5月16,17日の両日にわたり,「ソーシャルゲームSynthe(シンセ)」の限定テストが行われました。
Syntheは,いわゆるバーチャルワールドです。プレイヤーは3Dアバターを使って世界内を
移動したり,ほかのプレイヤーと会話したりでき,ちょうど3DMMORPGからゲーム性を
なくしたような感じです。
ではSyntheではどんなところに特徴があるのでしょうか。
まず,アバターを自分で作れます。Second Lifeなどでは当然のようにできることですが,Syntheでは
基準になるキャラクターモデルが用意されているので,いくぶん簡単にいじれるようになっています。
Second Lifeでは,服を買っても,自分のアバターに合うように調整しなければいけなかったのですが,
Syntheでは,服だけといった単位での装備はできないため,胴体や手,足といったパーツ単位で
丸ごと取り換えて着替えさせますので,面倒なことはありません。パーツごとの組み替えも
自由にできます。
キャラクターモデルにはとくに制限はないようですが,基本形として,5頭身キャラとねんどろいど
キャラの素体が用意されており,これにあわせて作ることで,ゲーム内でのアニメーションも
破綻なく行われます。実際に,アバターをいじるには,3Dグラフィックスツールと,それなりの
経験が必要になるでしょう。正式サービス以降は,自分が作ったアバターをSynthe内で
販売することもできるようになります。
キャラの独自性が非常に高くなりそうなことはだいたいお分かりいただけると思います。
そうなると,キャラクターごとに別のデータを読み込まなければならなくなり,ネットワークの負荷が
高まることも予想されます。そのあたりを嫌ってか,Syntheでは自動的にモデルデータを読むことを
しないという斬新な手法が取られています。データが読み込まれていないキャラは黒塗りで示され
(SS参照。黒くて頭に「?」マークがついているのがそれです),右クリックでメニューを開いて
データを読み込むと,初めてキャラ表示されるという方式です。
アバターについては,テスト開始まもなくいろいろとカスタマイズされたものも出回ってきて,
いわゆる「職人さん仕事はえーよ」状態でした。尻尾パーツを剣にしたり,ネギにしたり,
浮き輪にしたりと,いきなり裏技炸裂といった感じでした。
さて,Syntheのもう一つの特徴として,吉里吉里によるゲームが起動できるというのが
あったのですが,こちらのほうはアップロード数も数点といったところで,きちんと動かないものも
いくつかという感じでした。自分で作ったゲームをアップロードできるのですけど,さすがに
2日間というのは辛かった模様です。
次々と投入される新アイテムを追っているだけでもかなり熱い2日間だったのではないでしょうか。
3D系のUGC発表の場としては,かなり分かりやすく,効果も高そうです。ただ,できることが
少ないと飽きも早いので,次回のテストでは,もっとコンテンツを追加するなり,ゲーム部分の
UGCを作りやすくするなりの改善に期待したいところです。
4Gamer.net(一部略)
http://www.4gamer.net/games/090/G009084/20090519031/ http://www.4gamer.net/games/090/G009084/20090519031/SS/012.jpg http://www.4gamer.net/games/090/G009084/20090519031/SS/011.jpg 関連スレ
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