玩具業界向けの専門雑誌「月刊トイジャーナル」4月号に掲載された、セガトイズ國分功社長の
インタビュー記事によれば、現在、北米で大ヒットとなっているテレビアニメ『爆丸 バトルブローラーズ』の
第3期製作が既に視野に入っているようだ。
同誌のインタビューで國分功社長は、次のアニメとなる爆丸3と連動した企画が進行中、
世界レベルのオンラインゲーム企画があること、アクティビジョン・ブリザードから
DS、Wii、PS、Xboxの4つのプラットフォームに向けたゲームが発売されると述べている。
トイジャーナルのインタビューでは、このほか『爆丸』の世界市場の大きさやセガトイズの
今後の戦略なども述べられている。近年、最も海外でヒットした日本の玩具『爆丸』の
グローバルビジネスを知るうえで、興味深いものとなっている。
月刊トイジャーナルは、東京玩具人形問屋協同組合が発行する玩具業界専門誌として
広く知られている。玩具を中心に雑貨やホビー商品など広く扱い、定期購読により
全国のメーカーや問屋、販売店などに情報を伝えている。
また、今年4月1日は、国内有数の玩具情報サイト「日本のおもちゃ情報」の運営を引き継ぎ、
トイジャーナルのウェブ版「Web tj」と伴に情報提供を行っている。
『爆丸』はセガトイズが、カナダの玩具会社スピン・マスターと共同で開発した対戦型ゲームの
フィギュア玩具である。転がすと変形する商品の魅力に加えて、テレビアニメと連動することで
昨年北米で大ヒットになった。現在は、ヨーロッパやアジア地域に広く展開を始めている。
こうしたヒットを受けて、第2シーズンのアニメ『Bakugan: New Vestroia』が全26話予定で製作され、
今春から北米でテレビ放映されている。しかし、今回の記事によれば、第2シーズンの後には
既に第3シーズンが予定されていることになる。定番商品化を目指した、長期戦略が
練られていることになる。
一方、海外でのヒットに較べて国内での人気はいまひとつされてきた『爆丸』だが、国内でも
新たな動きが見られる。昨年のテレビアニメ放映終了以来、生産が止まっていた
『爆丸』関連商品が再び発売されている。
今年3月28日に首都圏限定で、新商品が発売された。さらに3月28日から6月28日まで、
ゲーム大会「爆丸ブローラー09スプリングバトル」を実施する。こちらも1年ぶりの公式大会となる。
第2シーズンのアニメ『Bakugan: New Vestroia』は、国内では現在テレビ放映の予定に
あがっていない。しかし、新商品発売と連動し、さらに米国発のムーブメントとすることで、
再び『爆丸』がテレビに登場する可能性もありそうだ。
アニメ!アニメ!
http://animeanime.jp/biz/archives/2009/04/3_21.html