ゲームのテクノロジー、そしてゲーム開発者のためのイベントとして
コンピュータエンターテイメント協会(CESA)が毎年開催してきた
CEDEC(CESAデベロッパーズカンファレンス)が、2009年に大きく変化する。
CEDECは毎年その規模を拡大してきたが、2009年はこれまでの都内の大学での開催から
国際会議場も擁するパシフィコ横浜に開催地を変える。CESAによればCEDECは、
一流の開発者による講演や最新テクノロジー、ビジネス情報を発信する場として、
東京ゲームショウと並ぶ重要なイベントとなる。
9月1日から3日まで開催される今年のイベントでは、過去最高の規模となった
昨年のセッション数がさらに1.5倍の150の実施を計画する。
セッションだけでなく、展示規模の拡大と受講者の増加も目指す。
さらにゲーム開発関連ソリューションを紹介する展示コーナーを一新するなど、
情報発信機能の強化が行なわれる。
CEDECの強化は、CESAのゲーム開発重視の結果である。
長い間ゲーム開発の先頭を走ってきた日本だが、
近年は海外に遅れを取り始めているとの指摘が相次いでいる。
CDEDCを通じて、最新のゲーム技術の情報共有、ゲーム開発コミュニティを
活性化させることで、これに対抗する目的がありそうだ。
ビジネスイベントの盛んな米国では、ゲーム業界はやはりマーケティングを
全面に打ち出したE3とテクノロジーを中心としたGDC(ゲームデベロッパーズカンファレンス)
のふたつがある。ここでもマーケティングとテクノロジーの住み分けがされている。
CESAがCEDECの強化に力を入れるのは、こうした米国の状況を意識したものでもある。
ビジネストレードショウである東京ゲームショウとゲーム開発を推進するCEDECを、
日本のゲーム業界の活性化の核とする構えだ。
さらに今年から大きく変わる点は、イベントの共催として日経BP社が加わっていることである。
既に日経BP社は東京ゲームショウでも共催を行なっており。
主にイベントの運営面で大きな役割を果たしている。
特に、運営におけるビジネス的な視点の導入やマーケットプロモーションが強化されている。
近年の東京ゲームショウの拡大にも貢献しているとみられる。
日経BP社の共催によりイベント運営はよりプロフェッショナルになり、
CESAは企画の充実により力を注ぐことが可能になる。
CEDEC(CESAデベロッパーズカンファレンス)
http://cedec.cesa.or.jp/ コンピュータエンターテイメント協会(CESA)
http://www.cesa.or.jp/ animeanime.jp
http://animeanime.jp/biz/archives/2009/02/cedec_1.html