善、ジュンク堂を次々に子会社化している。
来春をめどに持ち株会社を設立予定だ。出版の上流から下流まで押さえたことになる。
「一人勝ちを狙った覇権主義」と冷ややかな声もあるが、一連の資本参加の指揮を執る森野鉄治常務は
「我々の原点である出版業界を活性化させたい」と強調する。傘下企業がその「実験場」になる。
例えば、丸善とジュンク堂には大日本印刷が開発中の顧客情報管理システムを導入し、
どんなコンテンツが望まれるかを把握する。このデータは、主婦の友社が発行する出版物の企画に役立てる。
出版界はこれまで、出版社や、問屋にあたる大手取次会社主導で動いてきた。
しかし一連の再編劇では取次会社はかやの外に置かれている。
取次会社の中には当初、大手3社のブックオフ株取得に警戒感や懸念を示したところもあった。
返品された本を出版社が安値でブックオフに流したら不利益になるからだ。
出版社側がそういうことにならないと説明したため、現在は静観の姿勢を取っている。
大日本印刷の動きは、出版不況への危機感から黒衣が表舞台に躍り出たように見える。
業界には「大日本印刷はさらに巨大化するのではないか」という懸念もあるが、
森野常務は「数ばかり増やしても仕方ない」。
だが最近では、大日本印刷グループに対抗できるような書店連合や出版社の合従連衡のうわさ話が、
業界内では具体名で語られるのが常になっている。(西秀治、竹端直樹、久保智祥)
3 :
なまえないよぉ〜:2009/05/31(日) 03:30:40 ID:ZLvnDzE0
よくわからんけど出版不況に歯止めがかかるんならいいんじゃないかね
こっちだって古本でしか買えない貧乏人ゆえ古本で買っても作家に金が入った方が嬉しい
4 :
なまえないよぉ〜:2009/05/31(日) 03:31:50 ID:doXja/Yv
>>2 >どんなコンテンツが望まれるかを把握する。このデータは、主婦の友社が発行する出版物の企画に役立てる。?
つまり、ベストセラーの後追い企画が雨後のタケノコのごとく量産されるわけですな。
……既にやってるじゃん。
そんな、似た本ばかり置かれる面白みの無い本屋には興味ありません。
5 :
なまえないよぉ〜:2009/05/31(日) 04:02:27 ID:oOfq9D4R
任天堂とSONYはアップしないのか?
6 :
なまえないよぉ〜:2009/05/31(日) 04:05:28 ID:/gQESdU2
中古本買って作者に還元されるシステムが出来れば確かにいいことだ
7 :
なまえないよぉ〜:2009/05/31(日) 04:05:47 ID:LGIp7G2e
どっちにしても出版流通業界には未来がないからな。DNPは基盤とかがあるから生き残れるけど
8 :
なまえないよぉ〜:2009/05/31(日) 04:23:38 ID:EWxRTlmO
つか公取は動かないのか??
9 :
なまえないよぉ〜:2009/05/31(日) 04:26:26 ID:CYpm++1Z
>>3 不況に歯止めがかかる訳じゃないし、作者になんざ回らないだろJK
出版社の既存権益確保やん
ああ、でもブックオフ潰しには賛成(ry
これを機に新刊の買い取り規制とかすればいい
ところでブックオフのどこが新古書店なんだ?
11 :
なまえないよぉ〜:2009/05/31(日) 04:43:38 ID:U1Tpe+Q7
これは一見大日本印刷にとって有利に見えるけど、
ちょっとでも躓いたら漫画業界全体が一気にコケる可能性あるぞ
大丈夫なのか?
凸版と大日本のせいで他の印刷会社が潰れていく・・・
アニメーター、プログラマーに次いで奴隷だよ、印刷業界って
13 :
なまえないよぉ〜:2009/05/31(日) 07:38:22 ID:bdM6bfe6
ブックオフもブックマーケットも古本市場もコミック買取5円10円レベルなのに1%でがたがた喚くなよw
高価買取はチラシだけだろ
中古品に著作権が及ばないというブッコフの見解は妥当。ただ3社の新刊は一定期間取り扱わないのはのまざるを得ないだろうな。
>>5 ゲームの中古販売はどこもやってるから一つ押さえても大して効果は大きくないだろ
ゲーム業界はダウンロードの比重を高めていくことで対策取れるし
現状じゃ追加コンテンツの充実か
16 :
なまえないよぉ〜:2009/05/31(日) 08:28:12 ID:U7yKJBSV
思惑通りにコントロールしたいならTOBかけろよ
中途半端な対応ワロスwww
17 :
なまえないよぉ〜:2009/05/31(日) 22:43:40 ID:Pplf4ADA
>新刊が出たあと一定期間は店頭で売らないでほしいと要望も出そうだ
これは実現すべき
実際古本屋で100円になると漫画の単行本買っちゃうよな。100円だよ安井よ
新古品って万引き直行品のことですか?
20 :
なまえないよぉ〜:2009/06/01(月) 04:06:57 ID:1AoeGwCk
ひょっとして返本されてきたのをこっちで流通させたりするのかなあ
21 :
なまえないよぉ〜:2009/06/01(月) 04:22:55 ID:+P+ZsbOq
22 :
なまえないよぉ〜:2009/06/01(月) 07:43:01 ID:Vnr0jXH4
BOOK・OFFが現在の規模になる前からずっと出版業界は不況じゃん
23 :
なまえないよぉ〜:2009/06/01(月) 08:01:23 ID:oUlvMC8F
ゲオだろ、新刊を即日中古で出すのは
>>20 あるよ
直接ではないが大量に刷り過ぎた作品なら産廃業者経由で流れたりする
ネットで騒がれて1巻が品切れになった作品で2巻がだまされたことに気付いてまったく売れなかった作品とか
25 :
なまえないよぉ〜:2009/06/01(月) 10:11:58 ID:nnoBhGAq
新刊一定期間買い取れなかったら
ヤフオクやアマゾンに流れるだけだろwww
漫画って読めりゃ新しくても古くても一緒だからな
古本が買えなくなると困るわな
大日本と凸版とトーハンと日販が、そもそもの癌である
28 :
なまえないよぉ〜:2009/06/01(月) 11:40:01 ID:uILMW+35
amazonですら本は値引きしないんだな。
>中古本に著作権は及ばないと認識している
いや正しいんだけどさ、客も安いから喜んで買うんだろうし。でもなぁ…
誰が読んだものかも分からない中古を買う奴の気がしれんわ
30 :
なまえないよぉ〜:2009/06/01(月) 12:19:52 ID:/D8ZqN8V
ブコフが、結果的にリユースという社会的貢献をしているのは間違いない。
出版社が同じ役目を果たせばブコフを潰せるんじゃね?
リユースじゃなくて資源回収でもいいから。
>>12 潰れるくらいの環境なら奴隷じゃないだろw
潰れるはずの売上げで潰れないのが奴隷産業だし
ブックオフなんてガキが立ち読みしまくってるゴミ化した漫画だろ、タダでも要らんわ
古本でもちゃんとビニールしてあって手垢付いてない奴じゃないと金出す気になれん
あぁ、あの買収劇は大日本が裏で手を引いてたのか。
印刷業界も絶不調だもんな。
34 :
なまえないよぉ〜:2009/06/04(木) 04:25:34 ID:DWU5TXWl
角川あたりも株を取得しないのか
35 :
なまえないよぉ〜:2009/06/04(木) 04:29:52 ID:7UVIp2/f
出班社は非上場企業
36 :
なまえないよぉ〜:2009/06/04(木) 04:39:57 ID:R7XH/7aS
今だと新刊の発売に気付かない読者もいるだろうな。
返品された本を出版社が安値でブックオフに流す
っていうの、普通に行われているのかと思ってた
特にヒットしたわけでもないのにどこのブックオフにも
ある本てよくあるから
38 :
なまえないよぉ〜:2009/06/07(日) 15:26:09 ID:tlnwbRAU
中古に著作権料を含ませるといのは、著作者にではなく著作権を譲渡した出版社が潤う
のみで、出版業界の売り上げの落ち込みにそれを充てたいという単純な思惑。
ブックオフにとっても、出版社にとってもあまり相乗効果は得られないと思うんだが、
この話頓挫するんじゃないか?よく出版社を説得できたな。
39 :
なまえないよぉ〜:
それより再販制度無くせよ
出版物は必ず定価だからな