スイスの第62回ロカルノ映画祭(8月5〜15日)で、日本アニメの大々的な特集「マンガ
インパクト-日本のアニメーションの世界展-」が開催されることになり26日(木)、映画祭
プレジデントのマルコ・ソラーリらが東京・南麻布のスイス大使館で会見した。
2007年に『ベクシル 2077日本鎖国』を上映したのを機に、1970年以降、「UFOロボ
グレンダイザー」「百獣王ゴライオン」「アルプスの少女ハイジ」などがイタリア、フランス、
スペインなど欧州で人気を博している日本アニメの回顧展を企画。作品上映、展覧会、
出版、ウェブの4本柱で構成する枠組みを固めた。
作品上映は約200時間分を想定し、約8000人を収容する野外劇場ピアッツァ・グランデを
中心に上映。フィギュア、セル画などを集めた展覧会は、近くの学校を借りきって行い、
映画祭終了後も9月16日(水)から2010年1月10日(日)まで、イタリア・トリノ国立映画
美術館に場所を移して開催されるという。
だが、現段階で上映が決まっているのは、日本最古のアニメのひとつといわれる
「なまくら刀」(1907)、アカデミー賞短編アニメ賞を受賞した『つみきのいえ』など10本足らず。
関係者は「候補作は400本くらいあり、制作・配給など100社と交渉している。ワールド
プレミアとなる作品もある」としているが、開催まで5カ月を切っていることを鑑みれば、
準備不足の感は否めない。
来月には映画祭ディレクターのフレデリック・メール、キュレーターのカルロ・シャトリアンが
作品選定のため来日予定。ソラーリは、「マンガインパクトの成功を確信している」と
強気だが、今後の具体的なプログラム構築までのスピード感が成否のカギを握りそうだ。
ソース:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090327-00000000-vari-ent